朝刊:2020/12/01

月末の取引でダウは大幅続落。ゴールドも続落。オイルも続落。104円台前半で推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円はNY時間に入って下げ渋る動きが優勢となり104.40円付近まで戻した。東京、ロンドンと103円台に値を落としていたものの、NY時間に入って買い戻しが強まり、ロンドンフィキシングにかけて買いがさらに強まった。フィキシングを過ぎてもその流れは続いた。ドル売りが一服した面もあるが、クロス円を含めて円安が出た模様。きょうの米株は大幅安となり、円安を誘発するような雰囲気ではなかったが、月末ということでポジション調整が活発に出たものと思われる。今月は米株式市場でダウ平均が最高値を更新するなど、ワクチン開発やバイデン次期政権への期待で、市場は来年の景気に対して非常に楽観的になった。その雰囲気の中で11月相場は株高・ドル安が強まったが、月末に来てそのポジションの調整が出たものかもしれない。足元は感染拡大が続いており、米感染研のファウチ所長は、「米国はパンデミックの厳しい時期に向かっている。移動への勧告が必要になるだろう」と述べていた。また、カリフォルニア州ロサンゼルス郡は感染が急増したため、再度、外出禁止令を課しており、目先の米景気への影響は警戒される。ドル円は21日線が104.40円付近に来ており、その水準に顔合わせした。ただ、21日線を突破して上値を目指す雰囲気まではなく、そこからの上値抵抗は強そうだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落している。15時現在は前週末比289ドル97セント安の2万9620ドル40セントで推移している。下げ幅は一時400ドルを超えた。終値はナスダック総合指数が7.11安の1万2198.74、S&P500が16.72安の3621.63。きょうは月末ということもあり、それ絡みの利益確定売りが強まったものと思われる。一部報道でトランプ政権が中国の半導体大手のSMICと中国海洋石油総公司をブラックリストに載せると伝わったことも売りを誘っているようだ。バイデン氏が政権を引き継ぐ前に中国との緊張を高めておこうとの思惑があるのかもしれない。今月はダウ平均が最高値を更新するなど、11月の株式市場は絶好調だった。今月のダウ平均は12%上昇している。ワクチン開発やバイデン次期政権への期待が相場を押し上げたようだ。株式市場は来年の景気回復を織り込もうとしており非常に楽観的だ。ただ、きょうは月末ということもあり、その動きを一服させたようだ。しかし、足元は感染拡大が続いており、米感染研のファウチ所長は、「米国はパンデミックの厳しい時期に向かっている。移動への勧告が必要になるだろう」と述べていた。また、カリフォルニア州ロサンゼルス郡は感染が急増したため、外出禁止令を再度課しており、目先の景気への影響は警戒される。ファイザーやモデルナ、ノババックスなどワクチン関連や個別の材料が出ている銘柄には買いが入ったものの、全体的には売りが優勢となった。エネルギーや銀行、産業が下落。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が7.6~6.2ドル安、中心限月の2月限が7.2ドル安、銀が6.3~1.9セント安、中心限月の3月限が4.6セント安。金2月限は続落。時間外取引では、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感などを受けて軟調となり、6月19日以来の安値1767.2ドルを付けた。日中取引では、ドル安を受けて下げ一服となったが、買い一巡後の戻りは限られた。銀3月限は、9月24日以来の安値2196.0セントを付けたのち、ドル安を受けて下げ一服となった。ニューヨーク金2月限は続落。時間外取引では1767.2~1793.3ドルのレンジで推移、前日比16.6ドル安の1771.5ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感などを受けて戻りを売られた。前日の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て、6月19日以来の安値1767.2ドルを付けた。新型コロナウイルスのワクチンが早期に実用化されるとの観測から、リスク回避時に買われやすい金は売りが出た。日中取引は、ドル安を受けて下げ一服となった。その後は、1787.7ドルまで戻したが、買い一巡後の上値は限られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の1月物は前週末比0.19ドル(0.4%)安の1バレル45.34ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.23~19ドル安。その他の限月は0.43~0.16ドル安。アルジェリアのアッタール・エネルギー相は石油輸出国機構(OPEC)加盟国が増産を3ヶ月延期することで合意したと述べたものの、協調減産を行っている非加盟国が支持を表明していないことから最終的な合意が1日のOPECプラスの総会に持ち越されたことが重しとなった。従来の合意に基づくと、OPECプラスは来年1月から日量200万バレル規模の増産を行う予定だったが、新型コロナウイルスの再流行で増産が難しくなった。OPECの非加盟国ではカザフスタンが増産の一時見送りに反対していると報道されている。ただ、新型コロナウイルスのワクチン接種が欧米でまもなく始まる見通しで、石油需要の回復期待が高まっていることは下値を支えた。ワクチン開発の先頭グループにいる米モデルナは30日に米国で緊急使用許可(EUA)、欧州で条件付き製造販売承認(CMA)を申請すると発表した。時間外取引で1月限は44.42ドルまで下落したが次第に持ち直し、通常取引序盤にかけてはプラス転換した。一時45.80ドルまで強含んだ。ただ、プラス圏は重く再び押し戻されたが、引けにかけては切り返すなど方向感は定まらなかった。改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。原油安に連動した。

シカゴコーン・大豆

コーンは揃って反落。終値の前営業日比は7.75~3.50セント安。中心限月の期近3月限は7.75セント安の426.00セント。大豆は総じて大幅反落。終値の前営業日比は、23.25~13.50セント安。中心限月の期近1月限は23.25セント安の1168.50セントで終了。降雨不足による生育不安が懸念されていた南米諸国で降雨となったうえ、ブラジル出は主要産地で今週いっぱい雨がちな天気が続くと予想されていることが弱材料となった。3月限は一代の高値を更新した後に下落に転じ、前週末に記録した上げ幅を完全に相殺する下落となった。435.25セントで取引を開始した後は、南米諸国の土壌水分不足に伴う生育不良懸念と新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用認可見通しとこれに伴う景気回復期待を受けて堅調に推移し、一時は439.50セントと一代の高値を更新する場面も見られた。ただ、その後はブラジルで降雨が発生したうえ、今週は週後半まで雨が降り続くとの見通しが発表されたことが弱材料となって下値追いに転じた。また、金の下落も売りを促す要因となった。引け間際に424.25セントの安値を付けた後に買い戻されたが、安値圏での終了となっている。


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