朝刊:2020/12/02

ゴールドは急反発。ダウも12月出だし好スタート。オイルは続落。ドル円は104円台前半。

NY為替

12月に入って市場はリスク選好の雰囲気を高めた。米株も上昇し、米国債利回りも上昇する中で、為替市場ではドル安・円安の動きが強まった。新規感染者は世界各国で過去最多を記録し、感染拡大が続いているものの、市場はワクチン開発への期待を高めている。きょうはファイザーと独ビオンテックが欧州に承認を申請した。感染拡大から短期的な景気への不安感は高まっているものの、市場は来年の景気について楽観的になっているようだ。前日のドル円は月末絡みのポジション調整から買い戻しが優勢となっていたが、きょうもその流れを継続している。本日の21日線は104.40円付近に来ているが、その水準での推移。一時104.55円付近まで上昇し、21日線の上を試す動きも見られたが、上値を抑えられた。ドル円についてはドル安が上値を抑え、下向きの流れを予想する向きが多い。しかし、動きは緩やかとの見方も多く、急速に100円を目指すとの見方は現段階では少数派のようだ。ムニューシン米財務長官とパウエルFRB議長の上院銀行委員会での議会証言が行われ、パウエル議長は短期的な米経済へのリスクとFRBの力強いサポートを強調していた。ただ、目新しい内容もなく、今月のFOMCのヒントもなかったことから、反応は限定的となっている。ユーロドルは買いが強まっており1.20ドル台を回復。ストップを巻き込んで1.20ドル台半ばまで上昇。リスク選好のドル安期待が根強く、ユーロドルを押し上げている。きのうも1.20ドル台に上昇する場面が見られていたが、維持できずに1.19ドル台前半まで押し戻されていた。今回はレベルシフトを予感させる動きが見られており、明日以降の動きが注目される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比185ドル28セント(0.6%)高の2万9823ドル92セントで終えた。終値はナスダック総合指数が156.37高の1万2355.11、S&P500が40.82高の3662.45。前日は月末の調整が見られていたが、きょうは買い先行で12月相場が始まっている。11月のダウ平均は約12%上昇し、月間としては1987年以来の好パフォーマンスとなった。師走相場もその流れを引き継いで始まっており、市場の期待感の高まりを示している。市場からは強気相場の年は強いままで終了するとの声も聞かれた。相場を支えているのがワクチン開発への期待だが、きょうはファイザーと独ビオンテックが同社のワクチン候補について、EU当局に認可を申請した。年内にも認可される見通しのようだ。ワクチン関連株はきょうも買い物を集めており相場のサポートとなっている。ダウ平均は一時400ドル超上昇し、3万ドルを回復していたが、ワクチンへの期待とは裏腹に足元の感染拡大は続いており、米国ではこれまで1330万件以上の感染が報告され、そのうち26万6000人超が亡くなっているという。そのような中でダウ平均も3万ドルを超えると上値に慎重な動きも出て、後半は伸び悩む動きを見せた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反発。終値の前日比は、金が37.4~38.6ドル高、中心限月の2月限が38.0ドル高、銀が148.3~149.7セント高、中心限月の3月限が149.7セント高。金2月限は急反発。時間外取引では、ドル安などを背景に買い戻されて堅調となった。日中取引では、1800ドル台を回復するなか、リスク選好のドル安・株高を受けて上値を伸ばした。外国為替市場でドルがユーロに対して大幅に下落し、ドルの代替投資先とされる金先物には買いが入った。銀3月限は、ドル安や金堅調を受けて急伸した。ニューヨーク金2月限は急反発。時間外取引では1778.4~1813.0ドルのレンジで推移、前日比30.7ドル高の1811.6ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、ドル安を背景に買い戻しなどが入って堅調となった。中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が10年ぶりの高水準となると、リスク選好のドル安・株高を受けて上値を伸ばした。日中取引は、リスク選好の動きを受けて上値を伸ばした。株高が一服すると、戻りを売られる場面も見られたが、ドル安を受けて1808.5ドルで押し目を買われると、1821.1ドルまで上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続落した。WTIで期近の2021年1月物は前日比0.79ドル(1.7%)安の1バレル44.55ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.79~78ドル安。その他の限月は1.35~0.71ドル安。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心としたOPECプラスが1日の総会を今週3日に延期するなど、協議が難航していることが重しとなった。来年1月から増産を見送り、日量770万バレルの減産目標を3月まで維持することでOPEC加盟国は合意したものの、非加盟国は納得していないもよう。ロシアは1月から日量200万バレルを増産するのではなく、同50万バレルずつ毎月増産することを提案していると報道されている。OPEC加盟国は3ヶ月間増産を見送ることで合意しているものの、アラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアの溝が深まっているとみられることも圧迫要因。UAEは以前から生産目標の割当について不満を示しており、一部ではOPECからの脱退を検討しているとの報道もある。また、UAEがイスラエルと国交を正常化したなかで、サウジアラビアからの政治的な独立を望んでいるとの指摘も出ている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は5.25セント安~0.25セント高。中心限月の期近3月限は5.25セント安の420.75セント。大豆は軒並み続落。終値の前営業日比は、6.75~4.25セント安。中心限月の期近1月限は6.50セント安の1162.00セントで終了。前日に大きく下落した後で売り警戒から買い戻される場面も見られたが、南米産地で引き続き降雨が発生したことで乾燥していた土壌水分の状態改善が見込まれることが弱材料となった。また、大口成約の発表がなかったことも売りに拍車をかけた。3月限は11月16日以来の水準まで値を落とし、11月17日以来の高値のもちあい圏を下放れつつある。期近3月限は426.50セントで取引を開始した後は前日に下落した後の修正のための買い戻しが入り、426.50セントを下値支持線とする高値圏での高下を展開。アジアから欧州の時間帯にかけて429セントの高値に顔合わせする場面も見られる底堅い足取りとなった。ただ、シカゴの時間帯を迎える頃に地合いが軟化。シカゴの時間帯に買い戻されて428セントを超えたところで戻り待ちの売りが膨らんで急速に値を崩し、その後は引けにかけて下値を探る展開となった。


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