朝刊:2020/12/03

ダウは大きく売り込まれる場面あるも反発して終える。ゴールドは続伸。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場はドル売りが優勢となりドル円も伸び悩む展開を見せた。NY時間の朝方には104.75円付近まで上昇したが、その後は戻り売りに押された。しかし、本日104.40円付近に来ている21日線はサポートされ、買い戻しの流れを続けている。為替市場では根強いドル安期待が続いているものの、米国債利回りが上昇し、米株も底堅く推移したことから、ドル円は下値をサポートされたようだ。市場は、先月の米大統領選で一旦交渉が頓挫していた米追加経済対策への期待を再び高めている。それが米国債利回りの上昇とイールドカーブのスティープ化に繋がっているとも指摘されている。米上下両院の超党派グループが9080億ドル規模の経済対策案を公表した。一方、マコネル米上院共和院内総務はその案に否定的で、独自の対策案を示している。ただし、規模は従来の主張とほぼ変わらず、5000億ドル規模となっている。ムニューシン米財務長官はマコネル氏の案であれば、トランプ大統領は署名するだろうと述べていた。マコネル案には新たな給与保証プログラム(PPP)などの企業支援3330億ドルのほか、学校やワクチン、農業向け資金やビジネス会食の税控除復活も含まれている。しかし、大規模な対策を模索している民主党のペロシ米下院議長はマコネル案には否定的な見解を示しており、超党派案には支持を示しているとの報道も流れていた。年内の合意はなお望み薄だが、ひとまず協議を再開したことで、市場はポジティブに捉えている模様。ユーロドルは1.21ドル台に上昇。きのうは大きな心理的節目として意識されている1.20ドルの大台を回復し、上へのレベルシフトへの期待も高まった。一時1.20ドル台後半まで上昇していたが、1.21ドルまでは試すことなく一旦伸び悩んでいた。しかし、きょうになって再び買いが強まった格好。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比59ドル87セント(0.2%)高の2万9883ドル79セントで終えた。終値はナスダック総合指数が5.74安の1万2349.37、S&P500が6.56高の3669.01。終盤にかけて買い戻しが優勢となりプラスで終えた。米民主党のペロシ下院議長やシューマー上院院内総務といった米民主党指導部が、交渉のたたき台として超党派案を支持していると伝わったことが材料視された模様。序盤は売りが先行し、ダウ平均も200ドル超下落する場面が見られた。朝方発表になったADP雇用統計が予想を大きく下回ったことをきっかけに売りが強まっている。今週末に米雇用統計の発表を控えているが、感染拡大が米労働市場を圧迫していることが示された格好。ただ、下値での押し目買いも旺盛で売りが一巡するとダウ平均は前日付近まで戻している。きょうはファイザーと独ビオンテックのワクチンを英政府が認可とのニュースが流れていたが、ワクチンへの期待が株式市場を支えている。短期的に景気は厳しい状況が続くものの、その後は回復するとの期待が根強い。また、先月の米大統領選で一旦交渉が頓挫していた米追加経済対策への期待が再び高まっている。米上下両院の超党派グループが9080億ドル規模の経済対策案を公表したほか、マコネル米上院共和院内総務も独自の対策案を示した。マコネル案は5000億ドル規模だが、ムニューシン米財務長官はマコネル案であれば、トランプ大統領は署名するだろうと述べていた。マコネル案には新たな給与保証プログラム(PPP)などの企業支援3330億ドルのほか、学校やワクチン、農業向け資金やビジネス会食の税控除復活も含まれている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は小反落。終値の前日比は、金が10.0~11.6ドル高、中心限月の2月限が11.3ドル高、銀が3.4~0.8セント安、中心限月の3月限が1.0セント安。金2月限は続伸。時間外取引では、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感を受けて戻りを売られる場面も見られたが、欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、予想以下の全米雇用報告やドル安を受けて堅調となった。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先である金に資金が流入した。銀3月限は、時間外取引で戻りを売られたのち、ドル安や金堅調が下支えになった。ニューヨーク金2月限は続伸。時間外取引では1810.5~1835.0ドルのレンジで推移、前日比4.5ドル高の1823.4ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、ドル安見通しなどを背景に押し目を買われた。日中取引は、戻りを売られたが、1815.3ドルで押し目を買われた。その後は予想以下の全米雇用報告やドル安を受けて地合いを引き締めると、1834.3ドルまで上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が4営業日ぶりに反発した。WTIで期近の2021年1月物は前日比0.73ドル(1.6%)高の1バレル45.28ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.71~0.73ドル高。その他の限月は0.85ドル安~0.69ドル高。英国が米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンを承認し、来週7日から利用可能となったことで、経済の正常化期待が高まった。英国はこのワクチンを2000万人の国民に2回ずつ接種できる量を確保している。英国では高齢者、医療関係者、介護施設の職員などが優先的に摂取する予定。このワクチンについては、米国では来週承認される見通しで、欧州でも年内には承認が下りるとみられている。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心としたOPECプラスが減産をめぐる合意に向けて前進したと伝わったことも支援要因。来年1-3月期も日量770万バレルの減産目標が維持されるとの観測が強まった。ブルームバーグが複数の代表筋の発言として伝えた。ただ、協議の詳細については報道されていない。延期されたOPECプラスの総会は3日に行われる。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報は特に材料視されていない。新型肺炎のワクチンによって需要見通しがかなり改善していることから、足元の需給に対する関心は薄い。ただ、石油製品需要は前週比・日量68万8000バレル減の日量1846万8000バレルとなり、冬場が本格化するにつれて需要回復が失速している。原油生産量は日量1110万バレルと、前週比横ばい。製油所稼働率は78.2%と引き続き伸び悩んでいる。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね反発。終値の前営業日比は22年7月限が0.50セント安だが、それ以外が変わらず~4.25セント高。中心限月の期近3月限は3.00セント高の423.75セント。大豆は揃って続落。終値の前営業日比は、9.00~4.50セント安。中心限月の期近1月限は9.00セント安の1153.00セントで終了。売り一巡感が強まるなか、買い戻す動きが広がった。南米諸国での降雨とこれに伴う生育環境改善観測が弱材料となり、一時は11月13日以来の安値まで値を落とす場面が見られたが買い戻しが活発化してプラスサイドに浮上して取引を終了。この動きで目先の売り一巡感が強まった。なお、週間のエタノール生産は減少する一方、在庫は拡大したが、市場の反応は薄かった。この日3月限は420.75セントで取引を開始した後に値を落とし、その後は欧州の時間帯後半まで417.50セント~420セントのレンジ内での高下となった。欧州の時間帯後半にはドル高傾向を受けた売りが入って414.50セントの安値まで値を落としたが、これで売り一巡感が強まったことからシカゴの時間帯には急速に地合いを引き締めて422セント台まで上昇。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。