朝刊:2020/12/07

米雇用統計の数字は特別良くはないもののダウは続伸。ゴールドは期近は小反落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比35銭円安・ドル高の1ドル=104円15~25銭で取引を終えた。朝方発表になった米雇用統計をきっかけに米国債利回りが急上昇し、ドル円の買いに繋がったものと見られる。米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が24.5万人増と予想を大きく下回った。労働参加率が低下し、失業率は予想通りに低下たが、全体的に回復の鈍化傾向が見られている。ただ、逆に冴えない数字が米追加経済対策への期待感に結びついていることや、平均時給が前年比4.4%と高い伸びが依然としてい続いており、これらが来年のインフレ期待を高め、米国債利回りを上昇さたのかもしれない。ドル円は一時104.25円付近まで上昇。21日線が控える104.40円付近が目先の上値メドとして意識されそうだが、ドル安期待は依然として根強く、21日線にかけての上値抵抗も強そうだ。21日線を突破できるか、それとも、103円台に再び下落するか注目の展開が見られている。ドル買い戻しからユーロドルも伸び悩む展開が見られているが、1.21ドル台はしっかりと維持した。きょうは一時1.2175ドル近辺まで上昇し、2018年以来の高値水準を更新していた。ただ、このところの急ピッチな上昇で高値警戒感も指摘され始めている。過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは74台後半に上昇しており、買われ過ぎ感を示す70を優に超えている。一方、ドルのほうも下値期待が根強いものの、さすがに売られ過ぎとの声も出ているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比248ドル74セント(0.8%)高の3万0218ドル26セントで終え、過去最高値を更新した。前日比は、ナスダック総合指数が87.05高の1万2464.23、S&P500が32.40高の3699.12。朝方発表になった米雇用統計をきっかけに買いが膨らんだ。米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が24.5万人増と予想を大きく下回り、失業率は予想通りに低下はしたものの、労働参加率低下によるものと思われ、雇用改善のペースが鈍化している様子がうかがえた。ただ、株式市場は楽観的だ。逆に冴えない数字が米追加経済対策への期待へと結びつけている。議会が年末に期限が切れる失業手当の特別給付を延長しなければ、暗雲が立ち込めるとの指摘も出ている。民主党のペロシ下院議長とシューマー上院院内総務は超党派が提示している9080億ドル規模の対策を支持。一方、共和党のマコネル米上院院内総務は5000億ドル規模の対策を提示し、トランプ大統領は合意できればどちらでも署名する意向を示唆している。12月11日で暫定予算が期限を迎えることもあり、それに向けて何らかの妥協点を見出すのではとの期待が広がったようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は期近が小反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が1.1ドル安~0.7ドル高、中心限月の2月限が1.1ドル安、銀が11.2~12.5セント高、中心限月の3月限が11.6セント高。金2月限は小反落。時間外取引では、ドルが軟調に推移するなか、前日までの戻りの勢いを引き継ぎ、小幅続伸で推移。日中取引では、11月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が事前予想を大幅に下回ったことで上げ幅を拡大し、11月23日以来の高値となる1852.7ドルをつけた。しかし、失業率が改善、平均時給も伸びを示したことでドルが買い戻されたことが圧迫要因となり、あっさりと上げ幅を削った。米10年債の利回りの上昇も嫌気され、中盤に下げ幅を拡大し、1832ドルまで軟化した。しかし後半から終盤に下値を切り上げ、小幅安で引けた。取組高、出来高の少ない期中から期先は変わらず~0・7ドル高で引けた。大局的なドル安基調に変わりはなく、全体として下値は堅い値動きだった。外国為替市場でユーロに対するドル売りが一服し、ドルの代替投資先とされる金先物の売りにつながった面もあった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続伸した。WTIで期近の2021年1月物は前日比0.62ドル(1.4%)高の1バレル46.26ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が前日比0.62~0.63ドル高。その他の限月は0.63~0.68ドル高。前日の石油輸出国機構(OPEC)プラスの決定を好感して、アジアの時間帯から欧州の時間帯にかけての時間外取引でさらに一段高となり、直近の戻り高値を更新した。その後米国の時間帯に上げ一服となったものの、米株が堅調だったことや、ドル安傾向が続いていることで、下値も堅くプラス引けした。1月限はアジアの時間帯の時間外取引でさらに一段高となり、午前には46ドル台に乗せて、欧州の時間帯には直近の戻り高値となる46.68ドルを付けた。その後は上げ一服となり、米国の時間帯の前半にかけて45.70ドル台割れまで崩れたが、後半は再び切り返して、46ドルの節目を挟んでやや振幅の大きい展開となった。前日のOPECプラスの決定を再掲すると、1月の減産枠を日量720万バレルとして、現行の同770万バレルから同50万バレル増産することを決定した。2月以降は状況を見ながら会合を毎月開催して、減産の縮小規模を決定するという。従来の計画は来年1月から一気に減産枠を同580万バレルまで引き下げるものだったため、それに比べると、需要減退に配慮したものになっている。

シカゴコーン・大豆

コーンも総じて反落。終値の前営業日比は6.00セント安~0.25セント高。中心限月の期近3月限は6.00セント安の420.50セント。大豆は期近の主要限月が反落。終値の前営業日比は、5.25セント安~0.50セント高。中心限月の期近1月限は5.25セント安の1163.00セント。ブラジル産地で雨勝ちの天気が予報されていることや、小麦が再び急落したことで、週末前の手じまい売り圧力が強まった。この日の米農務省(USDA)のデイリー報告でメキシコ向けの大口輸出成約が発表されたが、あまり強気の反応は見られなかった。3月限はアジアの時間帯から欧州の時間帯の時間外取引では、425セント台を中心に小幅なもみ合いで推移。米国の時間帯に崩れて、米国の時間帯前半にこの日の安値となる419.25セントまで崩れたが、その後は420セント台前半まで戻して、引けでも420セント台を維持した。USDAはこの日、20/21年度積みでメキシコ向けにコーン18万2020トンの輸出成約が報告されたことを明らかにした。


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