朝刊:2020/12/14

NY市場は週末大きな動きはなく、ダウは小幅高。ゴールドは反発。オイルは期近は反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸した。前日比15銭円高・ドル安の1ドル=104円00~10銭で取引を終えた。きのうまでは底堅さ見せ104円台を堅持し、21日線も上回っていたが、やはり上値抵抗は強かったようだ。きょうは米国債利回りも低下し、ドル円も歩調を合わせて下落していた。しかし、終盤に入って米株式市場でダウ平均がプラスに転じたことや、米国債利回りが下げ幅を縮小したことが買い手掛かりとなり、104円ちょうど付近までは戻している。FDAの諮問委員会が、ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの緊急使用許可(EUA)の申請について協議し支持を表明した。FDAの正式決定待ちだが、諮問委員会が支持した場合は大半が承認されることから、数日以内にEUAを取得すると見られている。ワクチンは期待通りに米国で投与が開始されそうだ。そのようなポジティブなニュースの一方で、米議会では追加経済対策の協議が依然として難航している。年内に成立させることができるか微妙との懸念も高まっているようだ。年末に向けて市場も警戒感を高めつつあり、ドル円の重石となっているのかもしれない。きょうの下げで21日線を下放れる展開が見られている。目先は直近安値103.65円付近が下値メドとして意識。ユーロドルは反落。市場は英国の「合意なき離脱」のリスクを高めており、ポンドドルに連れ安する格好でユーロドルも戻り売りを強めたようだ。ラガルドECB総裁は前日の理事会後の会見で、「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の枠を全て使い切る必要はない」と言及していた。この発言については、ECB内のタカ派の理事の支持を取り付けるために、但し書きとして入れたとの報道も流れていた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。前日比47ドル11セント(0.2%)高の3万0046ドル37セントで終えた。終値はナスダック総合指数が27.94安の1万2377.87、S&P500が4.64安の3663.46。追加経済対策を巡る与野党協議が再び暗礁に乗り上げており、前半は下げて始まった。超党派グループが提示した9080億ドルの案を軸に妥協案が協議されているが、重要な部分で共和党の大多数の支持を得られないようだ。米国では感染拡大が依然として収束の気配を見せない中で、市場には不安感が台頭している模様。朝方発表になったミシガン大消費者信頼感指数が予想外に強い内容だったことから、米株式市場も買戻しが入る場面も見られたが、プラス圏は回復できずにいた。FDAの諮問委員会が、ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの緊急使用許可(EUA)の申請について協議し支持を表明した。FDAの正式決定待ちだが、諮問委員会が支持した場合は大半が承認されることから、数日以内にEUAを取得すると見られている。ワクチンは期待通りに米国で投与が開始されそうだ。そのようなポジティブなニュースの一方で、米追加経済対策の協議難航や、土壇場に来て英・EU貿易交渉も暗礁に乗り上げており、市場は合意なき離脱のリスクを高めている。年末に向けて市場も警戒感を高めつつある中で、株式市場は利益確定売りが優勢となっている模様。ただ、前日と変わらず、下値では押し目買いも入る中でディズニーが上げ幅を拡大したことで、ダウ平均は3万ドルを回復し、プラス圏に浮上している。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発。銀は小反落。終値の前日比は、金が6.1~6.2ドル高、中心限月の2月限が6.2ドル高、銀が0.7セント安~0.4セント高、中心限月の3月限が0.2セント安。金2月限は反発。米国の追加景気対策協議の前進が期待されている。追加の財政支出によってドルの価値の相対的な低下が見通されるほか、財政悪化やインフレが懸念されている。ただ、協議は続けられているものの、前進は伝わっていない。超党派委員が提示している妥協案を共和党は受け入れられないとしており、協議は停滞気味。英国と欧州連合(EU)の通商協議が難航していることは支援要因。ジョンソン英首相は通商協定で合意することなく離脱移行期間を通過する可能性をちらつかせており、年末・年始の波乱が警戒されている。離脱移行期間は年内で終了する。ドル高に振れたことは圧迫要因。ドルインデックスは先週で低下傾向が一巡した後、今週は下げ渋っている。ただ、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドルインデックスの上値は抑制されている。新型コロナウイルスの感染が一段と拡大している米国では雇用の改善が鈍く、再び悪化する兆候があり、追加の金融刺激策が意識されている。米欧景気の不透明感の高まりが意識され、リスク回避目的の金買いが優勢となった。銀3月限は小反落。金の上昇は支援要因だが、ドル高が重しとなった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反落した。WTIで期近の2021年1月物は前日比0.21ドル(0.4%)安の1バレル46.57ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.21ドル安。その他の限月は0.25~0.17ドル安。米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用がまもなく許可される見通しである一方、米国で感染拡大が続いていることが重しとなった。米ニューヨーク州では週明け14日から店内での飲食が禁止されることになるなど、規制強化が発表された。米ニューヨーク州で新型コロナウイルスの感染者数は拡大傾向にあり、1日あたりの新規感染者数は4月のピークにほぼ並んだ。ただ、同州の死者数の伸びは限定的。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用を承認することを支持した。米ニューヨーク・タイムズの報道によると、現地時間の11日夜にもFDAは緊急使用許可(EUA)を発行するという。ただ、FDAは緊急使用に向けて迅速に処理していると表明する一方、ホワイトハウスのメドウズ首席補佐官がFDAのハーン長官に対して、米ファイザーのワクチンを本日中に承認しなければ、辞任するよう伝えたもよう。米ワシントンポスト紙が関係者の話として報道している。トランプ政権からFDAに圧力がかかっているようだ。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね反発。終値の前営業日比は0.25セント安~4.00セント高。中心限月の期近3月限は2.25セント高の423.50セント。大豆は総じて反発。終値の前営業日比は、5.50~8.00セント高。中心限月の期近1月限は7.75セント安の1160.50セント。シカゴ小麦が米国内の需給引き締まり観測や、ロシアの輸出関税引き上げの可能性を受けて大幅高となったことが買いを支援した。また今週に入ってから大口成約が報告されるなど、米国産コーンに対する需要が見られていることも買いを支援する要因となった。3月限は422セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は421セントが下値支持線として意識されながらも欧州の時間帯にかけて軟化。欧州の時間帯には420セントを割り込み418セントの安値を付ける低迷場面を演じた。ただ、シカゴの時間帯を迎えると地合いを引き締めて、米国の時間帯前半には420セントを突破。小麦高を映した買いが見られるなか値位置を切り上げる足取りを展開し424.50セントとこの日の高値まで上昇し、その後は423セントを下値支持線にしての高下となり高値圏で引けを終えた。


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