朝刊:2020/12/17

FOMCの発表後はドルは売られる展開。ダウはまちまち。ゴールドは続伸。オイルは小幅続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場は終盤になってドル売りが再び強まった。午後にFOMCの結果が発表され、一部で期待されていた資産購入の構成やペースに変更はなく、FOMCメンバーの金利見通しも2023年まで利上げなしを再確認したものの、投票のばらつきはややタカ派に寄っていた。米国債利回りが上昇の反応を示し、為替市場はドル買いの反応を見せたが、その後のパウエルFRB議長の会見が緩和姿勢へのコミットを強調したことから、再びドル売りが強まった格好。そのような中でドル円は103円台で上下動した。朝方はドル安が優勢となり、ドル円は103円台前半まで値を落としていた。先月にサポートされた水準でもあり動向が注目されたが、下値抵抗も観測されサポートされている。この日のFOMCを控え米国債利回りが上昇したことがサポートしたようだ。FOMCの結果発表直後には103.90円近辺まで上昇する動きもみられたが、パウエルFRB議長の会見を受けてドル売りが強まったことから、103円台半ばに伸び悩んでいる。市場は米経済対策の行方に関心を集めており、早期合意に期待感を高めている。前日にペロシ米下院議長(民主党)や共和党のマコネル上院院内総務など議会指導部と、ムニューシン米財務長官を含めて協議が行われていたが、前進が見られているようだ。マコネル氏から「米経済対策を巡り大きな前進が見られ、上下両院で通過可能な案をまとめている」との発言も出ていた。法案には特別給付や、特別失業手当延長のほか、対立していた州および地方政府への支援は含まれるものの、企業の免責条項は含まれないとの一部報道が伝わっていた。個人への特別給付は600ドル~700ドルになるのではとの観測も出ている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前日比44ドル77セント(0.1%)安の3万0154ドル54セントで終えた。終値はナスダック総合指数が63.13高の1万2658.19、S&P500が6.55高の3701.17。 午後になってFOMCの結果が発表され、一部で期待されていた資産購入の構成やペースに変更がなく、FOMCメンバーの金利見通しも2023年まで利上げなしを再確認しているものの、投票のばらつきはややタカ派によっていた。米株式市場もやや売りの反応を見せたものの、その後のパウエルFRB議長の会見が緩和姿勢へのコミットを強調したことから、ダウ平均は前日付近に戻す展開となった。 朝方発表の11月の米小売売上高は予想以上の減少となり、感染拡大による行動制限措置の影響が個人消費に出ていることが示された。株式市場も寄り付きは売りが先行したものの、下押しする動きまでは見せていない。 市場は米経済対策の行方に関心を集めており、早期合意への期待感を高めている。前日にペロシ米下院議長(民主党)やマコネル上院院内総務(共和党)など議会指導部と、ムニューシン米財務長官を含めて協議が行われていたが、前進が見られたようだ。マコネル氏からは「米経済対策を巡り大きな前進が見られ、上下両院で通過可能な案をまとめている」との発言も出ていた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が2.8~3.8ドル高、中心限月の2月限が3.8ドル高、銀が40.2~41.8セント高、中心限月の3月限が40.8セント高。金2月限は続伸。時間外取引では、米議会での追加経済対策の合意期待や米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策調整の見方、ドル安などを背景に堅調となった。日中取引では、米FOMCを控えてドルが買い戻されたことを受けて上げ一服となったが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を受けて地合いを引き締めた。外国為替市場でユーロなどに対してドルが売られた局面で、ドルの代替投資先とされる金先物の買いを誘った。銀3月限は金堅調やドル安を受けて買い優勢となり、11月9日以来の高値2552.5セントを付けた。ニューヨーク金2月限は続伸。時間外取引では1854.5~1869.5ドルのレンジで推移、前日比5.9ドル高の1861.2ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、米議会での追加経済対策の合意期待や米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策調整の見方、ドル安などを背景に堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続伸した。WTIで期近の1月物は前日比0.20ドル(0.4%)高の1バレル47.82ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.20~0.22ドル高。その他の限月は0.10ドル安~0.25ドル高。新型コロナウイルスのワクチン接種が各国で開始され、流行の沈静化が期待されていることが相場を押し上げた。米モデルナが開発したワクチンは今週18日にも米食品医薬品局(FDA)の緊急利用許可が得られる見通し。米国の追加景気対策協議が前進したと伝わっていることも支援要因。各社の報道によると、9000億ドル規模の追加景気対策が合意に近づいているもよう。早ければ現地時間の16日中に合意に達するとの報道もある。米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が減少したことも買いを後押し。前回上振れした輸入が減少し、輸出が増加したことが背景。石油製品需要の減少は一巡し、日量1933万5000バレルまで増加した。ただ、製油所稼働率は79.1%と引き続き低迷している。新型コロナウイルスの流行拡大によって、年末年始の世界的な経済活動が引き続き抑制される見通しであることは圧迫要因。10-12月期に続き、来年1-3月期の景気悪化が危惧される主要国は多く、短期的な需要拡大見通しは高まっていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み続伸。終値の前営業日比は0.75~2.50セント高。中心限月の期近3月限は2.50セント高の427.25セント。大豆は総じて反落。終値の前営業日比は、5.50~0.50セント安。中心限月の期近1月限は0.50セント安の1183.75セント。ブラジルの主要産地で少雨傾向が続いていることで、同国のコーン生産に対する警戒感が強まり買い優勢で運ばれた。これまでの取引レンジの上値抵抗線となっていた428セントを上抜く場面も見られたが、429セントに達したところで転売が見られており、依然として上値の重さを窺わせる足取りとなっている。この日、期近3月限は425.25セントで取引を開始した後に軟化し、その後のアジアの時間帯は概ね425.25セントを上値抵抗線とする足取りを展開したが、欧州の時間帯にかけて値位置を切り上げ、目先の上値抵抗線となっていた428セントに達した。その後は428セント前後での膠着状態が続きながらも、南米の少雨が警戒されてシカゴの時間帯序盤に地合いを引き締め、429.25セントの高値まで上昇。


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