朝刊:2020/12/22

ダウは安値圏から大きく値を戻し小幅高。ゴールドは続落。オイルは急落。

NY為替

ニューヨーク為替市場でドル円は、伸び悩む動きを見せ、上に往って来いの展開を見せた。きょうの市場はリスク回避の雰囲気が広がっており、株安の中でロンドン時間にはドル買いが優勢となった。ドル円は一時103.90円近辺まで上昇する場面も見られた。きっかけは英国で変異種のウイルスが広がっており、ジョンソン英首相がロンドンを含むイングランド南東部に事実上の都市封鎖を再導入すると発表したこと。変異種は感染力が従来のものより最大で7割高いという。変異種については先週も、ハンコック英保健・社会福祉相が既に会見で述べており、新しい話ではないが、ジョンソン首相から都市封鎖の再導入の理由として挙げられたことで、市場も改めて警戒感を示したのかもしれない。今週はクリスマス週で欧米勢は週末に連休に入る。きょうの市場は、それに向けたポジション調整の色彩が強いものと思われる。先週のドル円は一時102円台に下落する場面がみられたが、いまのところは103円台を堅持している。為替市場ではドルショートが大量に積み上がっているものと思われ、過熱感も出ていることから、調整が出易いとの指摘も出ていた。ドル円にもその流れが出ているのかもしれないが、きょうは104円手前で押し戻されており、依然として下値警戒感は強い雰囲気に変わりはなさそうだ。米国では議会指導部が9000億ドル規模の経済対策で合意した。あとは上下両院の本会議での通過まちとなる。同案には国民の大半を対象にした1人当たり600ドルの直接給付や来年3月までの週300ドルの失業保険上乗せ給付が盛り込まれる。民主党が求めていた州などの地方行政府への支援策は除外されているようだが、ムニューシン米財務長官は早ければ来週初めにも国民1人当たり現金600ドルの直接給付を始めることを明らかにした。米経済対策での米与野党の合意が市場の雰囲気を支えているのかもしれない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前週末比37ドル40セント(0.1%)高の3万0216ドル45セントで終えた。終値はナスダック総合指数が13.12安の1万2742.52、S&P500が14.49安の3694.92。きょうは下に往って来いの展開が見られた。序盤はリスク回避の雰囲気が強まり、株式市場は取引開始直後から売りが先行。ダウ平均は一時423ドル安まで下落する場面がみられた。きっかけは英国で変異種のウイルスが広がっており、ジョンソン英首相がロンドンを含むイングランド南東部に事実上の都市封鎖を再導入すると発表したこと。変異種は感染力が従来のものより最大で7割高いという。変異種については先週も、ハンコック英保健・社会福祉相が既に会見で述べており、新しい話ではないが、ジョンソン首相から都市封鎖の再導入の理由として挙げられたことで、市場も改めて警戒感を示しているのかもしれない。今週はクリスマス週で欧米勢は週末に連休に入る。きょうの市場は、それに向けたポジション調整の色彩が強いものと思われる。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反発。終値の前日比は、金が6.5~5.8ドル安、中心限月の2月限が6.1ドル安、銀が32.9~35.0セント高、中心限月の3月限が34.6セント高。金2月限は続落。時間外取引では、英国の新型コロナウイルスの変異種の感染拡大に対する懸念を受けて堅調となり、11月9日以来の高値1912.0ドルを付けたが、欧州時間に入ると、戻りを売られて急落した。日中取引では、リスク回避の動きが一服するなか、もみ合いとなった。新型コロナの感染拡大への警戒からリスク回避目的の金買いも根強く、下値は堅かった。銀3月限は金急伸につれ高となり、9月18日以来の高値2763.5セントを付けたのち、金反落につれ安となったが、押し目は買われた。ニューヨーク金2月限は続落。時間外取引では1859.0~1912.0ドルのレンジで推移、前日比4.2ドル安の1884.7ドルとなった。2月限は高寄りしたのち、英国の新型コロナウイルスの変異種の感染拡大に対する懸念を受けて堅調となり、11月9日以来の高値1912.0ドルを付けたが、欧州時間に入ると、戻りを売られて急落した。日中取引は、リスク回避の動きが一服するなか、1891.0ドルまで戻したが、上値は限られ、もみ合いとなった。英国の新型コロナウイルスの変異種の感染拡大でロックダウン(都市封鎖)が再導入されたことや、欧州各国が英国からの入国者を規制したことを受けて先行き懸念から金が買い戻されたが、リスク回避の動きを受けて戻りを売られた。ただニューヨーク市場ではポンド安が一服し、リスク回避の動きが一服したことが下支えになった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が6営業日ぶりに反落した。WTIで期近の2021年1月物は前週末比1.36ドル(2.8%)安の1バレル47.74ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.36~1.27ドル安。その他の限月は1.25~0.47ドル安。英国で感染力の強い新型コロナウイルスの流行が拡大し、経済活動の制限が一段と強化されたことが重しとなった。英国で見つかった変異種はオーストラリアやオランダ、イタリアでも確認されており、世界的な流行悪化が警戒されている。ただ、各国でワクチン接種が始まっていることから警戒感は一方的に高まらず、安値から大きく切り返して引けた。変異種に対してもワクチンが有効であると指摘されている。欧州医薬品庁(EMA)は米ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの条件付きの販売許可を出すよう欧州委員会に勧告し、欧州委員会は販売を許可した。欧州各国で今月27~29日にかけて接種が始まる。石油輸出国機構(OPEC)を中心としたOPECプラスが来年の増産ペースを遅らせる可能性が意識されたことは支援要因。ロシアのノバク副首相は新型肺炎の流行拡大による追加の経済的な制限によって、従来の想定よりも石油需要の回復が遅れる可能性があるとの認識を示した。時間外取引で2月限は大幅安。一時46.25ドルまで下げ、一週間ぶりの安値をつけた。ただ、その後は買い戻しが優勢となり下げ幅を縮小。通常取引が始まるとさらに戻して引けた

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね続伸。終値の前営業日比は2.75セント安~2.75セント高。中心限月の期近3月限は2.50セント高の440.00セント。期近3本を含む複数限月が一代高値を更新。大豆は軒並み大幅続伸。終値の前営業日比は、3.25~23.50セント高。中心限月の期近1月限は23.25セント高の1243.25セント。大豆の大幅続伸が買いを支援したほか、アルゼンチンでの乾燥に対する懸念や、同国の労働者によるストとこれに伴う同国からの供給不安の高まりが強気材料視された。需給引き締まりに対する警戒感の度合いから大豆に比べると上げ幅は抑制されたものの、3月限はを終値ベースでの440セント台を示現している。423.50セントで取引を開始した後に上昇し、428.50セントの高値をアジアの時間帯序盤で付け、その後のアジアの時間帯は426セントを下値支持線とする高もみとなった。ただ、その後は次第に値位置を切り下げる足取りとなり、欧州の時間帯には425セントを割り込み、シカゴの時間帯には崩れて421.25セントまで下落。小麦市場の軟調な足取りが重石となった。


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