朝刊:2020/12/24

クリスマス休暇前のダウは反発。ゴールド、オイルも反発。ドル円は動きなし。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場のドル円は朝方こそ売りが先行し、103.40円近辺まで値を落としていたものの、ロンドンフィキシングにかけて買い戻しが強まり、103.65円近辺まで一時上昇した。ただ、103円台半ばでの狭い範囲での値動きが続いており、動意薄の状況に変化はない。きょうは英国とEUの貿易交渉を巡ってニュースが活発に流れており、双方は本日中にも合意しそうな情勢となってきた。大枠では合意している模様。それを受けてポンドやユーロに買い戻しが強まり、ドル売りとなったことから、朝方のドル円は値を落としたものとみられる。フィキシングにかけての買いについては、特段の材料は見当たらず、実需買いが活発に出た可能性もありそうだ。米議会で可決された9000億ドル規模の米追加経済対策にトランプ大統領が苦言を呈し、個人への直接給付の増額を含む多くの変更を加えるよう要請している。議会が可決した米追加経済対策には、失業手当の増額、中小企業支援、ワクチン配布資金、そして、国民1人当たり600ドルの直接給付が含まれている。しかし、トランプ大統領は600ドルの直接給付に不満を示し、2000ドルに増やすよう求めている。ただ、大統領は拒否権行使までは言及しておらず、市場も冷静に受け止めているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比114ドル32セント(0.4%)高の3万0129ドル83セントで終えた。終値はナスダック総合指数が36.81安の1万2771.11、S&P500が2.75高の3690.01。朝方発表になった米新規失業保険申請件数が予想外に縮小していたことから、買いが先行した。土壇場で難航していた英・EUの貿易交渉に大きな進展があったと伝わったことも株式市場をサポート。本日中にも合意しそうな情勢だ。米議会で可決された9000億ドル規模の米追加経済対策にトランプ大統領が苦言を呈し、個人への直接給付の増額を含む多くの変更を加えるよう要請している。対策には国民1人当たり600ドルの直接給付が含まれているが大統領は、2000ドルに増やすよう求めている。ただ、大統領は拒否権行使までは言及しておらず、市場も冷静な受け止めをしているようだ。市場では足元のでの感染拡大が依然として収束を見せない中で、制限措置が再導入されている。変異種への懸念も高まる中、短期的には景気は圧迫されるとの見方が有力視されている。しかし、ワクチン接種もあり長期的には景気は回復傾向を強めるとの見方に変化はないようだ。そのギャップを今回の追加経済対策が埋めると期待している。エネルギーや産業株が上昇しているほか、貿易交渉のニュースで米国債利回りが上昇しており、銀行株も堅調。旅行レジャーや航空株も買いが膨らんでいる。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が6.9~8.1ドル高、中心限月の2月限が7.8ドル高、銀が38.2~39.2セント高、中心限月の3月限が38.6セント高。金2月限は反発。時間外取引では、ドル高一服を受けて押し目を買われたが、欧州時間に入ると、戻りを売られた。日中取引では、英国と欧州連合(EU)の通商協議の合意期待によるドル安を受けて堅調となったが、トランプ米大統領が追加経済対策に対する不満を示し、政府機関の一部閉鎖に対する懸念が残ることを受けて上げ一服となった。外国為替市場で対欧州通貨でのドル売りが優勢になり、ドルの代替投資先として逆の動きになりやすい金先物が買われた。銀3月限はドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では1860.9~1877.0ドルのレンジで推移、前日比5.3ドル安の1865.0ドルとなった。2月限は安寄りしたのち、ドル高一服を受けて押し目を買われた。ただドイツで新型コロナウイルスによる死者が過去最多となり、先行き懸念が残ることから戻りを売られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の2021年2月物は前日比1.10ドル(2.3%)高の1バレル48.12ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.08~1.10ドル高。その他の限月は0.73~1.07ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油や石油製品の在庫が減少したことが買い戻しを誘った。新型コロナウイルスの流行もあって、冬場に入ってからガソリン需要は一段と低迷していたものの、クリスマス休暇に入る時期とあって需要が上向いた。世界最大の石油消費国である米国で新型コロナウイルスの流行は続いており、一日あたりの死者数の伸びは加速する傾向にある一方、米疾病予防管理センター(CDC)は1万人以上の米国人がワクチンを接種したと伝わった。米国では先週から米ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの接種が始まっている。今週に入って米モデルナが開発したワクチンの接種も開始された。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね続伸。終値の前営業日比は変わらず~3.75セント高。中心限月の期近3月限は3.75セント高の447.25セント。大豆は期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は、7.00セント安~11.50セント高。中心限月の期近3月限は10.00セント高の1260.00セント。            南米諸国で降雨が発生したものの、依然として乾燥による生育不良が懸念されるうえ、アルゼンチンの輸出見通しに不透明感が強いこと、そして大豆の堅調な足取りが買いを支援した。3月限は一時は450セントに迫る動きを見せて一代の高値を更新。高値からは値を落として終えたものの、終値も終値ベースでの一代の高値となった。この日、3月限は概ね右肩上がりの足取りを展開。442.75セントで取引を開始した後は、シカゴの時間帯後半にかけて値位置を切り上げる足取りを展開。南米の産地で降雨となったものの、これまでの土壌水分乾燥による影響が懸念されるうえ、今後も天候リスクを残した状態となっていることで生育懸念が払しょくされることは無かった。また、アルゼンチンの穀物検証者によるスト継続や、今後の継続見通しを受けて同国の穀物輸出停滞観測も買いを支援する要因になり、449.75セントの高値に何度も顔合わせする場面が見られ、終盤にはクリスマス休暇を控えた転売が入って値を落としたが、高値圏を維持し終値ベースでの一代の高値を更新して取引を終えている。


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