朝刊:2020/12/25

米国市場イブで短縮取引の為、動意薄。ダウは反発。ゴールドは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円は上下動。ただ、狭い範囲での値動きに変化はない。土壇場まで協議が難航していた英国とEUの貿易交渉がようやく合意に漕ぎ着けた。ひとまず決着したことで、買いが強まっていたポンドに材料出尽くし感の利益確定売りが強まっている。その動きの余波でドルに買い戻しが広がり、ドル円も一時103.75円付近まで強含む場面がみられている。しかし、買いは続かずに直ぐに戻す展開。きょうはクリスマスイブで市場は動意薄の状況。市場参加者も少なくなっている中で、本格的にポジションを傾けようという動きはないようだ。一方、合意にもかかわらず、ユーロもポジティブな反応は見せておらず、ユーロドルは1.21ドル台に再び値を落としている。本日はクリスマスイブで欧州勢の市場参加者も少なくなっている中で、ユーロドルはクリスマス明け後の動きを見極めたい雰囲気が強まっているようだ。先週のユーロドルは1.2270ドル近辺まで上昇し、2018年以来の高値水準を更新していた。しかし、その後は買いが続かずに伸び悩む展開となっている。市場では来年のドル安期待は根強いものの、一部からは、来年第1四半期のユーロドルは現在の流れが続き、1.20ドルまで調整するとの見方も出ている。目先は1.2150ドル付近が下値抵抗として意識されるが、その水準をブレイクすると、本日1.21ドル台前半に来ている21日線を試す動きも意識される。ポンドは下落。貿易交渉がようやく合意。伝わった直後のポンドドルは1.36ドル台に上昇し、ポンド円も141円台に上昇した。しかし、すぐに戻り待ちの売りに押されている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比70ドル04セント(0.2%)高の3万0199ドル87セントで終えた。終値はナスダック総合指数が33.62高の1万2804.73、S&P500が13.05高の3703.06。クリスマスイブで本日の市場は午後1時(日本時間3時)までの短縮取引となる中で動意薄の展開となった。土壇場まで協議が難航していた英国とEUの貿易交渉がようやく合意に漕ぎ着けた。ひとまず決着した格好だが、市場は既に織り込んでいた面もあり、米株式市場も反応は限定的だった。クリスマスイブの取引は通常よりもはるかに少なく、これまでの平均で通常の取引高の37%程度だという。ちなみに、これまでのクリスマスイブのS&P500は平均で0.2%の上昇。通常の0.13%を上回っている。ただ、値動きという点では0.48%で、通常の0.74%より低い。米議会が追加経済対策を可決したものの、トランプ大統領の署名はまだ行われていない。大統領は個人への直接給付を1人当たり600ドルから2000ドルに引き上げるよう要請している。元々、大規模な対策を希望していた民主党が下院で2000ドルに引き上げる修正案を提出したが、米下院共和党が否決している。トランプ大統領は拒否権の発動は示唆していないが、早期に成立できるのか不安感も出ているようだ。市場ではバリュー株(割安ではない)と呼んでいる、エネルギーや銀行、産業といったパンデミックで影響を受けたセクターに軟調な動きがみられている。一方、グロース株に位置付けられているIT・ハイテク株はまちまち。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は小反落。終値の前日比は、金が5.1~5.8ドル高、中心限月の2月限が5.1ドル高、銀が1.8~0.6セント安、中心限月の3月限が1.3セント安。金2月限は続伸。時間外取引では、英国と欧州連合(EU)が通商協議で大枠合意し、リスク選好のドル安となったことを受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、ドル安が一服し、上げ一服となった。日中取引では、押し目を買われて堅調となった。クリスマスの前日で薄商いのなか、持ち高調整目的の買いがやや優勢となった。銀3月限はドル安一服を受けて小幅安となった。ニューヨーク金2月限は続伸。時間外取引では1875.2~1884.5ドルのレンジで推移、前日比0.4ドル高の1878.5ドルとなった。2月限は安寄りしたのち、英国と欧州連合(EU)が通商協議で大枠合意し、リスク選好のドル安となったことを受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、ドル安が一服し、上げ一服となった。日中取引は、ドル高を受けて1873.1ドルまで下落した。その後は、英国と欧州連合(EU)の合意が伝えられると押し目を買われて堅調となった。時間外取引の高値を突破すると、1887.4ドルまで上昇した。ドル安が一服したが、英国と欧州連合(EU)の通商協議の合意を受けて堅調となった。欧州議会は1月1日から暫定的に協定を履行することを受け入れた。一方、米下院共和党は、個人への直接給付額を2000ドルに引き上げる民主党の試みを阻止した。ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2569.0~2608.0セントのレンジで推移し、前日比6.6セント安の2585.5セントとなった。3月限は安寄りしたのち、リスク選好のドル安を受けて押し目を買われたが、欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の2021年2月物は前日比0.11ドル(0.2%)高の1バレル48.23ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.11ドル高。その他の限月は0.06~0.26ドル高。英国と欧州連合(EU)が移行期間の終了間際に通商合意に達したことが好感された。双方が関税を賦課することなくこれまでのような貿易が行われるため、離脱に伴う混乱が回避された。従来よりも感染力の強い新型コロナウイルスの変異種の流行が拡大していることは懸念要因。ドイツでも変異種の感染が確認された。中南米のメキシコでもワクチン接種が始まるなど、各国でワクチン接種が行われているものの、流行の沈静化はみられない。変異種の感染拡大が危惧されている英国では、一日あたりの感染者数が過去最多を更新した。死者数の伸びもやや加速している。ワクチン接種が始まっている米国で、当初の想定通りに接種が進んでいないことは重し。ワクチンの配布ペースに対して、接種は順調に広がっていない。米政府は年内に2000万人の接種を目指しているが、達成できない可能性が高まっている。ただ、クリスマス・イブで短縮取引だったこともあり、動意は限定的だった。25日の金融市場はクリスマスで世界的に休場。時間外取引で2月限は48.62ドルまで上昇したが上値は重く、47.56ドルまでマイナス転換した。ただ、通常取引開始後は買いが盛り返し、プラス圏で引けた。改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は小反落。クリスマス・イブで積極的な売買が見送られたなかで売りが優勢となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね続伸。終値の前営業日比は0.75~4.25セント高。中心限月の期近3月限は3.75セント高の451.00セント。アルゼンチンの乾燥とこれに伴う生産量の縮小観測が買いを支援した。また、同国での穀物関連労働者によるストが長期化の様相を呈するなか、同国からの供給不安が高まったことも強気要因となった。3月限はこの日も一代の高値を更新。19年7月以来となる450セント台を記録している。3月限は、アジアの時間帯~欧州の時間帯にかけての時間外取引では取引開始の序盤以降、447~449セント台でこう着したもみ合いとなった。欧州の時間帯には447セント前半で低迷したが、米国の時間帯に入ると上伸して右肩上がりの足取りを展開。終盤にこの日の高値となる451.50セントを付け一代の高値を更新。高値に達した後に転売が見られたが、大きく値を落とすことは無く終値ベースでも450セント台を維持した。


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