朝刊:2021/01/04

ダウは最高値更新で大幅高。ゴールドは小幅続伸。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円は103円台前半での推移が続いた。ただ、前日同様に本日も103円割れをうかがう動きが見られていた。目先のドル円の下値メドは12月17日安値の102.90円付近が意識されるが、その水準をブレイクした場合、次は3月安値が視野に入る状況ではある。市場では、NY州の新規感染者が過去最多となるなど、足元の感染拡大と、それに伴う封鎖措置で、足元の不安感は強まっている。しかし、その一方で、ワクチンや米財政刺激策による景気回復期待も根強い状況。短期的には景気回復は鈍いものの、春以降は回復基調を加速させるとの予想が多い。FRBも同様の見方をしている。来年もリスク選好の流れが続くとの見方から、ドルの先安観が強まっている。加えて、インフレ期待の高まりも予想される一方で、FRBは利上げには動かないと見られていることから、実質金利のマイナス幅が拡大するとの見方もドルを圧迫しているようだ。そのほか、シンプルに景気刺激策による財政問題もドル安要因として捉えている。一部からは、ドル高が強まるケースがあるとすれば、過熱感のみであろうとの声も聞かれる。円安がドル安を凌駕すればドル円は上昇するのかもしれないが、日銀が緩和拡大を加速させる可能性も小さい中で、それも期待しづらい状況。可能性があるとすれば、クロス円の上昇がドル円をけん引するケースのみかもしれない。ユーロドルはロンドンフィキシングにかけて売りが強まり、1.22ドル台前半に下落している。特段の売り材料は見当たらず、年末の薄商いの中で実需売りが下押ししたものと思われる。現水準であれば、買いの好機との声も出ている。

NYダウ

米株式相場は続伸した、ダウ工業株30種平均は前日比196ドル92セント(0.6%)高の3万0606ドル48セントと過去最高値を更新した。前日比は、ナスダック総合指数が18.28高の1万2888.28、S&P500が24.03高の3756.07。終盤にかけ上げ幅を広げる展開が見られた。年末ということで動意薄の展開もみられ、序盤は小幅な値動きに終始していた。しかし、来年の株高を期待した動きが終盤に入ったものと思われる。今年のダウ平均は約7%の上昇で終わったが、パンデミックによる3月の落ち込みからは驚異的な回復を見せた。現在も足元では感染拡大が続いているにもかかわらず、ワクチンや巨額の財政刺激策による来年の景気回復への期待が株式市場を最高値に押し上げた。今年はFRBが異例の金融緩和策を実施し、米政府も大胆な経済支援策を実施した。それが功を奏してリーマンショック時のような信用クランチも発生せず、株式市場は一時的なクラッシュで終わっている。先日も600ドルの直接給付や300ドルの失業手当の上乗せを決め、雇用や家計への支援策を大胆に打ち出している。市場では来年のインフレ期待の高まりも警戒されているが、FRBは低金利維持をコミットしている。そのような中で株式市場は、今年後半と同様の環境が維持されると期待されているようだ。銀行株や産業、薬品株が買われた一方、エネルギー株が下落。IT・ハイテク株は全体的にまちまちの値動きとなった。

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続伸。銀は小反落。終値の前日比は、金が1.7~2.2ドル高、中心限月の2月限が1.7ドル高、銀が16.4~15.6セント安、中心限月の3月限が16.1セント安。金2月限は小幅続伸。時間外取引からドルの先安感を背景に買いが先行し、1900ドル台を試し、1904.9ドルまで上昇した。年末商いで利食い売りで高値を離れ、1900ドル台は維持できなかったが、小高く推移した。日中取引は中盤にかけて再度、1900ドル台に上昇。ドルの下値が堅いことで戻りは抑えられたが、小高い状態を維持して引けた。ユーロドルの軟化が足かせとなった。ドルの代替投資先とされる金先物の買いがやや優勢となった。金先物は年間では24.4%上昇した。銀3月限は小反落。時間外取引は金の堅調な値動きに支援され、前日30日の高値2683.5セントをわずかに上抜き、直近の高値を試す動きとなった。しかし28日の高値2698セントに届かず、上げ幅を縮小。日中取引は利食い売りで上げ幅を削り、修正安で引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅ながら3日続伸した。WTIで、期近の21年2月物は前日比0.12ドル(0.2%)高の1バレル48.52ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が前日比0.12~0.13ドル高。その他の限月は0.06ドル安~0.12ドル高。新規材料に欠けるなか、年末で商いも盛り上がりに欠けたが、ドルインデックスが90を割り込みドル安傾向が続いていることや、ダウ平均株価が後半に戻してプラスサイドに振れたことで、原油も期近の主要限月が小幅ながらプラス引けする展開となった。期近2月限は、アジアの時間帯から欧州の時間帯の時間外取引では、48ドル台前半のもみ合いとなっていたが、米国の時間帯に入ると、いったん48ドル台を割り込み、この日の安値となる47.77ドルまで下落。しかし、その後は切り返して48ドル台を回復して、後半に48.50ドル台まで上伸した。米エネルギー情報局(EIA)によると、10月の米国産原油の生産量は日量1042万バレルと、前月比同44万2000バレル減となった。減少は米ガルフの海上油田の生産量減少が背景。過去最高だった2019年11月の同1286万バレルからは同244万バレルも減少している。ダラス連銀が石油ガス会社の142名の幹部に調査したニューヨーク原油の2021年末の価格予想の結果は次の通り。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近から大幅続伸。終値の前営業日比は0.25~9.50セント高。中心限月の期近3月限は9.50セント高の484.00セント。大豆は期近から大幅続伸。終値の前営業日比は4.50~11.50セント高。中心限月の期近3月限は10.50セント高の1311.00セント。                週間輸出成約高が予想レンジの上限近くで前週から増加したうえ、アルゼンチン産地で2日まで降雨がない見込みで乾燥懸念が続くなか、同国農業省が30日、2月末まで同国産コーンの輸出を停止することを発表したことで、さらに噴き上げる展開となった。なお、同国は世界第3位のコーン輸出国。加えて3月限に対する必要証拠金が引き上げられたことも、値洗いの悪化している売り方の踏み(損失覚悟の買い戻し)を促して上げ幅が大きくなり、期近の主要限月がさらに一代高値を更新した。期近3月限は、アジアの時間帯から欧州の時間帯の時間外取引では、470セント台半で推移して480セント台に乗せる場面もあった。米国の時間帯には前半は470セント台半ばまで下落したが、その後はそこから10セント近く急伸して、引け際に一代新高値となる485.75セントを付けた。米農務省(USDA)発表の12月24日までの週間純輸出成約高は、来年度積みを含めて96万4500トンと、前週の65万1100トンから増加した。今年度の輸出成約累計は4319万5500トンと、前年同期の1835万4600トンの約2.4倍になっている。


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