朝刊:2021/01/07

ダウは続伸で最高値更新。ゴールドは急反落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場はドル円の買い戻しが強まり、103.45円付近まで一時上昇した。ロンドン時間までは103円付近の上値抵抗が強かったが、その水準を突破し、ストップを巻き込んだようだ。また、米株式市場でダウ平均が大幅高となり、リスク選好の円安もドル円の上げをサポートした模様。米ジョージア州で連邦議会上院2議席の決選投票の開票が進んでいるが、民主党候補が2議席を獲得しそうな情勢。民主党が2議席を獲得すれば、米上院の議席は共和党が50、民主党が50となる。本会議で投票が二分した場合は、ハリス次期福大統領が上院議長として決定票を投じることを考慮すれば、民主党に有利とも考えられる。下院は民主党が過半数を占めていることから、ホワイトハウスも議会も民主党という「ブルー・スウィープ」になる可能性も出てきた。ドル円の上げについては、本邦機関投資家の買いが断続的に入ったのではとの声も聞かれる。「ブルー・スウィープ」への期待で、米10年債利回りが急伸し、節目の1%を突破した。FRBの低金利政策で、ドルと円の金利差が縮小しており、ドル円のヘッジコストは低水準で推移している。その環境下で、1%超の米10年債利回りは、本邦機関投資家にとっては魅力的と思われる。本日の21日線は103.50円付近に来ており、その水準を試す動きまでは出なかった。ドル先安観が根強い中でドル円は次第に上値が重くなり、一時102円台に戻している。明日以降、買い戻しの流れを維持できるか注目される。ユーロドルは一時、1.22ドル台に下落。ロンドン時間には1.2350ドル付近まで上昇していたが、ドル円の買い戻しがユーロドルにも波及した格好。ただ、下押す動きまでは出ず、上昇トレンドは維持されている。今後もドルの先安観は続くと思われ、1.22ドル台では押し目買いも旺盛に出るようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比437ドル80セント(1.4%)高の3万0829ドル40セントと過去最高値を更新した。上げ幅は一時600ドル超まで拡大した。終値はナスダック総合指数が78.17安の1万2740.79、S&P500が21.28高の3748.14。バリュー株と位置づけられている、パンデミックで打撃を受けた分、景気が回復すれば恩恵を受けやすい銘柄を中心に買いが強まった。一方、パンデミックで恩恵を受けたIT・ハイテク株は売りが強まっている。米ジョージア州で連邦議会上院2議席の決選投票の開票が進んでいるが、民主党が2議席を獲得し、米上院の議席は共和党が50、民主党が50となる。本会議で採決が二分した場合、ハリス次期福大統領が上院議長として決定票を投じることから民主党に有利に働く。下院も民主党が過半数を占めていることから、ホワイトハウスも議会も民主党という「ブルー・スウィープ」の状況となる。バイデン次期政権を中心とした民主党は、富裕層への増税や景気拡大策、インフラ投資拡大などの経済政策を押し進めようとしている。そのほか、巨大IT企業に対する反トラスト法違反を巡る追及が強まることも予想され、IT・ハイテク株は売られやすい。原油が50ドル台を回復する中で、エネルギー株の上昇が引き続きサポートしたほか、「ブルー・スウィープ」によるインフレ期待の高まりを見込んで米国債利回りが急上昇しており、銀行株が積極的に買われた。産業株も強い動き。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が46.3~45.7ドル安、中心限月の2月限が45.8ドル安、銀が60.0~59.1セント安、中心限月の3月限が59.8セント安。金2月限は急反落。時間外取引では、米ジョージア州の上院選決選投票で民主党優勢から米国債の利回りが上昇したことを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、リスク選好のドル安を受けて押し目を買われ、昨年11月9日以来の高値1962.5ドルを付けたが、戻りを売られて上げ一服となった。日中取引では、ドルが買い戻されたことを背景に利食い売りなどが出て軟調となった。銀3月限は昨年9月2日以来の高値2810.5セントを付けたのち、ドル安一服や金反落を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金2月限は急反落。時間外取引では1926.2~1962.5ドルのレンジで推移、前日比18.5ドル安の1935.9ドルとなった。2月限は安寄りしたのち、米ジョージア州の上院選決選投票で民主党優勢から米国債の利回りが上昇したことを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、リスク選好のドル安を受けて押し目を買われ、昨年11月9日以来の高値1962.5ドルを付けたが、民主党が1議席を獲得すると戻りを売られて急落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸。WTIで期近の2月物は前日比0.70ドル(1.4%)高の1バレル50.63ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.68~0.70ドル高。その他の限月は0.40ドル安~0.63ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が減少したことが好感された。製油所への原油投入量が増加し、稼働率が昨年8月以来の高水準である80.7%まで上昇したことが背景。ただ、石油製品需要は日量1705万4000バレルと低調だった。ワクチン接種は行われているものの、新型コロナウイルスの流行が収まらないことで需要は弱く、原油在庫の取り崩しが続かないとみられていることは重し。今週、サウジアラビアが自主的な減産も発表したことも引き続き支援要因。サウジは2月と3月に生産量を日量100万バレル削減する。2月、3月にロシアとカザフスタンは日量7万5000バレル増産するものの、OPECプラス全体の生産量はサウジの減産で縮小する。世界的に新型コロナウイルスの流行が続いていることは圧迫要因。複数のワクチンが供給されているものの、はっきりとしたワクチンの効果はまだ現れていない。米国や英国では1日あたりの感染者数や死者数が引き続き拡大傾向にある。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は1.75~3.50セント高。中心限月の期近3月限は3.25セント高の495.00セント。期近の主要限月7本が一代高値を更新。大豆は大幅続伸。終値の前営業日比は9.50~15.25セント高。中心限月の期近3月限は14.50セント高の1361.50セント。この日も全限月が一代高値を更新。前日に続きアルゼンチン産地の乾燥とこれによる生育不良懸念、そして同国からの供給不安が買いを支援した。また、米農務省(USDA)がデイリーでの大口成約を報告したことも強気材料となった。期近2限月は500セント(5ドル)乗せを達成する騰勢を見せて一代の高値を更新した。この日、3月限は492.50セントで取引を開始した後に騰勢を強め、欧州の時間帯前半にかけて上値を探る足取りを展開。502.75セントの高値を付けた後は上値警戒感が強まるなか上げ修正に転じた。シカゴの時間前半には491.50セントの安値を付ける場面も見られたが、大口成約の報告が買い支援要因となるなか買い戻されて495セントでの終了となった。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報で、1月1日までの週におけるエタノールの生産高は日量93万5000バレルで前週比で0.1%の増加となった。一方、エタノール在庫は2328万4000バレルで前週比0.9%の減少だった。


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