朝刊:2021/01/08

3日連続続伸。ダウは再度最高値更新へ。ゴールドは反発。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル買い戻しが優勢となる中で、ドル円も買い戻しが強まり、104円手前まで上昇した。ドル買い戻しについては様々見方が出ているようだが、昨年3月をピークに一貫してドル安トレンドが続き、ピークからのドルの下落率は13%に達している。その過程でだいぶショート・ポジションが積み上がりがみられ、前日のジョージア州での決選投票や、暴徒の乱入で大混乱となった米上下両院合同会議の選挙人投票の集計が完了し、バイデン氏が次期大統領に正式に決まったことをきっかけに、ショートカバーが強まったのかもしれない。きょうのところドル円は、104円台には慎重な動きを見せたものの、104.10/20円にストップオーダーが多数観測されており、明日以降、試に行くか注目される。一方、104.50円付近での戻り待ちの売りオーダーも多いようだ。ユーロドルは利益確定売りが優勢となり、一時1.22ドル台半ばまで下落。本日の21日線が1.2215ドル付近に来ているが、その水準が目先の下値メドとして意識される。一部からは今回のドル買いは持続せず、ユーロドルの下値は買いの好機との指摘も出ている。米国とドイツの実質金利差を考慮すると、現段階でユーロドルの下値を積極的に試すのは無理があると指摘した。米政治は民主党が主導権を握り、積極財政が期待されている。それに伴う成長やインフレ期待の上昇がユーロドルのポジション調整を引き起こす可能性はあものの、それ以上のことは何もなく、米実質金利がより魅力的になるまでは、市場センチメントが決定的にドルに傾く可能性は低いという。ポンドドルも利益確定売りが強まり、一時1.3535ドル近辺まで下落した。本日の21日線が1.3505ドル付近に来ており、その水準が目先の下値メドとして意識される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比211ドル73セント(0.7%)高の3万1041ドル13セントと連日で過去最高値を更新した。ダウ平均は3日続伸し最高値更新。 終値はナスダック総合指数が326.69高の1万3067.48、S&P500が55.65高の3803.79。前日のジョージア州での決選投票で民主党が2議席とも獲得し、上下両院での主導権を握ったことで、市場は新型ウイルス対策やインフラ投資拡大など積極財政への期待感が高めている。暴徒の乱入で大混乱となった米上下両院合同会議の選挙人投票の集計も完了し、バイデン氏が次期大統領に正式に認定されたことで、米政治は民主党が主導する「ブルー・スウィープ」の状況となっている。また、この日発表の米新規失業保険申請件数が前回よりも予想外に少なかったことや、ISM非製造業景気指数も予想を上回ったこともサポートしたようだ。きょうも米国債利回りが上昇しており、銀行株が前日に引き続き上げを主導したほか、「ブルー・スウィープ」による規制強化への懸念から、前日は下げが目立っていたIT・ハイテク株に買いが強まった。ダウ採用銘柄ではウォルグリーンが上昇し、ダウ平均をサポート。9-11月期決算(第1四半期)を発表しており、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回ったことが好感されている。また、通期見通しを変更しなかったこともポジティブに捉えられているようだ。そのほか、アップルやマイクロソフト、インテルが上昇。JPモルガン、ゴールドマンも買われた。一方、3Mが下落しているほか、コカ・コーラが続落。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が3.2~5.2ドル高、中心限月の2月限が5.0ドル高、銀が20.0~22.7セント高、中心限月の3月限が21.9セント高。金2月限は反発。時間外取引では、米国の金利上昇見通しを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、押し目を買われたが、ドル高に上値を抑えられた。日中取引では、株高とドルの底堅い値動きを受け、もみ合いとなった。自律反発狙いの買いが優勢だった。半面、ドルが主要通貨に対して上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物の上値を抑えた。銀3月限は押し目を買われたが、ドル高に上値を抑えられた。ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では1910.1~1929.6ドルのレンジで推移、前日比10.0ドル高の1918.6ドルとなった。2月限は高寄りしたのち、米国の金利上昇見通しに上値を抑えられた。欧州時間に入ると、押し目を買われたが、ドル高を受けて上げ一服となった。日中取引は、ドル高を受けて1907.5ドルまで下落したのち、株高が下支えとなって下げ一服となった。米国の金利上昇見通しが上値を抑える要因になったが、押し目は買われて堅調となった。ただ 12月の米ISM非製造業総合指数(NMI)が予想外に上昇し、ドル高に振れたことに上値を抑えられた。ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2702.0~2749.5セントのレンジで推移し、前日比20.3セント高の2724.5セントとなった。3月限は高寄りしたのち、金の戻りが売られたことを受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、押し目を買われたが、ドル高に上値を抑えられた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続伸した。WTIで期近の2月物は前日比0.20ドル(0.4%)高の1バレル50.83ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.18~0.20ドル高。その他の限月は0.15~0.50ドル高。今週、サウジアラビアが日量100万バレルの自主的な減産を発表したことが引き続き相場を押し上げた。世界的に新型コロナウイルスの流行が続いており、需要は落ち込んでいるものの、ワクチン接種によって経済活動が正常化し石油消費が回復するまで、サウジが足元の需給悪化を食い止めると期待されている。主要な米株価指数が最高値を更新したことも支援要因。米ホワイトハウスと米議会を民主党が掌握したことによる手厚い経済対策が期待されている。ただ、バイデン新政権による富裕層への増税が警戒されており、楽観論だけではない。石油市場にとってクリーン・エネルギー政策も不透明要因。流動性相場が続く見通しであることも支援要因。米連邦公開市場委員会(FOMC)など各国の主要な中銀が追加緩和に含みをもたせた舵取りを続けると期待されている。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「資産購入ペースの縮小は近い将来にはない」と語った。ただ、「2021年終盤にその可能性は潜在的にある」と述べている。時間外取引で2月限は51.28ドルまで上昇し、昨年2月以来の高値を更新した。通常取引開始にかけてマイナス圏へ弱含む場面はあったが、プラス圏へ切り返して引けた。改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高に連動した。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は1.00セント安~1.25セント高。中心限月の期近3月限は1.00セント安の494.00セント。大豆は期近の主要限月が反落。終値の前営業日比は6.50セント安~2.50セント高。中心限月の期近3月限は6.25セント安の1355.25セント。              前日の取引で一代の高値を更新した後に上げ幅を縮小したことで上げ一巡感が強まったことに加え、チャート面に加え、12日にはUSDAによる月例需給報告および四半期在庫報告の発表を控えるなか、この日は玉整理基調が強まった。ドル高傾向も重石となったが、490セント割れには抵抗を見せており、490セント台前半で値を固めつつある形となった。期近3月限は、アジアから欧州にかけての時間帯に玉整理を終えた形となった。アジアの時間帯から欧州の時間帯の時間外取引では、493~496セントのレンジで推移し、この日の高値496セントを付ける場面もあったが、欧州の時間帯に軟化。一時は487.25セントの安値まで下落し、その後、買い戻されて米国の時間帯を迎えた。米国の時間帯前半は再び安値に顔合わせするなど不安定な足取りが見られたが、次第に値位置を固めて中盤以降は492~494セント台での高下にとどまり、この水準のまま引けを迎えた。


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