朝刊:2021/01/14

トランプ大統領弾劾の行方が不透明からダウは小反落。ゴールドは反発。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル買い戻しが優勢となり、ドル円も東京時間の103円台半ばから104円手前まで戻す展開が見られた。しかし、104円台には慎重になっているようだ。その背景には米国債利回りの低下が挙げられる。バイデン次期大統領と民主党の勝利で、積極的財政への期待が高まっている。それと伴に市場はインフレ期待を高めており、米国債利回りが上昇。その動きがドル円の買い戻しを支援していた。また、FOMCメンバーから今年終盤での資産購入ペース縮小への言及も米国債利回りと伴にドル円をサポートしていた。しかし、きのう辺りから、FOMCメンバーの発言が慎重になっており、きょうのブラード・セントルイス連銀総裁やブレイナードFRB理事の発言は、資産購入ペース縮小に対する慎重姿勢を強調していた印象も強い。市場からは2013年に発生したテーパー・タントラムの危険性を指摘する声も出ている。当時のバーナンキFRB議長が量的緩和(QE)の縮小に言及したことで、市場が過度に反応し、米国債利回りを急上昇させてしまった。きょうは米30年債入札があったが、前日の10年債に引き続き好調な入札となり、米国債利回りを押し下げた。入札結果発表後にドル円も売られる場面が見られていた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小反落し、前日比8ドル22セント安の3万1060ドル47セントで終えた。終値はナスダック総合指数が56.52

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が10.3~10.7ドル高、中心限月の2月限が10.7ドル高、銀が13.0~13.8セント高、中心限月の3月限が13.7セント高。金2月限は反発。時間外取引では、米国債の利回り上昇が一服し、ドル安に振れたことを受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、ドルが買い戻されたことを受けて戻りを売られた。日中取引では、米国債の利回り低下などを受けて押し目を買われた。緩和的な米金融政策が続き、金市場に資金が流入するとの見方から買いが優勢となった。銀3月限は金の押し目が買われたことや米国債の利回り低下を受けて堅調となった。ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では1849.1~1863.0ドルのレンジで推移、前日比10.3ドル高の1854.5ドルとなった。2月限は高寄りしたのち、米国債の利回り上昇が一服し、ドル安に振れたことを受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ドルが買い戻されたことを受けて戻りを売られた。日中取引は、米国債の利回り低下などを受けて押し目を買われた。ただ1861.8ドルと時間外取引の高値を突破できずに上げ一服となった。その後は時間外取引の安値を割り込み、1846.5ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は7営業日ぶりに反落した。WTIで、期近の2月物は前日比0.38ドル(0.6%)安の1バレル52.91ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.30~0.28ドル安。その他の限月は0.24ドル安~0.69ドル高。昨年2月以来の高値圏まで上昇が続いてきた反動で利益確定の売りが優勢となった。世界的に新型コロナウイルスの流行が収まる気配がまだ見られないことが圧迫要因だが、変異種の流行に悩まされていた英国の感染者数の伸びは年初のピークからやや落ち着きつつある。今週にもバイデン新政権が新たな米景気対策案を発表する予定であることは支援要因。米国では新型肺炎の流行が続いており、外食産業を中心とした雇用が落ち込んでいることから、ワクチンが効果を発揮するまでの追加対策が待ち望まれている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報では、製油所への原油投入量が一段と増加し、原油在庫の取り崩しにつながった。製油所稼働率は82.0%まで上昇し、昨年8月以来の高水準となった。春先からの需要拡大に備えて、石油製品の在庫積み増しが行われている。石油製品需要は日量1960万7000バレルと、前週の落ち込みから回復した。ジェット燃料需要が日量146万8000バレルと、コロナショック後の最高水準となったが、前年の水準を引き続き下回っている。時間外取引で2月限は53.93ドルまで上昇し、昨年2月以来の高値を更新。ただ、高値から押し戻されると通常取引序盤には52.58ドルまで下落した。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が続伸。期近3本の終値の前営業日比は7.25~8.75セント高。中心限月の期近3月限は7.25セント高の524.50セント。4番限以降は8.50~2.25セント安。期近から期中にかけて一代高値を更新。大豆期近4本の終値の前営業日比は12.00~10.00セント安。中心限月の期近3月限は12.00セント安の1406.25セント。期近の8本が一代高値を更新した。前日12日、強気の米農務省(USDA)の月例需給報告を受けて25セント高のストップ高で引けた流れを引き継ぎ、夜間取引から続伸。日中取引でも一段高となった。大豆の反落を受け、高値を離れたが、堅調に引けた。3月限はこの日の動きで値幅制限いっぱいまで上昇したまま終えたことで残した買いが消化された形となったが、3銘柄では唯一、プラスサイドで取引を終えた。値幅制限いっぱいで終えた前日の終値517.25セントを上回る524.00セントで取引を開始。その後もすぐに値位置を切り上げ、アジアの時間帯前半から欧州の時間帯後半にかけての時間外取引は530~536セント台のレンジ内での高下となった。欧州の時間帯後半を迎えると買いの手が膨らんで541.50セントと一代の高値まで値位置を切り上げたが、シカゴの時間帯を迎えると手仕舞い急ぎの売りが膨らむなか急速に値を落とし、522.25セントの安値まで下落。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。