朝刊:2021/01/15

ダウは元気なく続落。ゴールドも反落。オイルは反発。バイデン氏の経済対策は限定的か。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円は序盤に104円台に上昇して始まったものの、東京時間につけた高値を超えることなく、103円台での推移が続いた。終盤に入って下げ渋る動きが見られたが、104円台は回復することはなかった。午後になってパウエルFRB議長の講演が伝わり、「利上げはすぐにはない」と述べていた。全体的にはドル安の反応がやや見られたものの、ドル円は買い戻しの反応を見せていた。議長の講演に米国債利回りが上昇しており、ドル円も追随したようだ。一時103.55円付近まで下落し、今週安値と21日線が来ている103.50円水準に顔合わせしている。目先の下値メドとして意識されそうだ。バイデン次期大統領が本日夕方(日本時間15日午前)に、自身の経済対策を発表する予定となっており、市場の関心が集まっている。東京時間には2兆ドル規模の対策が表明されるとの報道も流れていたが、数字については見方が様々出ており、規模は1.5兆ドルといった報道も流れていた。最新の報道では、バイデン次期米大統領は1.9兆ドル規模の経済対策を提示し、それには2000ドル直接給付や地方政府支援、そして、ワクチンやウイルス検査の能力拡大も含まれているとNYタイムズが伝えている。この辺は発表待ちといったところ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比68ドル95セント(0.2%)安の3万0991ドル52セントで終えた。終値はナスダック総合指数が16.31安の1万3112.64、S&P500が14.30安の3795.54。午後になってパウエルFRB議長の講演が伝わり、「利上げはすぐにはない」と述べていたが、それ自体への株式市場の反応は限定的となった。バイデン次期大統領が本日夕方(日本時間15日午前)に、自身の経済対策を発表する予定となっており、市場の関心が集まっている。東京時間には2兆ドル規模の対策が表明されるとの報道も流れていたが、数字については見方が様々出ており、規模は1.5兆ドルといった報道も流れていた。最新の報道では、バイデン次期米大統領は1.9兆ドル規模の経済対策を提示し、それには2000ドル直接給付や地方政府支援、そして、ワクチンやウイルス検査の能力拡大も含まれているとNYタイムズが伝えている。この辺は発表待ちといったところ。市場は大規模な追加経済対策を打ち出してくることはすでに織り込んでいる。むしろ、議会の審議を経て成立させられるか次第との声も聞かれ、議会審議の過程で規模は小さくなるとの見方も出ている。バイデン次期大統領は、成立には共和党の支持も必要としており、上院で10名程度の共和党議員の賛同を得ることを念頭に置く意向も伝わっていた。ただ、基本的には明日の大手銀の決算発表待ちの雰囲気も強い。それについてはパンデミックに伴う貸倒引当金の計上も予想され、10-12月期は長期金利も低下していたことから、大幅な減益が見込まれている。前回の11月の決算発表以降、FRBが自社株買いの再開を許可したこともあり、銀行株は買い戻しが強まり、全体的に35%上昇している。市場は既に2021年に関心が移っており、10-12月期は移行期にあたり、むしろ、2021年に強気な見通しを示すことができるか注目される。一部からは2021年の第1四半期と第2四半期に利益が2倍以上拡大するとの予想も出ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が3.6~3.3ドル安、中心限月の2月限が3.5ドル安、銀が22.6~23.2セント高、中心限月の3月限が23.0セント高。金2月限は反落。時間外取引では、米国債の利回り上昇によるドル高を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)議事録を受けてユーロ安に振れたことに上値を抑えられた。日中取引では、ドル安を受けて押し目を買われたが、買い一巡後は上げ一服となった。金利の付かない金の投資妙味が薄れるとみた売りが出た。銀3月限は日中取引でのドル安を受けて堅調となった。ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では1826.6~1851.6ドルのレンジで推移、前日比14.6ドル安の1840.3ドルとなった。2月限は安寄りしたのち、ドル安を受けて押し目を買われたが、米国債の利回り上昇をきっかけにドル高に転じたことを受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)議事録を受けてユーロ安に振れたことに上値を抑えられた。日中取引は、ドル安を受けて押し目を買われた。時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って1857.6ドルまで上昇したが、買い一巡後は上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の2月物は前日比0.66ドル(1.2%)高の1バレル53.57ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.66ドル高。その他の限月は0.07~0.61ドル高。世界最大の原油輸入国である中国の2020年の原油輸入量が前年比7.3%増と好調だったことが好感された。昨年はコロナショックで大規模な都市封鎖が行われたにも関わらず、中国の需要は引き続き拡大した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が沈静化していた中国でも、世界的な流行に沿って新規感染者数がやや増加しつつある。バイデン次期大統領がニューヨーク市場の引け後に発表する新たな米景気対策案が期待されていることも支援要因。米CNNや米ニューヨーク・タイムズの報道によると、1.9兆~2兆ドル規模になるもよう。石油輸出国機構(OPEC)が発表した1月の月報では、2021年の需要見通しが小幅に上方修正され、日量9591万バレルとなった。従来は日量9589万バレル。今年1-3月期や10-12月期の需要見通しが引き上げられた一方、4-6月期、7-9月期が引き下げられた。時間外取引で2月限は上値が重く、通常取引の開始を控えて52.24ドルまで下落した。ただ、その後は押し目買いが優勢になると下げ幅を消し、引けにかけては53.73ドルまで上昇した。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が続伸。終値の前営業日比は0.25~10.75セント高。中心限月の期近3月限は9.75セント高の534.25セント。大豆は反発。終値の前営業日比は8.25~25.50セント高。中心限月の期近3月限は25.50セント高の1436.50セント。引き続き需給引き締まり懸念が買いを支援した。また、米農務省(USDA)が発表した週間純輸出成約高が強気な内容だったことも買いを促す要因となった。期近3限月が終値ベースでの530セント高を記録。期近3番限の21年7月限と期近4番限の21年9月限の値開きは50セントを上回っており、足元の需給ひっ迫に対する懸念の強さを窺わせている。期近3月限は、アジアから欧州にかけての時間帯はもちあいながらもシカゴの時間帯を迎えると強含んだ。523セントで取引を開始した後は、欧州の時間帯を終えるまで概ね521~527セントのレンジでの高下にとどまっていたが、シカゴの時間帯を迎えるとこのレンジを上抜いた。


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