朝刊:2021/01/25

ドル円は103円台で膠着。ダウは続落。ゴールドも続落、オイルは期近は続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い展開が見られ103円台後半に上昇。本日の21日線は103.60円付近に来ているが、その水準を上回っている。きょうの市場は米株が利益確定売りに押されるなど、ややリスク回避の雰囲気も出ており、ドルへの逃避買いが出ている。ハイテク企業の決算が弱い内容だったことでリスク回避の雰囲気をやや強めている模様。ただ、いまのところ104円台を積極的に試そうという雰囲気まではない。今週のドル円は104円台に上昇して始まったものの、維持することができずに103円台に値を落としている。21日線の下を試す動きも今週は出ており、昨年3月以降続いている下降トレンドに変化はなさそうだ。全体的に103円台での膠着感が強まっており、次のアクション待ちといった印象だ。来週はFOMCや米GDP速報値など重要イベントが目白押しとなっている。それらへの反応を待ちたいところなのかもしれない。一方、ドル買いの動きが見られているものの、ユーロドルに下押す動きは見られず、底堅い動きが続いている。本日1.22ドルちょうど付近に来ている21日線には慎重なものの、今週の買戻しの動きは持続している。バイデン大統領が議会で大統領に認定されて以降、ユーロドルは戻り売りが優勢となり、1.23ドル台から1.20ドル台まで下落した。今週に入ってその動きは止まっている。ユーロドルの下落は10年来の多さに積み上がったドルショートの解消との声が多く聞かれているが、一部からはドルショートは依然として高水準に積み上がっており、ドルのショートカバーの持続性に疑問が投げかけられている。米商品先物協会(CFTC)が発表しているIMMの建玉報告の1月12日週のデータでは、ドルが上昇したにもかかわらず、ドルショートはほぼ10年来の水準を維持している。ドル買戻しの過程で、上値では戻り待ちの新規売りが活発に出ていた可能性もあるという。ユーロドルは1.2350ドル付近から下落したが、ロングポジションは減少していない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比179ドル03セント(0.6%)安の3万0996ドル98セントで終えた。終値はナスダック総合指数が12.15高の1万3543.06、S&P500が11.60安の3841.47。IBMとインテルが決算を受けて売りを強めており、ダウ平均を押し下げている。取引開始直後から下げが加速し、ダウ平均は一時267ドル安まで下げ幅を広げた。IBMは10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が前年比で6.8%の減収となり、10四半期連続の減収となった。ガイダンス公表も見送っている。クリシュナCEOは経営資源をクラウドやAIへ注力する方針を示しているが、今回の決算からは進展が見られていない。一方、インテルは決算は好調だったものの、ゲルシンガー次期CEOの発言が市場に失望感を与えた模様。同氏は、「2023年製品の大半が内部で生産される」と語った。アクティビスト(物言う投資家)からは、会社分割や資産売却を含む戦略的選択肢を検討するよう求められているほか、他の投資家は外部委託を増やすかどうかに注目していた。しかし、今回の次期CEOの発言からはそのヒントはなく、同社が遅れを取り戻せるか不安が高まっているようだ。バイデン大統領は1.9兆ドルの追加経済対策案を示しているが、共和党内からはその必要性について疑問も表明されている。民主党内からも反対の意見も出ている状況で、提案通りの成立には疑問も高まっている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反落。終値の前日比は、金が11.9~9.2ドル安、中心限月の2月限が9.7ドル安、銀が30.5~29.8セント安、中心限月の3月限が29.8セント安。金2月限は続落。時間外取引では、ドル堅調を受け、1840ドルに接近する下落となった。日中取引は、軟調地合いを受け継ぎ、序盤に一段安となり、1840ドル割れとなった。ドルの上値の重さから、下値を切り上げ、中盤から後半は1850ドル台でもみあった。ドルが対ユーロで下落したことや、米10年債利回りが小幅に低下したことが下支え要因となった。ドル建て現物価格ベースで中長期波動線が通る1846ドルを割り込む下落となったが、安値を拾う動きは根強く、現物価格、期近2月限とも1850ドル台に戻した。序盤の手じまい売りに加え、来週は1月最終週となることで2月限から4月限への限月移行に絡む売買もかなりあったとみられ、出来高が増加した。外国為替市場でドルが円や英ポンドに対して上昇し、ドルの代替投資先とされ、逆の動きをしやすい金先物が売られた。銀3月限はドル堅調、金安を背景に時間外取引で大幅安となり、60セントを超える下落となった。日中取引は下げ幅を拡大し、序盤の取引で2500セント(25ドル)接近する場面があった。金が下値を切り上げたことから下げ幅を縮小し、2550セント台に戻して引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで、期近の3月物は前日比0.86ドル(1.6%)安の1バレル52.27ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.86ドル安。その他の限月は0.83~0.59ドル安。世界的な新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、景気低迷による需要減少不安が警戒され、アジア時間の時間外取引から売りが先行した。欧州時間の取引で欧州株の下落から一段安となった。日中取引は序盤、軟調に推移したが、売り一巡後は下げ幅を縮小した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した米国週間原油在庫が増加したことが戻りの足かせとなったが、一段安にはならず。米国株の下落も戻り圧迫要因となったが、最近の上昇に対する修正安の範囲内での下落ムードで引けた。改質ガソリンとヒーティングオイルは総じて下落。ヒーティングオイルは原油相場の下落や欧米株の軟調な動きからつれ安。ガソリンはEIAが発表した週間在庫でガソリン在庫が減少したことから期近2月限が小高く引けたが、2番限以降は売り優勢となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて大幅反落。終値の前営業日比は、23.75~6.00セント安。中心限月の期近3月限は23.75セント安の500.50セント。大豆の期近限月は大幅反落。終値の前営業日比は58.5~31.50セント安。中心限月の期近3月限は58.50セント安の1311.75セント。  金および原油の下落や欧米株式市場の軟調な足取りを受けて売り優勢となった。大口投機家による売り込みも見られたようで、3月限は新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した昨年3月末以来となる大きな下げ幅を記録。なお、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高報告は事前予想を上回っていたうえ、週間エタノール生産量が増加しながらも在庫の減少が明らかになるなど、旺盛な需要を示す発表が見られたが、市場の反応は限られた。


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