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朝刊:2021/02/19

株式市場は利益確定売りが集まり高値更新は足踏み状態。ゴールドは小反発。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円は戻り売りが続いた。ロンドン時間にはドル売りが優勢となり、ドル円も105.60円付近まで値を落としていたが、本日105.50円付近に来ている200日線を試す気配までは見られず、NY時間の前半には105円台後半まで下げ渋る動きも出ていた。しかし、米株式市場が調整色を強める中で106円台には慎重な雰囲気も見られ、後半にはドル売りが再び強まったことから、ドル円も戻り売りに押される展開となった。市場ではインフレ期待が高まっており、イールドカーブのスティープ化が続いている。2年債と10年債の利回り格差は一時120ベーシスポイント(1.20%)まで拡大し、2017年3月以来の水準まで拡大している。バイデン大統領の1.9兆ドル規模の追加経済対策やワクチン展開で市場は、下半期の米経済の回復期待を強めており、消費拡大から消費者物価の上昇期待を強めているようだ。また、米民主党は時給15ドルの最低賃金導入を目指しており、インフレ要因となってもおかしくはない。ただ、失業率の改善には障害となる可能性はありそうだ。きょうはフィラデルフィア連銀指数が公表されていたが、このところの企業景況感指標をみると、仕入価格の数値の上昇が目立っている。世界的にコモディティ価格が上昇しており、その動向が反映されているのかもしれない。いすれ一般価格に転嫁される可能性もある。一方、本日は米新規失業保険申請件数も発表されていたが、雇用回復の鈍さを示す内容となっており、インフレよりも雇用に軸足を移している感もあるFRBの慎重姿勢は緩みそうにない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。前日比119ドル68セント(0.4%)安の3万1493ドル34セントで終えた。終値はナスダック総合指数が100.14安の1万3865.36、S&P500が17.36安の3913.97。このところの株式市場は最高値更新で高値警戒感が高まりつつある中で買い疲れ感も出ている。特にこれまで上げを主導して来たIT・ハイテクに利益確定売りが強まっている半面、割安感の出ている循環株へのシフトが出ているとの指摘も聞かれる。そのような中で、朝方発表の米新規失業保険申請件数が予想よりも上回り、労働市場の回復の鈍さを示唆したことに敏感に反応したようだ。一方、市場ではインフレ期待が高まっており、長期金利が急速に上昇していることも上値追いを躊躇させている模様。米新規失業保険申請件数の悪化については世界的な半導体不足で自動車工場が一時閉鎖に陥っていることが要因とも説明されている。一方、長期金利上昇については、緩やかに上昇するのであれば、必ずしも株式市場の足かせになることはないが、IT・ハイテク株から循環株へのシフトを余儀なくする可能性はあるとの指摘も出ていた。ダウ平均は一時327ドル安まで下げ幅を拡大する場面がみられた。ウォルマートの下げが圧迫した面も大きい。11-1月期決算(第4四半期)を発表しており、既存店売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。また、今年通期の既存店売上高の見通しについて、米国およびサムズクラブとも1桁台前半の伸びに留まるとの見通しを示したことに市場は失望感を強めている模様。同社は「前年度はパンデミックによる異例の需要増があったが、今年度は通常の状態に戻ることを想定している」と述べた。また、民主党が時給15ドルの最低賃金導入を目指す中で、人件費の上昇が想定されるとも指摘した。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反発、銀は続落。終値の前日比は、金が1.8~2.3ドル高、中心限月の4月限が2.2ドル高、銀が23.9~22.3セント安、中心限月の3月限が23.7セント安。金4月限は小反発。時間外取引では安値拾いの買いが入ったことやドル安を受けて堅調となった。日中取引では、労働市場の回復の遅れから株安に振れたことを背景に上げ一服となった。金利の付かない金の投資妙味が薄れた。一時は1766.6ドルと中心限月として昨年7月上旬以来の安値をつけた。銀3月限は日中取引での金の上げ一服や株安を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金4月限は小反発。時間外取引では1775.1~1788.1ドルのレンジで推移、前日比10.3ドル高の1783.1ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、安値拾いの買いが入ったことやドル安を受けて堅調となった。日中取引は、押し目を買われ、1788.8ドルまで上昇した。その後は、労働市場の回復の遅れから株安に振れたことを背景に上げ一服となり、1766.6ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が4営業日ぶりに反落した。WTIで期近の3月物は前日比0.62ドル(1.0%)安の1バレル60.52ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.63~0.62ドル安。その他の限月は0.57ドル安~0.16ドル高。4月以降、石油輸出国機構(OPEC)プラスが減産目標を縮小し、増産する見通しであることが重しとなった。自主減産を行っているサウジアラビアが増産を計画しているとの報道もある。再来週の産油国会合で協議されるもよう。世界的に新型コロナウイルスの流行が落ち着きつつあるうえ、主要国を中心にワクチンの接種率が上昇し、石油需要の回復に寄与するとみられている。寒波を背景に米テキサス州で原油や石油製品の生産量が大幅に減少していることが寄与し、過剰在庫の解消が続くと期待されていることは支援要因。ただ、寒波による減産は長続きしないとみられている。20日頃から米テキサス州の気温は平年並みに戻る見通し。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報では原油在庫が減少した。製油所稼働率が83.1%と最近の高水準を維持したことや、米原油生産量が前週比で日量20万バレル減の同1080万バレルとなったことが取り崩しにつながった。石油製品需要は2週連続で日量2000万バレルの節目を上回り、底堅く推移。ただ、来週発表分から寒波の影響が強く現れることから今週分はほとんど材料視されていない。

シカゴコーン・大豆

コーンも概ね反落。終値の前営業日比は、2.75セント安~1.50セント高。中心限月の期近3月限は2.75セント安の550.25セント。米農務省(USDA)がアウトルック・フォーラム(展望会議)において21/22年度のコーン作付面積は20/21年度を上回るとの見通しを発表したことが弱材料となった。また、週間エタノール生産が落ち込みながらも在庫が増加していたことも弱気要因となったため、売り優勢で運ばれた。3月限は552.75セントで取引を開始した後に554.50セントの高値を付けた後は軟化し、欧州の時間帯後半にかけて値位置を切り下げる足取りを展開。USDAの展望会議を控えるなか、修正のための転売が膨らんだ。


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