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朝刊:2021/02/22

ダウは三日連続で小動きで動意に欠く。ゴールドは小幅続伸。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場は全体的にはドル売りが優勢で、ドル円もNY時間の序盤には200日線を割り込み、ストップを巻き込んで105円台前半まで下落する場面がみられた。ただ、一連の米経済指標の発表を通過した辺りからロンドンフィキシングにかけて買いが強まり、105.65円付近まで買い戻される場面も見られた。特にドル円の買い戻しの材料はないが、本日は米株も反発し、米国債利回りも上昇が続いていることから、実需買いが積極的に出たのかもしれない。米10年債利回りは一時1.36%台と昨年2月以来の水準まで上昇。ドル円は200日線付近で大方の取引を終えているが、来週以降、200日線の水準を維持できるか注目される。米成長に対する期待が非常に高まっている。一部からは1-3月期のGDP見通しを年率換算で従来の5%程度から9.5%に上方修正する動きも出ている。強い勢いは4-6月期まで持続する可能性があり、8%を超える可能性が高いという。追加経済対策により春の活動が支えられ、3月の可処分所得は前月比25%の上昇も予想されるとしている。感染拡大の縮小、ワクチン接種の拡大、そして、天候改善などでサービス業が徐々に再開され、成長を加速させると指摘した。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小反発し、前日比98セント高の3万1494ドル32セントで終えた。終値はナスダック総合指数が9.11高の1万3874.47、S&P500が7.26安の3906.71。市場では1.9兆ドル規模の追加経済対策やワクチン展開で景気回復への期待が高まっている。その雰囲気の中で、パンデミックで業績が落ち込んでいたセクターを中心に割安感の出ている循環株への買いが出ていたようだ。IT・ハイテク株はきょうもIT株中心に利益確定売りに押されている銘柄が多いが、それらからパンデミックで落ち込んでいた循環株への資金シフトの動きも指摘されている。IT株はこれまでの急上昇でバリュエーションが高まっており、加えて、今後のインフレ上昇も警戒されていることから、ポジションを軽くしておこうという動きが出ているとも指摘も聞かれる。一部の試算では、IT株は1年先の期待収益の22倍で取引されており、1990年代後半のITバブル以来の最も高い水準に上昇しているという。10%程度の調整が入ってもおかしくはないとしている。ダウ平均は途中までプラス圏での推移を続けていたものの、取引終了間際に前日付近に伸び悩んだ。エネルギーや銀行、産業株は上昇。一方、IT株の下げが目立つものの、半導体などハイテク株は底堅い動きを見せている。

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が2.3~2.4ドル高、中心限月の4月限が2.4ドル高、銀が17.5~19.7セント高、中心限月の3月限が17.6セント高。金4月限は小幅続伸。ドル安が相場を支えた。英国の新型コロナウイルスのワクチン接種率は主要国のなかで最も高く、ドル安・ポンド高が続いているほか、資源価格の上昇を背景に豪ドルやカナダドルもドルに対して堅調で、リスク選好的なドル安圧力が維持されている。ただ、世界経済が新型コロナウイルスの流行を乗り越えて正常化していくと期待されいることは安全資産である金の重し。世界的に流行のピークを越えたような雰囲気があるほか、新型肺炎のワクチン接種拡大によって集団免疫を獲得できるとみられている。1回目と2回目の投与を合計すると、米国のワクチン接種率は17.80%まで上昇している。景気刺激策として各国政府はインフラ投資など大規模な財政支出を計画しており、銅需要の拡大につながるとの見方が強まった。景気回復見通しのなかで、米金利が上昇を続けるとみられていることも圧迫要因。米長期債利回りは一時1.36%付近まで上げた。年初からのドルインデックスの方向感は限定的だが、金利上昇でドル需要が強まることが警戒されている。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の3月物は前日比1.28ドル(2.1%)安の1バレル59.24ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前比1.28~1.27ドル安。その他の限月は1.13ドル安~0.27ドル高。寒波に見舞われた米テキサス州で発電所が普及したことで、原油や石油製品の生産が段階的に再開する見通しとなったことが相場を圧迫した。米テキサス州の気温は20日頃から平年並みに戻ると予報されている。19日から操業再開を計画している石油施設もあるという。ただ、完全な復旧には数週間を要するとの指摘もある。米国が核合意の復帰に向けて、イランと協議する用意があると表明していることも重し。米国が核合意に戻るならばイラン制裁が解除され、イラン産の原油が従来のように供給される見通し。ただ、協議開始の条件はイランが核合意を厳格に遵守することだが、イランは規定を越えたウラン濃縮など逸脱を続けているうえ、米国に制裁解除を要求しており、対話は噛み合っていない。イランのウラン濃縮度は20%に達しており、核合意で認められた3.67%を上回っている。時間外取引で3月限は58.59ドルまで下落。その後は下げ幅を縮小する場面もあったが、通常取引に入っても売り優勢の展開は変わらず、マイナス圏での推移が続いた

シカゴコーン・大豆

コーンはまちまち。期近の旧穀限月は急落、新穀限月は小幅高。終値の前営業日比は7.50セント安~2.00セント高。中心限月の期近3月限は7.50セント安の542.75セント。旧穀限月である期近はさらに手じまい売りに圧迫されて下げ幅が大きくなったが、新穀限月は、USDAの展望会議で作付面積が拡大するほどには生産高や期末在庫見通しが増加せずむしろ強材料視されたことで、新穀限月はプラス引けして、期近とのサヤを縮小することになった。このところ出ているブルスプレッド(期近買い/期先売り)の手じまいもその傾向に拍車をかけたとみられる。小麦が一転して期近から急落したことも嫌気された。3月限はアジアの時間帯~欧州の時間帯の時間外取引では540セント台後半で軟調なもみ合いが続いた。しかし米国の時間帯に入ると、再び550セント台乗せから上昇して、序盤にこの日の高値となる555.50セントを付けた。その後は一転して急落して安値は540.75セントまであった。引けもあまり上がらずに542.75セント。なお、この日は3月限オプションの最終取引日だったが、3つの権利行使価格の545セント、550セント、555セントを跨いだ攻防だった。


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