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朝刊:2021/03/02

ダウは力強く大幅高。ゴールド、オイルは続落。ドル円は106円後半まで上昇。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円は5日続伸し、106円台後半まで上昇した。きょうから3月相場に入り、上値では日本企業の年度末に絡んだ売りも観測されているようだが、米インフレ期待と米国債利回りの上昇を背景にした買いが続いている。日本企業の直近の決算によると想定為替レートは105円台で設定しているところが多いようだ。現在の水準であればヘッジ売りが出てもおかしくはない。しかし、米インフレ期待と米国債利回り上昇を背景にしたドル買いの勢いが強く、その売りを吸収している模様。過熱感を測るテクニカル指標のRSIは買われ過ぎの水準である70に接近しており、やや過熱感も出始めているものの、107円台への期待を高める展開となっている。米国債利回りの上昇については、市場の一部からは警戒感も示されているものの、FRBが回復期待に伴う自然な流れとし、静観する姿勢を示していることが大きい。週末にはバーキン・リッチモンド連銀総裁の発言が伝わっていたが、景気回復を引き続き楽観しており、米国債利回りの上昇はさほど懸念していないとの考えを示していた。ワクチン、消費者の繰延需要、高水準の貯蓄、追加経済対策はいずれも、今春および今夏には米経済が極めて健全な状態になることを示唆しており、地平線上に光が出てきつつあると述べていた。また、インフレについても、上昇したとしても問題となるような水準には達しないとみており、経済が過熱してインフレ圧力の問題が生じることはないとも語っていた。ユーロドルは戻り売りが続いており、本日は一時1.2030ドルの100日線に顔合わせする場面がみられた。きょうの下げで21日線を下放れる展開がみられており、大きな心理的節目として意識される1.20ドルを維持できるか注目される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅反発した。前週末比603ドル14セント(1.9%)高の3万1535ドル51セントで終えた。上げ幅は2020年11月9日以来、4カ月ぶりの大きさ。終値はナスダック総合指数が396.48高の1万3588.83、S&P500が90.67高の3901.82。取引開始直後から買いが先行し、ダウ平均は大幅高で始まった。その後も上げ幅を伸ばし、一時700ドル超の上昇する場面もみられた。週末に米下院が1.9兆ドルの追加経済対策法案を可決させ上院に送付されており、早期成立に期待が高まっている。また、ジョンソン&ジョンソン(J&J)のワクチンがFDAから3番目の緊急使用許可(EUA)を獲得し、きのう出荷が開始されている。同さのワクチンは1回接種で済み、冷蔵庫で3カ月間保存が可能。この動きもワクチン接種拡大への期待を高めている。さらに先週は米国債市場で10年債利回りが瞬間的に1.6%台に上昇するなど、長期金利の急ピッチな上昇が株式市場を圧迫していたが、きょうも上昇は続いているものの、一服感も出始めていることも安心感につながっている模様。ほぼ全面高の中、景気回復期待を強めている市場では、回復の恩恵を受けやすいとされる循環株に物色の矛先が向かっているほか、成長株の位置づけとなっているIT・ハイテク株もきょうは買い戻しが優勢となっている。ダウ採用銘柄は28銘柄が上昇。ボーイングが買い戻されているほか、アップル、ダウ・インク、インテル、ゴールドマン、トラベラーズ、ディズニーが上昇。一方、セールスフォースが続落しているほか、ウォルグリーンも売られている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反発。終値の前日比は、金が7.0~5.6ドル安、中心限月の4月限が5.8ドル安、銀が23.0~26.1セント高、中心限月の5月限が23.8セント高。金4月限は続落。時間外取引では米国債の利回り上昇一服を受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。日中取引では株価が急伸したが、ドル高を背景に戻りを売られると、序盤の安値を割り込み、軟調となった。銀5月限は米国債の利回り上昇一服を受けて堅調となったが、日中取引では金軟調に上値を抑えられた。外国為替市場でドルが主要通貨に対して上昇し、ドルの代替投資先である金の重荷になった。ニューヨーク金4月限は続落。時間外取引では1731.6~1757.4ドルのレンジで推移、前日比8.3ドル高の1737.1ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、米国債の利回り上昇一服を受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。日中取引は、株価急伸が下支えとなったが、ドル高を受けて1741.1ドルで上値を抑えられた。その後は序盤の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て軟調となり、1717.2ドルまで下落した。米国債の利回り上昇が一服し、株価が急伸したが、ドル高を受けて戻りを売られた。欧州で債券利回りの上昇に対する警戒感が出る一方、米国の金融当局者は利回り上昇を容認しており、ドル高に振れたことが金の上値を抑える要因になった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続落した。WTIで期近の4月物は前週末比0.86ドル(1.4%)安の1バレル60.64ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.86~0.81ドル安。その他の限月は0.78~0.28ドル安。今週、石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合で増産が決定される見通しとなっていることが相場の重しとなった。報道から4月以降の増産規模について明確になっておらず、警戒感が強い。事前の報道によるとサウジアラビアが日量100万バレルの自主減産を取りやめる可能性がある一方、OPECプラス全体で減産目標の縮小が行われ、日量50万バレルほど生産量を増やす選択肢もある。OPECプラスが全体で増産するならば、毎月生産量を増やしていくとの報道もある。サウジの自主減産の終了とOPECプラスの増産が同時に行われると、4月の生産量の増加は日量150万バレルと大きくなる可能性がある。財新とマークイットが発表した2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.9と、昨年5月以来の低水準となったことも重し。中国の備蓄施設が満タンになっているとの噂話もあって、原油輸入量の伸びが鈍化することが警戒された。時間外取引で4月限は62.92ドルまで上昇したが、通常取引の開始を控えて上げ幅を削った。通常取引が始まると59.96ドルまで売りが強まった。

シカゴコーン・大豆

コーンも総じて続落。終値の前営業日比は9.25セント安~1.25セント高。中心限月の期近5月限は9.25セント安の538.25セント。前週末に続きドル高と原油及び金の軟調な足取りが弱材料視されたうえ、2月に記録した大幅高の後の手仕舞い売りが主導する軟調な展開となり、右肩下がりの足取りを演じた。この日もシカゴ穀物の3銘柄は揃って下落。場中で発表された米農務省(USDA)週間輸出検証高は前週を上回る強い内容だったにもかかわらず、反応は限られた。ただ、需給長期的な引き締まり状態が見込まれるなか、期中~期先限月はプラスサイドで終えている。552.75セントで取引を開始した5月限は、その後、554.25セントに到達しながらも次第に値位置を落とす足取りを展開。アジアの時間帯の時間外取引では550セントを巡る攻防戦を演じる場面も見られたが、これを割り込んだことから、欧州の時間帯は550セントを上値抵抗線にしての高下となった。


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