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朝刊:2021/03/09

ドル円は109円に迫る勢い。ダウは反発。ゴールドは続落。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場でドル円は109円手前まで上昇。6日土曜日に米上院が1.9兆ドル規模の追加経済対策の修正案を可決したが、市場では米景気回復とインフレ期待が高まっており、米国債利回りの上昇とともにドルのショートカバーが強まっている。対円での巻き返しも活発化している状況。追加経済対策法案は1400ドルの直接給付、失業給付上乗せは週400ドルから300ドルに縮小の一方、給付期間を9月6日までの延長で合意した。ただ、下院の法案に盛り込まれていた最低賃金の15ドルへの引き上げは上院では見送られ、修正案が下院に再送付されている。法案成立はほぼ確実な情勢で、米民主党は失業給付上乗せ措置が期限を迎える3月15日までに法案を成立させたい考え。下院は上院の修正案の採決を9日に行う見通し。市場はすでに織り込み済みとなっており、それ自体への反応は限定的となっているが、市場はインフレ期待を強めており、米国債利回りも上昇が続いている。しかし、市場の一部からは、FRBは2022年半ばまで資産購入ペース縮小に動かないとの見方も出ている。追加経済対策は米景気回復を後押しするが、雇用は依然としてパンデミック前の水準を900万人下回っており、FRBは過熱リスクを冒すことをいとわないという。一部は景気回復を恩恵を早期に受けるが、低所得者層など不遇な立場にある人々の改善が確認できるまでは、FRBは景気支援のアクセルから足を離すことはないという。

NYダウ

米株式相場でダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比306ドル14セント(1.0%)高の2万1802ドル44セントで終えた。終値はナスダック総合指数が310.99安の1万2609.16、S&P500が20.59安の3821.35。6日土曜日に米上院が1.9兆ドル規模の追加経済対策の修正案を可決した。市場では織り込み済みの面も強いものの、景気回復への期待を改めて意識させている。しかし、同時にインフレ期待も高めており、米国債利回りの上昇も続いている状況。パンデミックで落ち込んでいた分、景気回復の恩恵を受けやすい循環株中心に買いが優勢となっている。一方、IT・ハイテク株はきょうも利益確定売りが優勢。米10年債利回りは1.60%台まで上昇してきているが、IT・ハイテク株の配当利回りとの差が意識されているとの声も聞かれる。大手IT企業は依然として配当を実施していない銘柄も少なくなく、実施していたとしても年間で1%を下回る銘柄が多い。昨年までの株価高騰の影響もあり、長期金利上昇を機にバリュエーションの見直しが出ているとの指摘も聞かれた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が21.4~20.3ドル安、中心限月の4月限が20.5ドル安、銀が4.0~1.7セント安、中心限月の5月限が1.8セント安。金4月限は続落。時間外取引では、米上院での追加経済対策法案の可決を背景にドル安に振れたことを受けて買い優勢で始まったのち、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。日中取引ではドル高を受けて軟調となり、昨年4月以来の安値1673.3ドルを付けた。銀5月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金4月限は続落。時間外取引では1681.4~1712.0ドルのレンジで推移、前日比11.4ドル安の1687.1ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。日中取引は、押し目を買われる場面も見られたが、ドル高を受けて1694.0ドルで戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て下げ幅を拡大し、昨年4月以来の安値1673.3ドルを付けた。

NY原油

ニューヨーク・マーカンタイル取引所で原油先物相場は4営業日ぶりに反落した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.04~0.99ドル安。その他の限月は0.93~0.34ドル安。サウジアラビア東部の石油関連施設が集中する地域がイエメンの武装勢力フーシ派による攻撃を受けたことから一時急伸した。2018年10月以来の高値となる67.98ドルまで上昇した。ただ、現地で爆発音が聞かれたとの報道はあったが、石油施設などに被害はなかったと伝わると値動きが反転し、利益確定の売りが優勢となった。年後半の米景気回復期待が根強く、米長期債利回りが一時1.62%付近まで上昇したことは重し。主要国の中銀による金融緩和を背景に流動性相場は続く見通しだが、投資家の資金調達コストの上昇が原油も含めたリスク資産全体を圧迫すると警戒されている。米国で新型コロナウイルスのワクチン接種率がさらに加速していることは支援要因。一日あたり217万回の投与が行われており、集団免疫の獲得時期が当初の想定よりも早まる可能性がある。米ジョンソン・アンド・ジョンソンが開発した1回接種型のワクチン接種も始まっている。

シカゴコーン・大豆

コーンは、総じて続伸。終値の前営業日比は、2.75セント安~3.00セント高。中心限月の期近5月限は1.50セント高の547.00セント。引き続きアルゼンチンでの少雨とこれによる生育不良、ブラジルでは多雨による大豆収穫遅れとこれに伴うサフリーニャコーン作付遅れに対する警戒感が買い支援要因となった。大豆の堅調な足取りも買いを支援する一方、ドル高傾向が重石となったことで上げ幅は限られた。549.50セントで取引を開始した5月限はアジアの時間帯の時間外取引序盤に地合いを引き締めて556.25セントまで上昇したが、その後は軟化。アジアの時間帯は552.50セントが下値支持線として意識されたが欧州の時間帯には一段安となって550セントを割り込み、その後の欧州の時間帯は550セントを上値抵抗線として意識する低迷場面を演じた。


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