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朝刊:2021/03/10

ダウは3営業日続伸。ゴールドは急反発。オイルは続落。ドル円は109円で押し戻される。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場はドル高が一服し、ドル円は戻り売りに押された。東京時間には一時109.20円付近まで上昇していたが、NY時間にかけて売りが強まり、108.40円付近まで一時下落した。きょうは米国債利回りが下げており、ドル円の戻り売りを誘発している。米10年債利回りが先週、1.6%台を付けた後に上げ幅を縮小する動きが出ており、きょうは1.52%台まで一時低下した。今年に入って米インフレ期待を織り込む動きが続いていたものの、その動きも一段落しつつあるのかもしれない。明日の米消費者物価指数(CPI)や木曜日のECB理事会を前に、一旦巻き戻しが出ているものと思われる。ドル円は108円台半ばが上値メドと見ていた向きも少なくなかったようだが、予想外に109円台まで上げ幅を伸ばし、過熱感もかなり高まっている中で、調整が出てもおかしくはない状況ではある。目先は108円台半ばの水準でサポートされるか注目される。ユーロドルは買い戻しが優勢。ただ、1.19ドル台に上昇すると売り圧力も強まるようで、上値が抑えられている状況。市場では今週のECB理事会に注目している。一部からはユーロ圏国債利回り上昇に関する直近のECB理事の発言はまちまちで、意見が分かれており、それ故に今回の理事会は非常に不確実性が高いという。ECBはマーケットの「人質」にはなりたくない一方で、不当な資金調達条件を回避することによりECBへの信頼性を維持したい。その間の微妙な境界線を踏む必要があると指摘した。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比30ドル30セント(0.1%)高の3万1832ドル74セントで終えた。終値は、ナスダック総合指数が464.66高の1万3073.82、S&P500が54.09高の3875.44。きょうは米国債利回りの上げが一服し、厳しい売りに押されていたIT・ハイテク株に買い戻しが強まった。米10年債利回りは先週に1.6%台を付けた後に上げ幅を縮小する動きが出ており、きょうは1.52%台まで一時低下した。大規模な米追加経済対策への期待で、今年に入って米インフレ期待を織り込む動きが加速していたものの、その動きも一段落しつつあるのかもしれない。明日の米消費者物価指数(CPI)や木曜日のECB理事会を前に、一旦ポジションの巻き戻しが出ているものと思われる。長期金利上昇は、長期的なキャッシュフローの価値を損なう恐れがあり、すでにバリュエーションが高くなっているIT・ハイテク株や成長株には重石となる可能性がある。IT・ハイテク株はこれまでの急上昇もあって、配当利回りは他のセクターと比較しても低水準で、その観点からも保有高を見直す動きも活発に出ていた。きょうは経済協力開発機構(OECD)が今年の成長見通しを引き上げている。ワクチン接種が加速し、米国が大規模な追加経済対策を開始するにつれて、世界経済の見通しは明るくなると指摘していた。IT・ハイテク株のほか医薬品も上昇の一方、原油相場が続落していることでエネルギー株が下落。銀行や産業株はまちまち。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が38.4~39.0ドル高、中心限月の4月限が38.9ドル高、銀が90.8~91.9セント高、中心限月の5月限が91.4セント高。金4月限は反発。時間外取引では、米国債の利回り上昇一服を背景としたドル安を受けて堅調となった。日中取引では、ドル安・株高を受けて買い戻しなどが入って上値を伸ばした。外国為替市場でドルが主要通貨に対して売られ、ドルの代替投資先とされる金先物に買いが入った。銀5月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金4月限は反発。時間外取引では1676.7~1709.1ドルのレンジで推移、前日比22.6ドル高の1700.6ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、戻りを売られる場面も見られたが、米国債の利回り上昇一服を背景としたドル安を受けて堅調となった。日中取引は押し目を買われ、時間外取引の高値を突破すると、買い戻しなどが入って上値を伸ばし、1718.7ドルまで上昇した。買い一巡後は上げ一服となったが、ドル安・株高が下支えになった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の4月物は前日比1.04ドル(1.6%)安の1バレル64.01ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.04~0.94ドル安。その他の限月は0.83~0.19ドル安。上昇が続いた反動で利益確定の売りが優勢だった。世界的な過剰在庫の減少見通しを背景とした買いが一服している。世界経済が新型コロナウイルスの流行を乗り越えようとしているなかで石油需要は回復している一方、石油輸出国機構(OPEC)プラスは供給制限をほとんど緩めておらず需給はひっ迫気味だが、フーシ派によるサウジ攻撃で急伸した反動もあって売りに傾いている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した月報で、2021年の米原油生産見通しが日量1115万バレルに上方修正されたことは重し。従来は日量1102万バレルだった。寒波の影響で今年1-3月期は下方修正されたが、4-6月期から10-12月期にかけては上方修正されている。ただ、2020年から2021年にかけて米原油生産量が減少するとの見通しに変化はない。昨年の米原油生産量は日量1131万バレル。一方、EIA月報では、2021年の米需要見通しは従来の日量1943万バレルから同1953万バレルまで引き上げられている。2022年の需要見通しは日量2053万バレルと、コロナ後の回復が続くと想定されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が反落。終値の前営業日比は、期近3限月が3.00~1.25セント安。4番限以降が1.25~3.50セント高。中心限月の期近5月限は1.25セント安の545.75セント。米農務省(USDA)の月例需給報告では、20/21年度の米国の期末在庫量が予想外の据え置きとなったことや、同年度の世界コーン期末在庫量予測が引き上げられたことが弱気のサプライズとなり、期近の主要限月は売り優勢で運ばれた。ただ、依然としてアルゼンチンでは少雨傾向、そしてブラジルの一部産地では多雨傾向が続いていることが買いを支援したため、下げ幅は限られた。


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