第4話「期間限定の取引」

商品先物取引には株式取引などの現物取引とは根本的に異なるルールがある。
それは「取引に期限がある」ということ。
株式取引では一度買えば、その企業が存続している限り、持っていることができる。
つまり売りたくなければ無理に売ることなく、いつまででも持っていることができる。

 

ところが商品先物取引では取引期限があらかじめ決められているのだ。
約束された期日までには必ず取引を終了させなければいけない。
つまり「買い」から取引をスタートしている場合、その期日にはモノを買い取らなければならず、「売り」から取引をスタートしていれば、その期日にはモノを売り渡さなければいけないというルールがあるのだ。

 

 

取引開始時点では実際のモノやお金は必要ない取引だからこそ、実際にモノを受け渡す期日を別に設けているわけだ。
この取引の締切月を「限月(げんげつ)」と呼び、最終取引日を「納会日(のうかいび)」と呼ぶ。
取引するモノによってその期間は異なるが、長いものでおよそ1年、場合によっては数ヶ月というものもある。

 

逆にいえば、「納会日」がくるまでは実際のモノを受け渡しすることなく、売買を自由に行なえるということであり、事実、取引の参加者のほとんどはモノを受け渡すことも、また実際に見ることもないのである。
ここが先物の面白い所でもあるのだ。