商品先物取引が怖いのはレバレッジのせい?

2018年1月15日 投稿

 

商品先物取引のリスクを語る時の最大要因として登場するのが「レバレッジ」。ハイリスクハイリターンのシンボルとして、悪い面ばかり取り上げられることもしばしば。仕手戦と並ぶリスクの原因。

 

レバレッジは使い方次第

 

しかし、元々、レバレッジとはてこの意味を表現した言葉。梃子は、小さな力で大きな物を動かす道具や作用のことで、この力が無ければ、エジプトのピラミッドも日本の江戸城・大阪城も存在しなかったことでしょう。要は使い方次第。自動車も包丁もモノ自体は便利なのに、使い方・事故が起きれば、人の命すら奪うことがある道具。

 

ちなみに、金融取引のレバレッジは、少ないお金で大きな取引を行うことをいいます。仕組みはカンタンで、証拠金と呼ぶお金を取引会社に預ければOK。取引に必要なお金を全額用意しなくても、証拠金の数倍から数十倍の取引を行うことができます。

レバレッジについて

 

昔は、一般の個人投資家が、レバレッジを利かせた金融取引を行うには、株式の信用取引・商品先物取引くらいしかなく、自己資金に見合わない取引を行って失敗した事例が新聞記事に乗ることもありました。

 

証拠金制度の説明

 

現在は、FXや日経平均の先物取引など証拠金を使ったレバレッジ取引が当たり前になり、証拠金制度への拒否反応は減ったように感じます。

 

レバレッジは効率良い取引を行えるメリットあり

 

レバレッジで損失を出すのではなく、過大な取引を行える可能性があるだけのこと。普段の生活でも使っているシステム。例えば、マンションや一戸建てを購入するために、少ない頭金でローンを組むのもレバレッジの一種。自分の資産・収入に見合わない過大なローンを組めば、給料・賞与の減少・リストラなどで、ローンの支払いが苦しくなります。商品先物取引でも、自分の資産額・利用できる金額に見合った適正なレバレッジで取引することが大切です。

 

そもそも、商品先物取引のレバレッジは最大レバレッジこそ決められていますが、無理に使う必要はありません。レバレッジを活用せずに取引している投資家もたくさんいらっしゃいますので、最初は1~3倍程度をメドにスタートしてはいかがでしょうか。

 

商品先物取引(金投資)のレバレッジは最大70倍:FXよりも資金効率が良い!

レバレッジは70倍

個人投資家・機関投資家問わず、人気の金先物取引の場合は、最大レバレッジは約70倍。

 

レバレッジの基本計算式=(取引価格×取引数量)÷投資金額(証拠金)

 

金1gの値段が、4,650円の時に、必要な最低金額は66,000円。効率の良い取引を目指すならば、6,6000円だけ預けて取引をすること。レバレッジは、465万円の取引を6.6万円の証拠金で行えることから【70倍】!の資金効率。

 

金先物の価格が100円上がれば、100円×1,000g=10万円の利益が生じます。すなわち、預けた証拠金の2倍以上の利益が出ることになります。

 

しかし・・・ちょっとお待ちください。逆に100円下がれば、10万円の損失で、預けたお金以上に損をすることになってしまいます。そのため、損失が膨らみ、預けている証拠金が目減りしていくと、証拠金を追加しないと取引が続けられず強制的に決済されます。この証拠金制度によって、無理な取引を続けることができないような仕組みが作られています。

 

レバレッジを高くすることで怖いのは、取引額が大きくなること。レバレッジが何倍であろうと金価格が1g動いた時の損益は、1,000円(金先物1枚:1000g)で変わりません。

 

問題は、全財産をはたいても100万円程度の資金しかないのに、大きすぎる取引を行った場合。例えば、金先物を10枚取引すると4,650万円分の取引をしていることになります。100万円の頭金しかないのに、4,650万円のマンションや家をローンで買うのはとてもリスキーですよね。それと同じ。金融機関や個人投資家が投資で大失敗するのは、資金量に比べて取引額が大きすぎることが原因。商品先物取引が危険なわけではありません。

 

商品先物のレバレッジが危険なのではなく、間違った使い方がハイリスクに繋がるのです。取引額を少なくしたければ、取引額の小さいミニ取引がおすすめ!



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