金融市場の10年サイクル(デケイド)は、終盤へ・・・

2018年5月5日 投稿

 

2010年代は、早くも2018年と終りに近づいてきました。

 

さて、デケイド(10年間)の終りには、政治・経済的な大事件が起きやすいことをご存じでしょうか?

 

この頃、商品先物取引の時代が来るという話がちらほら。上昇トレンドが続く株式に対するリスクヘッジとして、資金が商品先物に移動し、大きな上昇を見せる可能性が出ているのも、そのためではないかと思います。

 

株式をはじめとする資産バブルの崩壊の日をピタリと当てるのは難しい。しかし、上がり続けた米株式市場は、そろそろ終わりが近づいているか調整するリスクあり。

 

さらに、原油価格の上昇は、サウジ&ロシア主導の協調減産そしてイランへの制裁強化シナリオなどが原因。そして、インフレ&米金利上昇は、時代の変化を先取りしていると思います。

 

■WTI原油の月足チャート 2018年4月27日 フジフューチャーズ

WTI原油の月足


金融市場の10年サイクル=デケイド

 

10年を英語で、デケイドと言います。いわゆる一つの時代を指す言葉。例えば、サッカーだと、2010年代は、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドという二人のスーパースターの時代(デケイド)でした。

 

そして、株式相場や景気にも10年を一つの区切りとするサイクルがあるのでは・・・との話をさせて頂きます。

 

デケイドサイクル=10年を一区切りとするサイクル。例:2010~20年が一つのサイクル

 

全体的な流れとして、デケイドの前半は、経済的に良い環境が続き、終わりごろに、何かの大事件が発生し、株式市場をはじめとした金融市場を揺るがすというパターン。

 

デケイドの終り頃は、株式上昇⇒インフレ&金利上昇⇒商品先物上昇⇒株式下落というのが良く見られる相場の動き。

 

サイクル終盤に起きた代表的な事件

 

  • ●世界恐慌:1929年10月24日
  • ●ニクソンショックでブレトンウッズ体制崩壊:1971年8月15日
  • ●第二次オイルショック:1980年
  • ●ブラックマンデー:1987年10月19日
  • ●アジア&ロシア危機&LTCM破たん:1997年~1998年
  • ●アメリカ同時多発テロ:2001年9月11日
  • ●サブプライムローン危機からリーマンショック:2007年~

 

厳密にではありませんが、デケイドの終りには、経済や政治的に重大な事件が起きていることが見て取れますね。


 

■サイクル=循環の動き

10年サイクルの動き


1.新たな10年の始りは、前時代の終りにダメージを受けた経済状況の改善からスタート。景気が悪く、旧産業が倒れていく調整と破壊の時期。その淘汰から、新たな産業が芽吹いていきます。

 

2.前半から中盤にかけては、景気が良くなり、流行の産業に過剰な投資が起こり、バブルが生じ始めます。

 

3.後半になると、株式・不動産などが過大評価されて、余った資金が流れ込み、上がるから買うというバブルが発生。

 

4.終わりごろに、バブルや過剰投資で貯まったエネルギーが、重大事件を誘発し、ショックを受けた株式市場の暴落が生じます。次のデケイドは、またまた、その調整からやり直し

 

2010年代サイクルの特徴

 

何といっても、2010年代の特徴は、サブプライムローン危機から始まる一連の世界経済危機の後始末。経済を支えるために、かつてない規模で、【中央銀行の量的緩和政策】が実施されたために、低金利が続きました。いわば、「史上空前の低金利時代」と言えるでしょう。

 

そして、その低金利時代は、米国の中央銀行であるFRBが真っ先に脱出。金融引締め及び膨らんだ中央銀行の資産を減らすために、金融政策の正常化策を実行しています。日銀は、金融緩和を継続しているものの、世界的には、低金利という一つの時代は、フィナーレを迎えており、相場の世界にも大きな変化が起きてくるでしょう。

 

サイクルの終りに、株式から商品に資金が移動

 

このサイクルの終り間際に、目ざとい方は、リスクヘッジのために、マネーを株式から商品先物市場に逃がします。

 

なぜなら、景気がピークに達すると、インフレが起きやすく、商品(コモディティ)の値段が上がりやすいから。

 

欧米の中央銀行は、インフレ率2%の目標達成のため、金融緩和を終ろうとしています。過去の歴史的な経緯では、市場は、往々にして行き過ぎます。ということは、2%を超えてのインフレが生じる可能性は高く、商品先物取引ブームが起きてもおかしくありません。

 

いまは、2018年も4カ月が過ぎようとしており、2010年代の終りまであと二年弱しかありません。この間に、大きなショックが起きる可能性は、大きいでしょう。リスク要因はたくさんありますからね。



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