はじめての金取引:分かりやすくまとめました。
はじめて金取引を行う人のために、これまでの内容をまとめてみました。5分ほど、お時間を戴けると幸いです。
日本破綻・中国バブル崩壊・・・リスク回避にゴールド!
あなたの資産を危機にさらす危険は世の中にたくさん!
- ●このまま、日本の借金が増え続ければどうなるのか?
- ●少子高齢化で日本の財政は大丈夫?
- ●中国や北朝鮮が攻めてきたらどうする?
と思う人もいるでしょう。そんなリスクシナリオに対抗できるアイテムが、お金の王者=ゴールドです。
金は、美しさ・丈夫さ・希少といった理由から、お金として広く使われてきた物質。神様や王様が決めたのではなく、大勢の人々が、市場で利用し続けた通貨。
それゆえに、国家が発行する通貨の価値が弱くなる=インフレが起きるリスクを避けるために、一定額の金を持つのは、人々の知恵として受け継がれています。
国が発行する通貨は、歴史的に価値が下がりやすい運命を背負わされていますからね。特に、経済的&軍事的に不安定な国の通貨は、いつ価値が無くなっても不思議ではありません。2018年5月現在のアルゼンチンやトルコで通貨の大幅下落が起きています。
日本円や米ドルであれば安全???
そうとも言い切れないのが、何十年単位で見た世界経済の歴史。1971年までは、1ドル=360円の固定相場だった米ドル/円は、ニクソンショックで一気に切り下げられました。そこから段階を経て変動相場制に移行し、今や110円前後と1/3以下のレベルまで円高ドル安!
日本も他人事ではありません。少子高齢化だけでも、国の予算は限界。円安やインフレを起こさないと、日本財政は、持続不可能となる可能性があります。その解決手段が増税や円安。
円安は輸出企業にメリットは大。一方、日本円で資産を持っている場合、米ドルやユーロに対し、目減りしていくために、資産運用を考えることが必要です。
◆過去の金価格の動き:NY金価格:WGC
本当の分散投資をするには金を組み込め!
金取引には、単純に儲ける目的と資産を守るという二つの目的があります。
2007年以降のサブプライムローンで問題になったのは、リスク15%の商品を一つ持っているとリスクはそのままリスク15%。ところが、バラバラのリスク商品を分割して、混ぜ合わせるとリスクが下がるという債券を作ったこと。不動産価格が上昇し続けるという魔法が掛かっている間だけ有効でした。
結局、同じ不動産である以上、リスクの大小と関係なく、下がる時は、全部下がって、大変なことになったのは、ご記憶の方も多いでしょう。
それを避けるためには、株・不動産・現金・ゴールドと資産を様々な分野に分散すること。大儲けはできませんが、何年かに一度は訪れる危機を避けるために、分散投資をすることが大切。
その分散投資の一手段として、ゴールドを活用してみませんか?
金は、その用途に応じた様々な金融商品があります。そのため、目的に応じた金取引を選びましょう。
金取引は、【価格変動で稼ぐのと分散投資で資産を守る】の二つが基本戦略。
それぞれに合わせた取引戦略を選ぶこと。
金先物取引の現状分析
では、2018年5月18日現在の金取引で大事な状況はどうなのか見ておきましょう。
◆東京金先物価格 フジフューチャーズ 2018年5月18日
国内金価格は、2012年以降、4,500円前後で上下動を繰り返しています。
金は、保有していても金利を得られません。そのため、米国の金利が大きな変動要因の一つ。つまり、現在の金は、FRBによる金利上昇の影響を受けて、弱い値動きになりやすい。
ところが、3%を超えるレベルまで米国の長期金利(10年国債)が上昇したにも関わらず、金はあまり下がっていません。これにはいくつかの理由があります。
1. 上がり過ぎた株式・不動産価格へのリスクヘッジ:リーマンショック前以上に値上がりした株式市場。そして、世界の大都市の不動産は、普通の労働者(サラリーマン)に購入できないレベルまで上昇。
2.中国経済のバブル崩壊&経済統計への不信感リスク:米国との貿易紛争を抱え、世界の工場の地位が揺らいでいます。かつての高成長は終り、日本の後を追うのではという危惧。
3.中東の戦乱と地政学リスク:サウジアラビア&イラン&イスラエルの三つ巴に米露がかかわる紛争。
4.北朝鮮・イランの核開発:両国の核開発が進む程、万一の核戦争リスクは拡大。
5.欧州経済及びユーロへの不安:ドイツと他国の経済格差は、欧州経済が落ち込めば、すぐに、ユーロ離脱の話が出てきて、金に見直しの眼が向けられます。
金を買う時は、少しでも安く買った方がお得。利益を狙うならもちろん、分散投資の長期保有でも買うタイミングに拘りたい。そんなあなたに、とりあえず、口座開設して欲しいのが商品先物取引。金に関する情報を得るのに、一番向いているのがここ。