穀物の商品先物取引:天候次第で大相場になる!

2018年7月15日 投稿

 

商品先物取引は、原油や金に加えて穀物の大豆・トウモロコシなどを取引することができます。特に、米・小麦を加えた4つの穀物は、人類の命をつなぐ戦略商品。【腹が減っては戦はできぬ】の言葉通り、とても大切なモノ。洪水・長雨など異常気象が起きれば、不作で価格は高騰し大相場化。

 

しかし、近年、穀物の価格は、安定していることから、大相場は少な目。

 

◆大豆の月足チャート 2018年7月9日 フジフューチャーズ

大豆の月足チャート

とはいえ、人口増加&異常気象の影響で、いつ2008年や2012年のような大相場が来てもおかしくありません。今回は、穀物相場の初歩からお伝えいたします。

 

穀物相場は、国際商品と国内商品に分かれる。

 

(1)国際商品
大豆・とうもろこしは、海外からの輸入品のために、国際商品と呼ばれています。国際商品は、海外の生産・輸出入の状況や為替相場によって、値動きが変動するダイナミックスさが魅力。

 

(2)国内商品
一方、小豆は、国内の生産や消費の動向に左右されるため、日本国内の天候や需給が勝負のカギを握ります。商品先物相場の中でも、小豆を巡って、仕手戦などが繰り広げられたため、赤いダイヤのタイトルで物語や映画にもなっています。

 

ただし、現在では、小豆の取引高は減少しており、商品先物取引に慣れている方以外は、お勧めできません。また、金や原油に比べると大豆やとうもろこしなども取引量は少ない。

 

三大穀物が世界の胃袋を支えています。

 

トウモロコシ・大豆・小麦は、世界の三大穀物として、増え続ける人口を支えています。特に、輸出余力があるのは、北米と南米が主で、ここからの供給がストップすると中国をはじめとした人口の多い国々は、食料不足に陥るリスクあり。

 

この大豆やトウモロコシ・・・そのまま食べるよりも、加工されることがほとんど。用途は、油や添加物・家畜の餌。そう、豚も牛も鶏も魚も、大豆とトウモロコシで出来ているといってもいいくらいに飼料用の用途が増加。

 

増える人口に追いつけるか

 

世界人口の増加に合わせて穀物の生産量も増えました。ただし、世界人口が、今後も増えるのに対して、穀物生産には限界が見えつつあります。遺伝子組み換え作物をはじめとしたバイオ関係での技術進歩は期待されているものの、耕地の減少・異常気象は、穀物生産のマイナス要素。過度な遺伝子操作に対する嫌悪感も大きいですしね。

 

★世界人口は、毎年約8300万人ペースで増加中
●2017年:約76億人
●2030年:約86億人
●2050年:約98億人
●2100年:約112億人
※国連世界人口予測2017年版

 

人口が急激に増え始めたのは産業革命以降。1950年に25億人に達してから、約30年後の1987年には二倍の50億人に到達。

 

その分、穀物の生産量も増えましたが、新興国の人口増加に対応できるのは、米国・カナダ・ブラジル・アルゼンチンと北米・南米だけ。そのため、現在、話題の米中の保護貿易で、穀物も大きなターゲット。自動車や機械などに比べて金額ベースでは小さくても貿易交渉の行方に大きな影響を与えています。


穀物は、生産地の天候で値段が動く

天気が重要で大相場

穀物の値動きは、需要と供給で決まります。ただ、需要については、年ごとの大きな変化は出にくい。一方、供給面は、なんといってもお天気次第。ここが、穀物相場の面白いところかつ難しさ。種まきをする春から収穫期の秋にかけての天気次第で、豊作か不作かが変わってきます。

 

豊作だと、供給量が増えて価格は下落し、不作だと価格は上昇します。

 

大豆・トウモロコシ・小麦は、同じ畑(農場)で作ることができます。ここは、田んぼで作る米(水稲)との違い。つまり、農家は、大豆・トウモロコシ・小麦の価格を比較して有利だと思う作物を作ります。大豆が高くなると思えば大豆を多く生産しますし、トウモロコシが高いとトウモロコシを作ります。

 

穀物相場のまとめ

 

  • ●大豆やトウモロコシは家畜の飼料としての用途が大
  • ●将来も人口増加に耐えられるだけの穀物生産できるか不透明
  • ●春から秋の天候次第で、価格が大きく動く
  • ●需要と供給のバランスが最も機能する商品先物
  • ●大豆・トウモロコシ・小麦の価格は関連している
  • ●アメリカ大陸(北米・南米)が主要な輸出地


6,600円からの金投資 約70倍のレバレッジ効果 仮想通貨が注目されているからこそ 金投資で分散投資


6,600円からの金投資 約70倍のレバレッジ効果 仮想通貨が注目されているからこそ 金投資で分散投資