商品先物取引のチャートとその基本

2018年8月15日 投稿

 

商品先物取引で稼ぐための大事な武器となるチャート。今回は、チャートの見方についてお話しいたします。

 

商品先物取引:チャートの基本

 

チャートは、値動きをグラフにして表示したツール。過去から現在の価格が波のように上下していく様子が一目で分かります。そのため、現在価格の高低や方向性を判断することができます。

 

では実際にチャートを見てみましょう。チャートの基本は、始値・高値・安値・終値の4本を表示できる「ローソク足」。上昇を赤線、下落を青線で表示します。

◆金先物の月足チャート:2018年8月10日 フジフューチャーズ

相場が上昇している場合、赤線が続き、下落している場合は青線が続く。

 

海外相場のチャートの表示方法【フジフューチャーズ】

海外相場のチャート

チャートを使う目的

 

チャートは、売買判断に利用します。商品先物取引の分析手法は、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析に分けられ、テクニカル分析に利用するのがチャート。

 

1.売買判断の決定

 

今後の値動きを予想して、新規エントリー(建玉)を行い、利益が出れば利食い、含み損が出れば、損切りを行う。そのために、売買ポイントを決める必要があります。

勘だけで決めるよりも、チャートから売買ポイントを決めることをお勧めします。

 

なぜなら、商品先物取引に限らず、相場で全勝は不可能。必ず、負ける時が出てきます。その時に、勘だけで売買を決めると、心が乱れます。こんなはずではと、熱くなって売買を繰り返したり、必要以上に落ち込んでしまいます。

 

それよりも、チャートから売買ポイントを決めて、機械的に建玉と決済を行う方が、トータルで勝てる確率が高まります。

 

2.トレンドとレンジの判断

 

まず何より大事なことがトレンドとレンジの判断。

  • ●トレンド=相場に上下どちらかの方向性があること
  • ●レンジ=横這い状態

 

トレンドかレンジかで、売買サインの信頼性が大きく変わります。このトレンドとレンジの判断を上手くできるかどうかが、商品先物相場で勝つための秘訣と言っても過言ではありません。

 

大事なのは、実際のチャートには、教科書的なレンジ&トレンドでだけではなく、瞬間的なレンジブレイクなど、判断に迷う局面が多々あること。その時に100%正しい判断を求めるよりも確率や値幅を考えて売買することが大切です。

 

ちなみに、実際の相場では、トレンドでなくレンジの時間の方が長い。

 

チャートだけで勝てるのか

 

チャートだけで勝つことができるのか。ギャン・ケインズ・バフェット・ソロスと過去の偉大なるトレーダー達も抱いた疑問。

 

チャートの問題は、後付の理由になりがちなこと。過去のチャートを眺めると、テクニカル分析のサイン通りに売買するだけで大儲けできそうに見えます。

 

では、本当にそんなに簡単なものなのでしょうか?

 

実際に、商品先物取引・株式を売買すると、売買サイン通りに取引しても損ばかりという経験を聞きます。なぜ、そうなるのでしょうか?

 

テクニカル分析は、代表的な移動平均線・RSIをはじめ、たくさんの数があります。そのため、全部のテクニカル分析をチャート上に引くと、画面がラインやクロスで埋め尽くされてしまい、何が何だかわからなくなります。

 

そして、テクニカル分析には、レンジ相場向き・トレンド相場向きと適した使い方が存在します。RSIなどのオシレーター系指標をトレンド相場で利用すると、損失がどんどん膨らんでしまいます。

 


先程の目的を読み返してみましょう。

 

そう、トレンドとレンジの判断が大事。そして、売買判断を行うことと書いてありましたね。

 

まとめると以下の通り。

 

1.トレンドとレンジを判断する
2.トレンド&レンジに合わせた戦略を立てる
3.新規エントリーのポイントと利食い・損切りのポイントを決定する
4.実際の売買を行う

 

商品先物取引で勝つには、淡々とこの作業を繰り返すのが大事。100%的中するテクニカル分析なんて、ありません。せいぜい、勝つ確率を数パーセント上げる程度です。だからこそ、チャートの目的が重要になるのです。

 

実際のチャートを見て、トレンドとレンジの判断。

 

先程の東京金月足チャートから、過去の値動きをトレンドとレンジに分けます。

金の月足チャート

青線は、トレンドが生じているところ=トレンドの方向に売買します。上昇トレンドなら買いが有利。赤線は、一定の範囲で上下動するレンジ=レンジの下限で買い、上限で売る方法が有利。

 

チャートだけでは、急激な情報やファンダメンタルズには勝てない

 

急に大量の取引が行われた・災害が起きた・政府の施策が発表された。このような相場に大きな影響を与える情報が入ってくると、それまでのチャートの値動きは無視されます。

 

時には、以前の高値や安値と大きく離れた値動きをすることもあります。そのため、チャートだけに頼るのではなく、ファンダメンタルズ分析や大きな流れでのサイクルにも注目しながら売買するようにしましょう。

 

スペシャルなテクニカル分析やチャート探しは危険

 

多くの個人投資家が、失敗するケースは、特別なテクニカル分析やチャートで勝っているという儲け話に乗ること。

 

確かに、プロのトレーダーには、オリジナルの分析手法を利用している方もいます。ただし、それは、既存の分析ツールを応用・修正・組み合わせたものであり、ハリー・ポッターのように魔法の呪文を使っている訳ではありません。

 

商品先物取引で勝ちたいと思うなら、基本となるいくつかの分析手法を学んでから、応用へと進みましょう。以下にこれだけは必須という分析ツールを列記いたします。

 

★最重要なツール
トレンドライン
移動平均線
RSI
以前の高値安値(サポート&レジスタンス)

 

★重要なツール
ボリンジャーバンド
MACD
一目均衡表
ストキャスティクス
平均足



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