商品先物取引のナンピンは、使い方次第で有効なトレードテクニック!

2018年9月15日 投稿

 

商品先物取引の売買テクニックの一つ=ナンピン(難平)。これは、使い方次第で、役に立つ売買手法です。

 

ナンピンとは何?

 

ナンピンは、買った後、値下がりした場合に、さらに買い増しを行う手法。最初の買値より安値で買うことで、1建玉あたりの買値(平均買値)を下げる効果があります。
※今回は、分かりやすく買いのナンピンを説明します。

 

商品先物取引に限らず株式やFXでも、良く使う手法。ただ、上手く使わないと、大きな損失を被ることもあるのでリスク管理が大事。何より、熱くならずに、計画と自制心を保って利用しましょう。

 

ナンピンの例

 

そろそろ、底値だと予想し、東京金ミニを1g4,271円で1枚(100g)買ったところ、残念ながら4,183円に下がりました。そこで、もう1枚買い足します。これがナンピンで、あわせて、金ミニを2枚保有し、平均価格は、(4,271+4,183)÷2=4,227円。

 

◆金ミニの日足チャート:フジフューチャーズ

金のナンピン

平均単価が下がり建玉が増えたため、金価格が反発して、上昇することで、多くの利益を得られます。最初の買値4,271円まで戻らなくても、4,227円で損益ゼロ。(取引手数料等は除く)

 

このように、ナンピンには二つの効果があります。

 

1. 平均価格を下げる
2. 購入枚数=取引量が増える

 

ナンピンは、上手くいけば、大きな利益を得られる反面、見通しを外せば、大きな損失が生じてしまう両刃の刃的な側面にご注意ください。

 

取引量が増える=リスク&リターンが増えること。

 

ナンピンのリスク:攻めすぎに注意

 

買えば買うほど、下落していく状況に陥ると大変。金ミニでナンピンを行った上の事例は、値を戻しました。しかし、そのまま、4,271円~4,183円~4,100円~4,000円と下落し続ければ、どうなるでしょうか?

 

平均価格は、安くなっても、取引量と含み損は増え続けています。無限の資金で、反転するまで買い続けることは不可能。

 

相場のトレンドが反転しない限り、ナンピンで買った建玉に利益が乗ることはありません。それゆえに、気づけば、思わぬ取引量と損失に。なにしろ、損が膨らんでいく中で、ナンピンをすると肌がヒリヒリしてきます。競馬場で、最終レースに有り金全てを賭けるような心持。まるで、破滅の快感とも言えるような気分。上手く行ったときは、大儲けできますから、その味を忘れられずに、失敗する投資家は後を絶ちません。

 

ナンピンは計画的に

 

ナンピンはしてはいけない方法なのでしょうか?

 

いいえ、商品先物取引でのナンピンは普通に使う取引テクニック。特に、農産物・貴金属・原油などのモノは、価格がゼロになることはありません。需給バランスを材料に、価格は上下しますからね。つまり、下げ相場はいつか上昇に転じます。

 

ただし、ナンピンは、計画的に・・・を心がけて使うこと。

 

例えば、原油先物を10枚買う場合、10枚全部まとめて買うよりも、2枚ずつ5回に分けて買う方が、価格を平均的にすることができます。=分割売買

原油の分割売買


原油先物の日足チャート フジフューチャーズ 2018/9/6

原油先物チャート

イメージはこんな感じ。一括買いだと、安値で買える場合もあれば、ちょっと高値で買うことになることも。その点、分割して売買すれば、購入価格を均すことができる上に、決済時にも、バラバラに利食うことができます。

 

商品先物取引は、大儲けか大損かというイチかバチかではいけません。コツコツと稼いで、生き残ることを考えることが大事ですから、ナンピン=分割売買は、良い方法です。

 

また、最高取引高を6枚と決めておき、その範囲内でナンピンを行う投資家もいます。その場合、最初の打診買いを1~2枚にとどめ、値動きに合わせて、追加買いを行います。打診買いで、値動きの感触を得る方法。

 

相場は、買い方と売り方のぶつかり合いで値段が形成されます。それゆえに、買いと売り方のバランスが崩れて、一方向に動き始めることがあります。その場合、利益が乗る方向のナンピンは良くても、損失が膨らむ方のナンピンは大損に繋がります。

 

ナンピンのまとめ

 

初心者のうちに、ナンピンを行い、大儲けした人程、後で大損する事例は多い。桶狭間の戦いにおいて、少数の兵で大軍を破った織田信長は、以後の合戦で同じような作戦をできるだけ避けました。敵軍以上の兵を用意してから戦いに臨むのを基本にしたのです。

 

ナンピンも同じ。商品先物取引のナンピン利用は、ルールを決めて計画的に使うことを心がけましょう。

 

●無計画なナンピンを避けること。

●損失が膨らむ前に、決済するポイントを決めておくこと

●保有する建玉の上限を決めておくこと

●高いレバレッジでナンピンをしないこと

●自分で決めたルールを破らないこと



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