アラート:FRBは、2019年以降の経済成長ダウンを予測して利上げ!

2018年10月05日 投稿

 

FRBは、9月25-26日開催のFOMC(金融政策を決める会議)で、政策金利を0.25%引き上げて、【2.00-2.25%】に設定。金利引き上げ自体は、予想通りの行動。

 

このところ、世界的に株式市場の天井を指摘されることの多い中、米国経済は好調。それゆえに、米国の金利は上昇傾向。

 

FRBは、米国経済の未来をどう予想しているの?

 

さて、商品先物取引・株式のトレーダーにとって、知りたいのは、現在よりも未来。米国の中央銀行【FRB】は、米国経済の先行きをどのように予想しているのでしょうか。

 

今の世界経済は、新興国の一部で変調が起きている状態。中国・トルコ・アルゼンチンなどの不調に対して、好調を維持する米国がその代わりに需要を支えられるかどうかがポイント。世界経済を引っ張る機関車の役目を米国が果たすというシナリオをFRBは描いています。

 

◆中国の建設・銀行株:中国恒大の上昇幅はスゴイ!

中国の建設株価
中国の代表的な建設・銀行株を調べてみると、天井かなというムードがプンプン。株価が跳ね上がっている中国恒大に興味を持った方は、調べて見てください。ピークからの押し目なのかそれとも天井なのか面白いですよ。

 

米国の景気は、いつ悪くなるのか?

 

さて、米国の話。DA PUMPのヒット曲「USA」の歌詞「サクセスの味方」「カモンベイビーアメリカ」のヒットも米国の好景気を示しているのではないかと思います。

 

まず、FRBの重視しているインフレ率のターゲット2%は、順調に推移。商品先物取引は、インフレに影響を受ける銘柄が多いのですが、この数値は、安定しています。最も、FRBの重要な使命は、物価の安定。もし、インフレ率の乱高下が生じれば、金融政策で調整することになります。そのため、予測は、安定した数値を出しやすい。

 

次にメインテーマとなる2019年以降のGDPと金利水準。

 

◆FRBの見通し:GDP&インフレ率&金利

金利&GDP


ここが大事で、FRBは、2019年から2021年にかけて、GDP予想を引き下げ。さらに、金利は2020年で頭打ち。これが意味することは凄く重要。減税&米政府支出増のいわゆるトランプ政策の反動による、景気ダウンを予想しているっていうこと。

 

なかでも、2019年~2020年にかけて、GDPの伸びがダウンするにも関わらず、政策金利を上げ続ける見通しを立てていることは、見逃せません。

 

パウエルFRB議長は、2018年9月FOMCの記者会見で、【金利は低水準・政策は、見通しに沿って着実に進めている。インフレが過熱する兆候はない】と語っています。

 

ここまでは、トランプ減税の効果もあって、順調に進んできた米経済は、2019年~2020年にかけて正念場を迎えることになります。FRBは、次の景気後退期に向けて、経済が耐えられるうちに、金利を上げておきたいのでしょう。そうすれば、景気後退時に利下げをする余地が出てきますからね。

 

しかし、不確定要素としてあの男がいることを忘れてはいけません。そう、トランプ大統領です。パウエル議長の前任だったイエレン氏は、トランプ大統領の介入を嫌気して、続ける気を失ったとの話も。

 

おそらく、来るだろう来年から再来年にかけて、景気後退時に、引き続き利上げをできるかどうかで、相場動向は大きく変化するでしょう。株式市場の大幅下落リスクも考えておくべき。

 

1.株式市場や景気に配慮して、利上げを停止⇒インフレやバブル過熱のリスク

2.株式市場や景気の下落に関わらず、利上げを継続⇒トランプ政権の介入や相場の大幅下落

 

パウエル氏、有能なFRB議長として名を残せるかどうかの正念場が到来します。

 

FRBのシナリオ通りに進むと、米国こそ好調なものの、新興国経済は弱く、強いインフレは起きにくい現状。商品先物は、強い上昇トレンドを狙うよりも、レンジ相場の中での売買を狙うのが有利かもしれません。

 

そして、このまま、金利が上がり続ければ、ゴールドは下がりやすくなります。米国の景気が悪くなりつつも、金利を上げ続けるならば、そこで、安値の金を仕込む戦略が有効となります。その後の金利引き下げ局面での値上りを期待できますから。



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