中国株の急上昇は、プラザ合意による日本バブルの再来か?

2019年3月5日 投稿

 

今の中国経済は、崩壊リスクとバブル化という両極端の可能性がある危ない状態。先日は、中国経済の崩壊リスクを指摘しましたが、今回は、バブル化のお話を書くことにします。


どちらに転ぶかは、中国政府の政策次第。

 

中国経済バブル化の兆し

 

2019年2月末現在、中国経済はバブル化の路線を進んでいます。新規融資の増加と中国株の大幅上昇が、その証。もし、バブル化が進めば、商品先物市況も活発化する可能性がありますね。白金・原油系・ゴムなど工業製品の上昇要因として見逃せません。

 

◆上海総合株週足:下落トレンドのレジスタンスをブレイクして大幅に上昇。

上海株総合

2019年2月28日 データ:Invest.com

 

米中貿易交渉の進展

 

米国は、2019~2020年にかけて、経済成長率の低下を予想。さらに、欧州の政治・経済も不安が募り、英国のブレグジットはどうなるかわからず、経済成長が危ぶまれています。

 

そのためか、米中貿易交渉の方に、進展があり、3月1日期限の関税引き上げを延期し、交渉を続ける意向です。

 

ロイター通信によると、米中貿易交渉において、6つの覚書が準備されているとのこと。

 

1. 外国企業への技術移転強制とサイバー窃盗問題
2. 知的財産権の侵害
3. 米国産農産物への市場開放と遺伝子組み換え作物の認可
4. 金融サービス業への市場開放
5. 製造業の非関税障壁開放
6. 通貨:人民元相場の安定と人民元安誘導の停止

 

これに加えて、中国は、米国製品・農産物の大量購入を協議中。

 

もし、米中貿易戦争の合意がまとまれば、世界経済の回復と商品市況の底入れが期待できます。

 

交渉の行方を見守りましょう。

 

◆CRB指数の週足:ダウントレンドは、変化か

CRB指数チャート

2019年2月28日 データ:Invest.com


中国の金融緩和と新規融資の増加

 

米中貿易戦争の影響で、先行き悪化が懸念されていた中国。ところが、2019年1月の新規社会融資額は、過去最高となる4.6兆人民元(約6800億ドル)を記録。シャドーバンキングや地方政府の不良債権は、どこ吹く風。

 

中国政府は、金融緩和に舵を切った上で、証券市場へのテコ入れも考えている様子。

 

中国政府の動きは、日本のプラザ合意を思い起こします。つまり、米国からの圧力で内需拡大・金融緩和に舵を切ってバブル化した日本の再来。

 

新規融資額が過去最大だったとのニュースから、中国の証券市場の出来高は増加・株式市場は大幅上昇となり、銅先物や白金先物なども上昇。

 

日本のバブルはプラザ合意から

 

日本のバブル崩壊も、米国の貿易赤字解消が要因。1985年9月22日のプラザ合意で、米国の貿易赤字削減とドル危機を避けるために、ドル安円高誘導が決まりました。

 

そして、日本は、金融緩和・公共投資を行い、株式&不動産投資が拡大。ジャパンイズナンバーワンと称される空前のバブル景気を謳歌。日本の不動産価格は、1985年末から1990年末の期間に2.4倍に上昇、まあ、そのあとに起きたのは、悲惨なバブル崩壊だったわけですが。

 

中国の株及び不動産も、日本のバブル経済の再来になるかもしれません。欧米の経済は、2019~2021年にかけて、下降線が予想されています。その間、経済エンジンの役目を中国に肩代わりさせるのが、欧米の意向ではないでしょうか。

 

そのため、米中貿易交渉の進展・北朝鮮の開発・アジアへのインフラ投資といった飴を与えることになるのだと思います。

 


◆米国S&P500株価指数も上昇

2019年2月28日 データ:Invest.com

 

怖いのは、中国経済の債務・バブルは、すでにかなり拡大していること。人口ボーナスもなく、安定成長に向かわなければいけない局面でのバブル化は、短命&悲惨な結果に終わる危惧を捨てきれません。

 

中国経済については、悪化&バブル化の両シナリオを想定しながら、商品先物を売買しましょう!

 

バブル化は、穀物・原油・工業製品の需要を増やし値上がりしやすくなります。また、バブル崩壊に備えて、金先物への下支え要因にもなるでしょう。

 




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