2020年に穀物相場危機は起きるのか!?オーストラリアの山火事をはじめ異常気象に注目!

2020年1月24日 投稿

 

五輪イヤーの2020年がはじまりましたね。昨年の7月は、歴史上、もっとも暑い夏(米海洋大気庁)になりましたが、今年はどうなるのでしょうか?

 

すでに、日本は、暖冬による雪不足。オーストラリアは、山火事。フィリピン・タール火山の噴火。さらに、米国や欧州で、冷夏や熱波などが生じれば、穀物相場が急騰する可能性があります。このままでは、異常気象・人口爆発による食糧不足のリスクが、迫りつつあるかのように感じます。

 

昨年に続く穀物不足のリスク:異常気象の影響

 

2019年の冬、米国は寒波からの大雪。春は、洪水で穀物作付けに問題。そして、昨秋、北極からの大寒波の影響で、米国中西部は、寒さと雪に覆われました。

 

●CBOT コーンの週足チャート フジフューチャーズ 2020年1月20日

CBOTコーン


2019年のコーン相場は、春先の洪水で大幅に上昇しました。


2019年冬の寒さを的中させた米国のファーマーズ・アルマナックは、2020年の冬も米国の天候について、強い冷え込みと雪が降ると予想しています。米国の東側では、1月から2月にかけて非常に厳しい寒さが続き、春の始まりは遅く、4月まで雪と寒さが続くかもしれませんという穀物の生育に厳しい内容。

 

冬、山に降った雪は、春になると雪解け水として、低地に流れていきます。つまり、今年の穀物相場も洪水被害にあう可能性があるということ。昨年度と同じく、春から夏にかけての穀物相場に注目すべき材料です。

 

昨年度の穀物需給

 

1. 世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
① 生産量:26 億 6,286 万トン(対前年度比 1.4%増)
② 消費量:26 億 6,981 万トン(対前年度比 1.0%増)
③ 期末在庫量:7億 9,283 万トン(対前年度比 0.9%減)
期末在庫率:29.7%(対前年度差 0.6 ポイント減)
米農務省穀物需給報告:2020年1月10日

 

昨年、世界の穀物生産は、生産に対して消費がわずかに上回り、期末在庫率が減少。豪州の干ばつや米国の洪水などの影響で思ったように生産が伸びずじまい。大豆・米・とうもろこしなどの生産量が減る中、欧州・インド・中国での小麦生産が増加。

 

激しさを増すオーストラリアの山火事

 

そして、深刻化するオーストラリアの干ばつ・山火事は、穀物生産に大きな影響を与えています。2018-19年度のオーストラリア産小麦の輸出は、世界全体の輸出量の約5%(約984万トン)。さらに、家畜生産にも大きな被害があることは確実。

 

2020年の春に収穫する夏作物の生産見通しは、前年度の約半分しかありません!

 

  • ●2017-18年度:395.2万トン
  • ●2018-19年度:259.3万トン
  • ●2019-20年度:124.3万トン

この2年で1/3以下へと落ち込んでおり、大規模な自然災害が起きたときのダメージの大きさを物語っています!

 

●CBOT小麦の週足チャート フジフューチャーズ 2020年1月20日

CBOT小麦

小麦相場は、すでに上昇。

 

長期的な食料危機の脅威

地球温暖化によるものか地球や太陽の活動によるものか議論はつきません。しかし、ここ数年、台風・干ばつ・洪水と異常気象による被害がいくつも出ているため、穀物&タンパク源となる肉類の生産減少リスクが高まっています。

 

そういった事態を踏まえて、代替肉のビヨンドミートは、NASDAQ上場や黒字化を成し遂げました。

 

2020年の穀物相場は、危うい

 

2020年の穀物相場は、すでに、豪州の大幅減産が確実。次の関門は、米国の冬から春にかけての天気。大雪や洪水が起きれば、コーン・大豆相場は、大きく上昇するでしょう。もちろん、天候が順調で、何も起きない可能性もあります。

 

さらに、夏から秋にかけての猛暑・冷夏・台風などが生じるかどうか。2020年の夏は、五輪だけではありません。穀物相場にも熱い夏が来るかもしれません。米中貿易合意による、中国の米国産農産物の大量買付も大豆やとうもろこし価格を左右する要因になるでしょう。

 

●東京コーン月足

東京コーン

原油を産する中東情勢の混乱・穀物と水をめぐる異常気象・米ドルの代わりとなる金。2019年の商品先物市場は上昇傾向でした。2020年最大のトピックは、原油それとも穀物それともパラジウムや白金。何しろ、パラジウム止まりません。

 

●パラジウムの月足チャート

パラジウムチャート

 

2020年の商品市場は、大きな可能性を秘めていると思います。



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