クールになれるか?新型コロナウイルスの大流行によるリスクオン・オフシナリオ

2020年2月5日 投稿

 

新型肺炎(新型コロナウイルス)の被害が拡大し、市場はリスクオフ状態。金先物は上昇、原油先物は下落。このリスクオフはどこまで続くのでしょうか。

 

何よりも、こういう時は、焦らず、ひたすらクールに状況を見る事が大事です。

 

2002年から2003年にかけて生じたSARS(重症急性呼吸器症候群)よりも影響は大きそう。SARSよりも、中国が発展して海外への渡航者が増えていること。そして、世界全体の距離が縮まり、パンデミック化しつつあります。(広い範囲で生じる病の世界的な流行)

 


●東商原油先物の日足チャート フジフューチャーズ 2020年1月30日

原油価格の動き

景気悪化などを嫌気して、原油先物は、大幅に下落。

 

●東京金先物の日足チャート フジフューチャーズ 2020年1月30日

金先物のうごき


新型コロナウイルスによる被害(SARSとの比較)

 

◆SARSアウトブレイク時の状況

2002年11月~2003年8月の間、中国を中心に8,096人が感染、774人が死亡。死亡率は、約9.6%(流行時のデータ)

 

●2002年11月16日に発生
●2003年3月15日にSARSと命名
●2003年4月16日に原因ウイルスを特定
●2003年7月5日に終息

 

◆新型コロナウイルス

新型コロナウイルス;2020年1月29日時点で、約6,000人の感染者と130人以上の死者。死亡率は5%未満。遺伝子的には、SARSウイルスと似ています。流行の原因は、なんと・・・コウモリに由来との説が有力。

 

一般的に、ウイルスは、生き残ることを優先して変異します。そのため、ウイルスの毒性は弱まり、感染力は拡大する傾向。今回のウイルスも、セオリー通りに、致死力は下がり、感染力が高まっていますね。ゆえに、感染者が増えてしまいます。

 

●2019年12月31日にWHOへの第一報
●ピークが2月頃。落ち着くのは、3~4月頃を予想。

 

かなり金融市場は、リスクを警戒。ただし、SARSなどの経験があるため、新型コロナウイルスの終息は、予想より早めになるのではと思います。3~4月頃には、ある程度、目処が立ち、市場が落ち着くと考えていいのではないでしょうか。

 

暖かくなり、感染の広がりさえ終息すれば、市場は回復シナリオ

 

今回の騒動で、中国国内の経済活動は、一時停止を余儀なくされます。中国からの旅行者が減ることから、上海市場を中心に観光・小売業の株価下落が想定できます。日本のホテル・レジャー産業などの客足も悪くなるでしょう。

 

ただし、過去の事例を見ても、新型コロナウイルスに、そこまでの威力はないと考えられます。今後、感染・死亡率が劇的に悪化しない限り、市場は回復に向かうのではないかと思います。冬の寒さが過ぎて、春とともに、市場は回復していくイメージ。

 

新型コロナウイルスが、中国経済を直撃し、デフォルト頻発シナリオ

 

心配なのは、新型コロナウイルスの威力が、現状の予想よりも強力だった場合。そして、中国経済が、一時的な落ち込みに耐えられないケース。

 

スターバックスは、中国を2,000店舗お休み。中国への飛行機便は急減。こうなると、中国経済への心配が必要です。中国社会科学院のエコノミスト、張明氏は、中国の経済成長率を1%押し下げて、第一四半期GDP成長率が5.0%前後となると試算。

 

そうなると、不良債権を多く抱えた中国企業に、デフォルトが生じる可能性も!いわゆるチャイナ・ショックの再来も最悪シナリオとして、想定しておかなければいけません。

 

武漢の封鎖で、ウイルスの感染自体は防げても、強権的な方法は、まるで映画のよう。そして、ウイルス流行の原因として、中国科学院武漢病毒研究所及び北京の中国科学アカデミーでのウイルス実験の噂も出ており、政権への不満は、根雪のように積み上がっています。

 

しかし、香港デモ・台湾総統選挙で、失点を重ねている習近平政権です。新型コロナウイルスの封じ込め&中国経済の悪化を防ぐために、あらゆる手段を取るはず。武漢の土地を更地にして、病院を作る動画は、驚異の能力でした。

 

武漢の封鎖でウイルスを封じ込め、景気悪化となれば、財政出動や政策金利の引き下げを行ってくるでしょう。FRBの利下げや資金供給の話も、金先物の上昇要因。

 

それは、通貨安競争とペーパーマネーへの信頼喪失という副作用から、ゴールドの魅力を一段と高めることになります。

 

●金先物の月足チャート

ゴールドの動き


しばらくは、噂に左右されず、感染者数や致死率というデータを見ながら、投資家のリスク許容度を確認していきましょう。今回の騒動で安くなった株式は買いでしょうし、2020年の金先物が、魅力的なことに変わりはありません。



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