2020年米大統領選挙は、トランプ大統領対バイデン候補による中国が絡んだ史上最悪の泥仕合

2020年6月15日 投稿

 

2020年後半の金融市場は、大統領選挙およびそれに関連した米中冷戦の行方が、大きな争点!

 

トランプ大統領vs中国の争いが大統領選挙の争点

 

ようやくまとまった米中貿易交渉も、新型コロナウイルスの影響で、どうなるかわからなくなりましたし、香港情勢の悪化で、欧米と中国の間に、大きな溝ができました。それが、2020年米国大統領選挙に暗い影を落とすことは、間違いありません。トランプ大統領とバイデン候補のどちらが当選しても、株式および商品先物市場を揺さぶることになります。

 

現職大統領強しだった風向きは、コロナウイルスの影響で変化。対中国戦略がどう出るか。ギャラップの調査では、支持率44%前後。ブッシュ・ニクソン・カーターなど二期目のなかった大統領は、支持率がダウントレンド。トランプ大統領は、コロナの影響があるまで、上昇トレンドでした。

 

コロナと香港を巡る米中対立

 

新型コロナウイルスが、ここまで広がった責任について揉める中、香港問題が、欧米にさらなるショックを与えることになりました。

 

中国の最高機関・全国人民代表大会は、香港版国家安全法の制定方針を採択。これは、香港の一国二制度を、一制度にする法律。これによって、香港の自治は、大きく後退することになります。台湾ですら、認めない中国。金の卵を生む限り、香港の自治を守るのではという見方が甘かったことを思い知らされる結果でした。こうなると、香港⇒台湾⇒沖縄・フィリピンと日本もうかうかとしていられません。地政学的にも、アジア覇権及びエネルギー源の確保に向けて、中国が、スパートをかけてきたと見ることができます。

 

さらに、香港は、金融市場においても重要な拠点。もし、香港ドルのドルペッグ制が、放棄されれば、危険を感じたマネーは、どうなるでしょうか。商品先物相場関連では、ゴールドもその受け皿の一つになるでしょう。

 

米中貿易交渉第一段階合意の行方

 

2020年1月に合意した米中貿易協議の第一段階合意。交渉を巡る一喜一憂は、昨年の相場における大きなテーマでしたね。米中対立が激しくなり、金先物が値上がりしたのも、去年の春。この合意の結果、中国は、米国産品の輸入を2年で約21兆円増やすと約束。しかし、中国は、この約束を100%守れていません。米国産大豆の1-3月輸入量は、基準年となる2017年に比べて45%減少。これに、トランプ大統領は苛立ちを隠せず、合意破棄についてほのめかす動きを見せています。

 

中国は総力をあげて、トランプ再戦を阻止

 

さらに、トランプ大統領は、コロナウイルスによる景気後退の中、内をまとめるための悪役に中国を指名。米国に上場する中国株の上場廃止や中国系企業の排除などを検討しており、トランプ大統領が再選されれば、中国は、米国市場へのアクセスを失う可能性があります。

 

それに対して、中国は、トランプ大統領の説得・懐柔を諦め、再選阻止に向けた作戦を実行。習近平政権は、バイデン候補を操りやすい人物と考えており、彼の当選に向けて、あらゆる手段を取ってくるはず。デモ・情報リークなどこれからどんどん出てくると思います。

 

そのため、商品先物市場にとって、2020年大統領選挙は、大きな材料になってきます。1年前は、再選が固いと予測されていたトランプ大統領の再選、まったく予測できない事態。

 

大手メディアのバイデン候補推しは、かわらず。米調査会社のギャラップ(2019年調査)によると、米国人の47%は、民主党寄り。一方、42%が共和党寄りと5%の差で民主党優勢ですから、そうなるのも仕方なし。

 

NHK&ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」の大統領選挙について

 

そして、両党の価値観は、大きく分断されています。そのため、日本での報道もバイデン候補寄りの傾向が強まっています。しかし、彼にも問題山積みで、2つの問題をピックアップしておきます。

 

オバマゲート事件:オバマ政権は、FBI・CIAを使って、次期大統領候補のトランプ陣営を盗聴。ロシア政府が介入していたというロシア疑惑で、トランプ政権を追求。さて、このロシア疑惑に、オバマ元大統領やバイデン副大統領・クリントン陣営が関わっていたというのがオバマゲート事件。ニクソン元大統領の失脚と並ぶ事件になる可能性があります。

 

ハンター・バイデン氏:バイデン候補の息子であるハンター・バイデン氏は、ウクライナや中国にある企業に出資しています。それだけであれば、問題はないのですが、外国企業及び政府との汚職疑惑が度々、報じられており、ウクライナの天然ガス会社プリズマ・ホールディングスやNHRパートナーズなどの会社を通じて、中国やウクライナの口利きをしていたのではとの疑いがあります。

 

落選した場合、トランプ大統領及び親族の地位は危うい

 

一方、トランプ大統領は、完全に潔白とは言い切れません。疑惑の数々がありますし、あらゆる面から猛攻撃にさらされますからね。もし、落選すれば、危ない状況に追い込まれるため、トランプ陣営も死にものぐるい。

 

今回の大統領選挙は、仁義もルールもないガチンコバトル。史上最悪のスキャンダル・泥仕合になると思います。それによって、株式・ゴールドをはじめ金融市場は振り回されることになるでしょう。

 

大手メディアのニュースも調査も当てにならない攻防になると思いますし、米国内の分断も深まるのではないかと考えています。



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