バイデン大統領が誕生すれば、太陽光発電で銀ブームの時代が来る?

2020年7月27日 投稿

 

このところ、銀相場が活気づいています。NY銀は、安値から上昇トレンドへと変化。もちろん、東京銀先物も上昇しています。でも、本格的な銀の大相場は、まだまだこれからかも。

 

まず、下記のチャートを御覧ください。過去の銀相場は、2009年から2011年にかけて、大暴騰を演じました。

 

●COMEX銀先物 月足チャート

銀先物相場

この時は、再生可能エネルギーの一つ。太陽光発電ブームがきっかけ。電池パネルに銀を使用するため、需要増加を見込んで、価格が急上昇。

 

そして、今回の上昇は、同じ貴金属である金価格の上昇に加えて、米国大統領選挙で、バイデン候補が優勢。民主党の目玉政策である再生可能エネルギーブームが、再び来るのではないかとの要素が重なっています。

 

バイデン候補による再生可能エネルギー政策で、銀ブームが来る可能性

 

 

コロナによるパンデミックで景気悪化しているなか、現職のトランプ大統領は、批判されやすく、不利な状況。こういう時は、何かを変えたくなるものです。もし、大統領が変われば、明るい未来が来るかもとバイデン候補の支持率が上がっています。

 

バイデン候補が当選すれば、オバマ元大統領の政策を引き継いで、再生可能エネルギーに力を入れるでしょう。そうなれば、太陽光発電への投資が増えて、銀先物価格が上昇するという図式が成立します。

 

バイデン候補の目玉政策:クリーンエネルギー

 

●2050年に100%クリーンエネルギー達成を目標
●トランプ減税の撤廃で、大規模な温暖化防止関係の投資
●電気自動車をはじめクリーンエネルギー技術普及促進
●パリ協定に再加入し、他国の温暖化対応を促進

 

もともと、民主党穏健派だったバイデン候補。しかし、予備選でのサンダース候補をはじめとした左派の躍進で、政策は左派寄りになる可能性が高い。特に、温暖化防止の環境対策は、オバマ政権以上の目玉政策になるでしょう。

 

世界への温暖化防止圧力

 

そうなると、トランプ政権の米国ファーストは、ジエンド。他国への協調・介入を重視するリベラル派の主張が表に出てきて、世界的に温暖化防止への圧力も強まります。環境保護と銀相場は、密接な関係を持つため、長期的な視野での材料になる可能性があります。

 

実際、7月14日、バイデン候補は、クリーンエネルギー経済を実施するために、2兆ドル(約214兆円)の投資計画を公表。石油などの化石燃料よりも太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを重視する方針を明らかにしました。

 

銀と太陽光発電

 

銀は、太陽光発電の電池セルに使われています。そのため、太陽光発電のブームが生じた2010年代には、銀価格が大幅に上昇。史上最高値の1トロイオンス50ドルまで値上がり。ただ、価格上昇により、銀の使用量は減少して銀相場も落ち着きました。それでも、太陽光発電での銀需要は大きいのです。

 

●2018年の工業用銀需要は、17,997トンと総需要に占める比率は、56%。
●2018年の年間需要量は、2,503トン。工業用需要の14%を締めています。

 

金に比べて銀の出遅れ感

 

金価格が、大幅に上昇している中、銀先物価格は、まだ安い。そして、割安感から、銀の需要も高まっています。2020年一月以降、インドのシルバージュエリーの輸出は、8.32億ドルから17億ドルに増加。香港及び中国での銀製品需要は増加。

 

2019年の銀需要は、9億9,180万オンス。そして、昨年の銀価格の平均は、16.18ドルですから、単純計算による市場規模は、約160億ドル。金の市場規模、約2000億ドルに比べても非常に小さい市場です。

 

●東商:銀先物の週足チャート 2020年7月20日

銀先物相場

2020年3月17日の安値、39.8円から上昇トレンドに変化。


現在の世界は、新型コロナウイルスによる過剰なマネーに支えられており、その一部が、銀先物をはじめとした銀市場に流れ込んでくれば、以前と同じような銀バブルが起きてもおかしくありません。

 

2020年の夏は、米国大統領選挙とともに、銀先物市場の様子を見ておきましょう。バイデン候補優勢であるほど、銀市場が活発になっていく可能性があります。逆に、トランプ候補優勢に進めば、銀高騰への期待は弱まります。



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