新型コロナウイルスの第二・第三波で、経済悪化リスク高まり、金相場にエネルギー注入近い。

2020年10月23日 投稿

新型コロナウイルスは、欧米中心に流行おさまらず

 

新型コロナウイルスは、欧米やインドを中心に、まだ収まらず。現実経済及び金融市場の重要なリスクです。

 

英国やフランスは、現在も感染者数が増え続けており、外出制限を強化するなどロックダウンに近い対応。これが続けば、経済は、落ち込み、2021年の景気回復シナリオが、危うくなります。特に、今冬、再流行すれば、きびしい都市封鎖や経済危機という悪いシナリオが現実化しかねません。そうなると、原油市況の落ち込みや金相場の上昇といった形で、商品相場に影響を与えていくことになります。

 

◆WTI原油先物 動きの止まった原油相場

原油のチャート

 

●各国の新型コロナウイルス感染状況:2020年10月16日

新型コロナの現状
データ:ロイター
この表はよく見てください。米国・インド・ブラジルの感染者数は、非常に多い。日本は、ピークの39%まで感染者が減っているのに、フランスや英国は、現在、もっとも感染者数が多いという状況。

 

欧米とアジアのコロナ格差は大きい

 

この数字を見ると、明らかに欧米とアジアで死亡率が異なることに気づきますよね。中国の数字はビミョウながら、日本や韓国の感染・死亡率と欧米の数字は明らかに違います。これの原因として、コロナというウイルスが発生した土地の風土や抗体の影響があると考えられます。本来、中国発祥の新型コロナウイルスが、中国よりも欧米で猛威を奮っているのは、グローバル化による高速移動が一因。そして、これが、今後の大きな火種になるでしょう。

 

さて、感染数の増加は、経済に大きなダメージを与えました。しかも、貯金を使い果たした企業・個人も多いため、この冬、さらに感染者が増えれば、春以上に苦しいことになるでしょう。

 

新型コロナウイルスが、この冬に再流行する可能性

 

従来型のコロナウイルスは、冬に流行する特徴を持っています。なぜなら、冬場は空気が乾燥しており、ウイルスの拡散能力が上がり、人の抵抗力は下がります。そう考えると、新型コロナウイルスの第2波が来てもおかしくありません。

 

国立感染症研究所より以前からあるコロナウイルスの季節性について

 

同じ北半球の温帯に位置し、年間を通じた気温の推移が比較的似ている米国においても4種のcHCoVの検出率が冬季に高く、夏季に低いことが報告されていることから、少なくとも北半球においては、cHCoVは夏季に減少する季節性を持つ可能性が考えられる。
出典:ヒトコロナウイルス(HCoV)感染症の季節性について

 

すでに、欧州は、第二波というべきスピードで、感染者数が増えており、以前程、厳しくないもののロックダウン(都市封鎖)に近い状態。夜間外出禁止・バーやレストランの営業時間短縮は、経済にダメージを与えることはまちがいない状況。

 

原油や金など商品市況に影響あり

 

景気が悪化すれば、原油相場には悪材料。ただし、政府や中央銀行が何もしないとは思えません。景気悪化を食い止めるために、各国で金融緩和・財政出動が行われる可能性大。そうなると、金をはじめとした商品相場にはプラス材料。しばらく踊り場が続いていた金相場の上昇に弾みがつく可能性あり!

 

今後の大きな火種:中国との対立が強まる可能性

 

さて、新型コロナウイルスの現状を各国比較で見ると、欧米やインド・ブラジルといった国々のひどい状況が目に付きます。そして、新型コロナウイルスの震源地だった中国は、IMFのGDP予想で、回復傾向が強い。

 

◆各国のGDP

GDPについて
中国のGDP


中国の新型コロナについての数値は怪しいもの、欧米に比べて被害は小さいのは確か。それは、経済の回復度合いでも判断できます。

 

現状の数字だけでも、相当、欧米と中国の被害に差があることが読み取れますね。この数字だけでも、欧米が持つ中国に対する悪感情を想像できます。この冬、新型コロナが更に欧米で広がり、中国での被害が少なければ、どうなることか。中国の焼け太りとして、非難の矛先が向かうことになり対立激化のシナリオ。隣人の出した火事で家が焼けたのに、隣の家の被害が少なく、仕事もうまくいっているとなれば、嫉妬や許せないという感情が湧いてくるのが人の常です。

 

すでに、米国人の第二次世界大戦の犠牲者は、約29万人、ベトナム戦争は約5.8万人、9.11テロで2,977人。それに対してコロナの死者は、21万人を超えています。

 

新型コロナウイルスの被害が拡大すればするほど、中国への怨嗟の声は高まり、地政学リスクは高まると思います。そうなると、金先物市場に、大きな注目が集まる時期ではないでしょうか。米大統領選挙による混乱を超えれば、金の出番が来ると思います。

 

◆NY金先物:1,900ドル前後で推移 2020年10月19日

金のチャート

 



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