2021年のゴム先物は、中国の経済回復に引っ張られる!

2021年1月15日 投稿

 

商品市況全般の強気は、継続中。原油は、約50ドル。LME銅は、8,000ドル、ゴム先物も上昇トレンドを描いています。

 

新型コロナで傷ついた経済は、ワクチンの開発が大きく回復基調。ただし、目先は、欧州のロックダウン、米国での感染増加、中国経済の不透明感があるため、下押し圧力がかかる可能性は否めません。今冬は、前に、お知らせした通り、ラニーニャの関係で、寒波が厳しく、コロナと経済に影響するでしょう。春となり、寒さが和らげば、また上昇トレンドに戻るのではと予想しています。さて、今回は、ゴムの話を中心に、現在の市況を見ていくことにいたします。

 

ラニーニャと穀物

2021年のゴム先物市況は、経済の回復次第

 

2021年の経済及び商品市況は、読みづらいと思います。コロナからの景気回復が進めば、中央銀行の量的緩和縮小の話が出てくるでしょうし、株価の天井警戒感も心配です。株価の天井がどこになるかは神のみぞ知るですから、先走って天井を決めつけるのは、危険です。

 

世界の経済回復。特に中国の伸びが大きい。

 

世界銀行の発表した中国の経済成長率は、なんと7.9%!2020年の2%から大幅に上昇する格好。

世界のGDP

2021年1月6日:世界銀行

 

世界全体が、マイナス成長の中、中国の強さが目立ちます。そして、この予想通りに経済が回復していけば、天然ゴムや銅・銀など素材の需要も伸びていくでしょう。それを見越して、ゴムをはじめ素材価格は、上昇しています。

 

新型コロナによる供給網ダウン

 

コロナで、供給網がダウンしていたところ、需要が急拡大して、価格が跳ね上がるパターンもあるかもしれません。実際、寒波&施設トラブル&コロナ対策で、LNG(液化天然ガス)不足による電力価格高騰はすでに起きています。

 

ゴムの需要に直結する自動車販売台数も、中国の回復ぶりは驚異的。中国自動車工業協会によると、2020年11月の新車販売台数は、前年同月比12.6%増の277万台。前年実績には、及ばずもコロナの落ち込みは取り戻しています。2021年の年間予想は、2630万台(2020年予想は2530万台)。これが実現するなら、天然ゴムの需要も伸びると考えられます。

 

さらに、世界的な寒波や異常気象の影響で、ベトナム・タイなど天然ゴムの不足が心配されています。季節的には、2月から春にかけてのウインタリング(落葉期)に、生産が減ることから、上昇しやすいパターンがあるため、生産動向に注目です。


●大阪 ゴムRSS日足チャート 2021年1月8日

大阪ゴム
ちょうど、レジスタンスに接するところ。

 

商品市場全体の流れとして、貴金属だけでなく、穀物相場も上昇トレンドを描いており、商品市況を見ると、インフレの流れになっています。そのため、ゴム先物価格も中長期的には、強気と見たいところ:マイルドなインフレについて

寒波の期間は、コロナと経済のダウンに注意。

 

一方、寒波がひどくなれば、コロナウイルスの影響も増えると予想されます。そして、米国で、バイデン政権成立後、コロナ抑制&国民の統制のためにも、大型ロックダウンを行うのではないかと考えています。そうなると、一時的な需要の落ち込みによるゴム価格低下もありえます。

 

その間、財政支援と金融緩和で、国民生活を支えながら、ロックダウンを行い、トランプ派の動きを抑えるというシナリオ。リスクは、やはり、株価の動きと中国の動向。バイデン政権になっても、米中対立がおさまるとは思えませんので、引き続き、米中をはじめとした対立リスクは続くはず。

 

そして、環境重視(SDGs)のため、世界中のインフラを入れ替える動きが出ています。ゴム・銅・貴金属などの商品銘柄は、その過程で、多くの需要が生じると考えており、中長期的な動きは、強気と予想します。