オンライン掲示板レディットのショート・スクイーズで、マーケットの大荒れに注意

2021年2月5日 投稿

 

今、マーケットで、大きな話題を読んでいるのが、オンライン掲示板を利用したショート・スクイーズ。日本でも、2ちゃんねるやヤフー掲示板での噂・売買推奨など多くのトラブルがあったことを思い出します。

オンライン掲示板の祭りで、ゲームストップ株のショート・スクイーズ

 

オンライン掲示板「レディット」を利用した投資家達が、ゲームの小売をしている会社「ゲームストップ株」を買い煽り。それにより、空売りをしていたヘッジファンドのショートポジションを焼き尽くす勢いで買い上げて、大幅に上昇。

 

あまりにも売買が激しく、上昇スピードも早いことから、取引アプリ「ロビンフッド」は、取引停止や資金ショートとの話も出ています。米国でのロビンフッドは、株取引・オプション取引ブームを牽引してきただけに、もしものことがあれば、大きな問題へと発展しています。米株式市場は、ちょっと危険なゾーンにあると思います。

 

銀も掲示板に書き込まれました。今は、おとなしめの金先物市場にも飛び火するリスクを考えておいた方が良さそうです。金先物の場合、リスク拡大で上昇する可能性と、一時的な現金化で下落する可能性の両にらみが必要かと。

 

商品先物市場も他人事ではありません。

 

この掲示板「レディット」に、銀をテーマにした書き込みもあったため、銀相場も上昇。

 

●銀先物市場:COMEX銀先物日足チャート 2021年2月2日

銀先物チャート

銀の日足チャートが、跳ねていますね!

 

しばらく、株式市場・商品先物市場ともに、ショート・スクイーズに注意しなければいけません。ショート・スクイーズは、ショート(売り)筋のポジションを損切りさせるために、大きく買いを仕掛けて、売り方を締め上げる手法。

 

これ、商品先物でとても大事なこと。先物で空売りをするには、最終的には、現物が必要になります。そのため、過度に空売り(ショート)が多いと現物不足に陥る羽目に。そうなれば、売り方は、どうしようもなくなり、どんな高値でも買い戻さざるを得なくなります。

 

今、オンライン掲示板では、ヘッジファンドが大きくショートに傾いている市場を見つけて、仕掛けようと考えている狼達がうようよしています。そのため、小型株や商品先物市場で、安易にショートを仕掛けると締め上げられかねません。

 

商品市場では、今のところ、銀がターゲットになっています。もちろん、プラチナ・パラジウム・金・穀物など他の銘柄も狙われる可能性あり。商品市場は、株式市場より小さい上に、最近の上昇相場で、空売りが増えれば、狙われる可能性があります。

 

また、ショート・スクイーズに限らず、オンライン掲示板で、貴金属の買いが推奨されれば、一気に吹き上がる可能性があるため、急激な相場変動に注意しなければいけない状況。

 

●NY金先物の日足チャート 2021年2月2日

金先物日足チャート

●NY白金の日足チャート 2021年2月2日

白金の日足チャート

こういったショート・スクイーズが多発すると、バブルのピークになる可能性があります。ゲームストップ株も会社としては、赤字であり、ファンダメンタルズとしては、売りの方が正しいとの見方が大勢でしょう。

 

個人投資家が集まり、ヘッジファンドを打ち負かす

 

別の面から見ると、個人投資家がファンドを打ち負かすというのは、新しい時代の幕開けという見方もできますね。日本のFX個人投資家が「ミセス・ワタナベ」と恐れられたように、機関投資家が、個人投資家を食い物にする時代は、終わっています。
個人投資家でも、プロに勝てるということは、オンライントレードの普及による広く知られるようになってきましたしね。

 

かつて、根拠なき熱狂とグリーンスパン氏が形容したバブル。いつかは、弾けるバブル相場も時期を予想するのは、難しい。そして、バブルの最中に、空売りをするのは、一番、怖いことだと思います。

 

この掲示板とロビンフッドを巡る熱狂に、金銀の先物市場が巻き込まれるリスクを考えながらトレードしましょう。マーケット全体が、大きくリスクを抱えた状態にあると思います。