取組高から考える相場(白金)
白金が3週連続の大幅な下げにより、一般投資家(投資家、取次者経由)の買い越しが急増しました。
5月10日から17日で白金先限は3,027円から2,925円と102円下落の間に5,914枚の買い越しとなり、17日から24日の週も2,925円から2,834円と91円下落で7,842枚の買い越しとなりました。
カテゴリ別取組高表の投資家と取次者経由の合算は5月24日取引終了時点で29,768枚の買い越しとなっています。

白金は万年、一般投資家が買い越している銘柄なので、今回のような下落でこれくらいの買い越しは珍しくありません。
下値のめどを海外のファンドの取組と国内白金週足チャート、海外白金週足チャートから考えて見ましょう。

海外のファンドはトレンドフォローが多い為、高くなると差引買残が増えていき、下がると売り始め、買残が減っていくか、売残が増えていきます。
2月の安値は海外ファンドが売りに回ったところでつけました。
21日時点で海外ファンドは、14,936枚まで買残が減りました。その後800ドルが割れる場面があり、買残はもっと減っているかも知れません。
果たして今回の白金の下落は、どれくらい海外ファンドが売れば止まるのか?

又、国内白金週足チャート、海外白金週足チャートも前回の安値近辺で、もみ合ったところに、入ってきました。

ここで止まるのか?
相場がここから戻るにしても、一般投資家の利食いが上値を抑えることも十分考えられます。
このような観点から相場を考察するのも面白いかもしれませんね。
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