取組高から考える相場(金)

2019年6月3日 投稿

 

金は2月20日に4,789円をつけてから、緩やかな右肩下がり。

 

4,500円を割れた辺りから買残が増えています。といってもこの3ヶ月間の緩やかな下げ道中、買いも緩やかに増えています。

 

5月24日から31日の週は4,514円から4,518円と、先週よりは4円上がりましたが4,500円割れの場面が何日かあったので、一般投資家(投資家、取次者経由)の買い越しが258枚増えました。といっても木曜日までで5,835枚の買い越しだったため、大半は金曜日に利食いが入ったようです。

 

カテゴリ別取組高表の投資家と取次者経由の合算は5月31日取引終了時点で28,356枚の買い越しとなっています。

 

2019年5月31日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

これくらいの買い越しはまだ、たいしたことはありません。

 

一般投資家(投資家、取次者経由)の金に対する取組高の傾向は買い。上げが続くとたまに売り越しになることがあります、しかし売り越しは長く続きません。

 

売り越しになったとしても、買いたい弱気の方が多いようです。

 

海外のファンドの取組と国内金週足チャート、海外金週足チャートから考えて見ましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 週足

 

チャート NY金 中心限月(19/08) 週足

 

海外ファンドは高いと買いが増え、安くなると買残が減っていく傾向があります。

 

5月28日の段階では1,277.1ドルで終わっていますが、これを書いている月曜日の朝は、1,310ドルを越えているので、ファンドの買残は増えているでしょう。

 

国内金の週足は4,500円を固めて上に向かうかというところになっていると思います。

 

海外金の週足も1,280ドル割れを固めて上を試すところになっていると思います。

 

ここで改めて取組高と出来高の関係について考えてみましょう。簡単な図と説明です。

 

出来高・取組高と相場の関係

 

※買戻しとは売っていた人が、買い戻して決済をすること。

 

※転売とは買っていた人が、売って決済をすること。

 

 

上記の1は新規買い中心で出来高もあり、上向きの人気がついている状態で、強気と見ます。

 

2は1よりも出来高が減少しているので、人気が少し離れ、やや強気と見ます。

 

3は取組高が減少して上がっているので、売り方の踏み、買い方の利食いが出ていると見ます。

 

4は取組高の減少、出来高の減少から1回、売り方、買い方の整理がついたと見ます。

 

5は1の逆で新規売り中心で出来高もあり、下向きの人気がついている状態で弱気と見ます。

 

6は下に向きながら取組を増やしつつも、出来高が増えていないので弱気継続と見ます。

 

7は取組高減少から、買い方の投げ、売り方の利食いが出て軟調と見ます。

 

8は下向き取組高減少、出来高減少で人気離散ですが、深く下がるパワーが無い軟調と見ます。

 

 

以上が簡単な出来高・取組高と相場の関係です。

 

取組高と出来高が相場を動かすエネルギーという見方も、相場を考えるひとつになるかもしれませんね。

 

また国内と海外では市場規模が違うので、どれくらい違うのか考えてみましょう。

 

国内金の総取組高は85,000枚くらい、COMEX金の総取組高は670,000枚くらい。

 

国内金は1枚当たり1kg、COMEX金は1枚あたり(31.1035g×100倍=3110g)約3kgと違いがあります。

 

金の市場規模で考えると、COMEX金は日本の約24倍の取引量があると考えられるのでCOMEX金の取組の行方は大切になります。

 

このような観点から相場を考察するのも面白いかもしれませんね。

 

 


-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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