取組高から考える相場(金と原油)

2019年7月22日 投稿

 

7月16日から19日までのは前週末より90円値上がりして、一般投資家(投資家、取次者経由)は4,339枚、売り越しました。

 

2019年7月19日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは25,840枚の売り越しです。

 

チャート上では6月28日から続いた三角持合を先週末に、米艦艇がイランの無人機を攻撃のニュースで上に抜けて走りかけたのですが、ブラード米セントルイス連銀総裁の現状の米経済では0.25%の利下げで十分の発言で、三角持合上抜けに「待った」をかけた格好になりました。

 

東京金、月曜日朝8時の日足チャートです。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足

 

続いてNY金の日足チャートです。

 

チャート NY金 中心限月(19/08) 日足

 

取組みの多い米国のNY金は週末ということもあり、利食いを入れやすいタイミングでもありました。

 

昔から月末や週末、年度末などそういった時期は、利食いでトレンドの反対に動くことが結構、あるんですよね、再度上値を試しに行くのか7月22日、月曜日のNY金の動きが注目になります。

 

一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

国内の金は7月19日に4,977円の高値で取引を終えましたが、取組みを増やし、買い越しの日となりました。

 

2019年7月19日取引終了時点 カテゴリ別取組高表 金(標準取引)

 

三角持合上抜け高値更新もあり新規の買いも入った格好ですね。

 

NY金のETFもここにきて、買残が増えているのがわかります。

 

 

そういえば、金と時を同じくして上昇してきたビットコインは、17日に10,000ドルを割り、10%以上の下落となりました。原因はフェイスブックの仮想通貨(リブラ)責任者の上院公聴会にてのやり取りでした。

 

内容はフェイスブック社のデータプライバシーの取り扱いに対する強烈な不信感の中、グローバル通貨を管理できるとはとても思えない、と民主党の議員に突っ込まれました。

 

リブラとビットコインは関係無いと思われそうですが、世界的なフェイスブック社の仮想通貨上場により、仮想通貨(暗号資産)全体の流動が高まる、とうい期待で買われていた部分がありました。

 

相場は何かと理由をつけて上昇したり、下落したりします。それにしても仮想通貨(暗号資産)のボラティリィティは通貨と見るなら、あまりにも大きすぎますね。

 

 

ここに来て7月16日より、証拠金が大幅に下がった(195,000円から105,000円)東京原油を見てみましょう。

 

まずは、一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動きです。

 

国内原油・取組内容・値段推移

 

2019年7月19日取引終了時点 カテゴリ別取組高表 プラッツドバイ原油

 

原油は金や白金と比べ、一般投資家(投資家、取次者経由)の玉が一桁少ないですねえ、金や白金ほど、人気がついていないのが分かります。

 

原油は一日あたり、金の2倍くらいのボラティリィティがあります。金の感覚で日計りをやると、苦労しそうですね、しかし幅が大きいので、その分チャンスもあります。

 

ここで東京原油の週足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商原油 期先つなぎ足 週足

 

金や白金に比べ、値位置を大きく変えやすいことが分かります。※逆張りで玉を建て、損切りをやらないで持越してしまうと、損が大きくなりやすい傾向があります。※順張りで玉を建て、トレンドに乗る方に向いている銘柄かも知れませんね。

 

※逆張り

下落局面の買い、上昇局面の売り

※順張り

下落局面の売り、上昇局面の買い

 

原油の価格変動要因をおさらいしてみましょう。

 

価格変動の大きな基本はやっぱり、需要と供給のバランスになります。

 

では、需要と供給に変動をもたらす要因とは?

 

 

1.OPEC(石油輸出国機構)による、供給調整

OPEC内の生産量は世界で約4割を占めています。OPEC各国に生産枠を振り分け、価格調整を行います。しかし過去の経緯から生産枠を守らない国があったりするのもポイントです。

 

2.米国シェールオイル生産状況

シェールオイル(地下深くの頁岩(けつがん)層と呼ばれる硬い地層に含まれる原油)のリグ稼動数が先行的な供給の指標となります。アメリカは2014年から世界最大の産油国になっていますから、稼動リグ数の動向は価格に影響してきますね。ちなみにアメリカはOPECに参加していません。

 

3.米国の在庫動向

世界最大の産油国と消費国の在庫ですから、いやがうえにも注目が集まります。在庫統計は1週間のうちにEIA(米エネルギー省エネルギー情報局)という政府機関とAPI(米国石油協会)という民間機関の発表がそれぞれあります。EIAは日本時間の水曜日夏時間朝5時半、冬時間朝6時半。APIは日本時間水曜日深夜夏時間23時30分、冬時間0時30分になっています。発表の瞬間は一瞬で値位置を変えてきます。その瞬間はとても追いつけないスピードです。

 

4.国際的な情勢

産油国が集中している中東においての政治不安やテロによる供給への不安です。地政学的リスクなどとも言いますね。

 

5.景気動向

景気が良くなれば経済が回るので、必然的に原油の消費量が増えます。その反対もしかりですね。

 

6.為替動向

世界の原油は基本的にドルで決済されています。ドルが安くなればその物自体に価値のある、ドル建ての原油価格は上がりますね。その反対もまたしかりです。

 

7.ハリケーン

メキシコ湾岸には製油所が多くハリケーンが直撃すると稼動が停止するため、ハリケーンの動きで上昇しやすくなります。夏場に多いですね。

 

以上が原油の価格に影響を与える要因です。短期的な要因から長期的な要因ですが、相場を行う上での参考にしてください。

 

 


-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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