取組高から考える相場(金と白金)

2019年7月29日 投稿

 

7月22日から26日までのは前週末より48円値下がりして、一般投資家(投資家、取次者経由)は12,184枚、買い越しました。

 

2019年7月26日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは13,656枚の売り越しです。

 

一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移を見てみましょう。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

7月3日に31,368枚まで売り越し枚数を増やしましたが、19日に4,977円の高値を付けた後の下げに対し、急速に買戻しを進めた格好になっています。

 

NY金ETF残は22日まで残高を増やしていましたが、23日からは細かな利食いが続いています。

 

東京金、月曜日朝8時の日足チャートです。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足

 

東京金のチャートは緩やかな上昇トレンドになっていますね。

 

続いてNY金の日足チャートです。

 

チャート NY金 中心限月(19/08) 日足

 

こちらはちょっと見え方が違っています。7月19日の1,450ドルから1,425ドルの陰線が上値抵抗として機能しているように見えますね。1,400ドル割れも買われているので、ちょっとした※ボックス相場になっています。

 

※ボックス相場

価格変動が箱の中に収まっている様子から言われています。

 

参院選も終わったので、10月から10%に上がる消費税と金について、考えてみましょう。

 

まず消費税増税前に金の購入時8%の消費税を払い、10月からの増税後は売却で消費税10%がもらえ、増税分の利益を出すことができます。増税前に駆け込み需要が起きて、金価格に影響を与えるのでは?という考えがでても不思議ではありません。

 

ただし、金相場は常に動いているので、相場の動き次第では、儲けが出ないことも十分考えられます。

 

※ちなみに、フジフューチャーズVENUSでの取引では金の受渡しはできません。

 

過去の増税時の値動きを簡単に振り返ってみましょう。

 

まずは1997年4月、3%から5%の増税時、東京金の月足チャートです。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 月足 1997年4月より3%から5%へ増税

 

多少増税前に上がった気はしますが、それほど影響があったようには見えませんね。

 

続いて2014年4月に5%から8%へ増税時の東京金月足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 月足 2014年4月より5%から8%へ増税

 

こちらのチャートもあまり影響があったようには見えませんね、金相場は日本だけで動いているわけでは無いですし、米国市場のほうが日本より40倍近く規模が大きいのだから、日本の消費税くらいでは、金価格に影響はでないみたいです。

 

続いて白金の一般投資家(投資家、取次者経由)の玉の動きと金の鞘を見てみましょう。

 

国内白金・取引内容・値段推移(金と白金の価格差推移)

 

白金は3,000円台に回復し、6月18日の取組高66,569枚、一般投資家(投資家、取次者経由)買い越し枚数47,036枚をピークに取組高が大分ほぐれてきました。利食いが進んだようです。

 

金と白金の鞘日足チャートを見てみましょう。

 

鞘チャート 東商金 期先つなぎ足 東商白金 期先つなぎ足 日足

 

金に対する白金の割安感が、解消されるまでには至っていませんね、これではまだ白金に売りが出づらい感じがします。

 

続いてNY白金、ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY白金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

6月25日の買い越し枚数1,425枚を底に、21,158枚まで買い越し枚数が増えています。しかし取組高の枚数は減ってきています。資金の流入の上げというよりは、売り玉の手仕舞いで上げてきた相場のように見えます。

 

ここでNY金、ファンドの取組推移と比べてみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY金は買い越し枚数を増やすにしても、取組高も同時に増やし、価格を上げていることが分かります。資金の流入を感じますね。

 

価格が上昇し、買い越し枚数が増えてくるにしても、NY金とNY白金とでは、上昇してくる質が違うようです。このような視点から相場を考えてみても面白いかもしれませんね。

 

 


-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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