取組高から考える相場(金と白金)

2019年11月18日 投稿

 

11月11日から15日までのは前週末より47円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は9,283枚、買い越しました。

 

2019年11月15日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは8,145枚の買い越しです。久しぶりに買い越しに回りました。

 

続いて一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

東京金は11月8日(金)の終値に対し15日(金)は47円値下がりし、8,145枚買い越す週となりました。11日(月)に9月9日以来の買い越しとなっています。ただ9月9日は1日だけ78枚の買い越しとなっただけで、実質は6月19日以来の買い越しとなっています。6月20日の売り越しに回った値段は4,775円だったので、一般投資家(投資家、取次者経由)は苦戦していたものと思われます。

 

NY金のETFも少しずつ売りが出ている状況ですね。

 

東京金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足

 

東京金のチャートを見てみますと、11月13日に10月2日の安値を4円下回るも堪えた形になっています。高値からの下げ幅も216円で、とりあえず5,000円台の調整幅としては、少しずつ高値からの下げ幅は広がっているものの、妥当な範疇ではありました。しかしこれで下げ止まったかと言うと、何とも言えないチャートに見えます。NY金のチャートも見てみましょう。

 

NY金の日足チャートです。

 

チャート NY金 中心限月(19/12) 日足

 

こちらのチャートも高値を切り下げ、安値も切り下げ、緩やかなダウントレンドになっています。とりあえず1,450ドル割れで止まっていますが、持合い期間の長かった1,480ドル台には突入していないので、これで切り返せるかはまだ何とも言えません。

 

続いてNY金、ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

ファンドの差引買残は価格の下落とともに減っているのが分かります。これくらいの買残の減少で、調整が終了したかと言うとまだ足りない気もします。

 

続いて東京白金を見てみましょう。

 

11月11日から15日までの白金は前週末より111円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は8,533枚、買い越しました。

 

2019年11月15日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 白金(標準取引)

 

トータルは15,967枚の買い越しです。

 

続いて白金の一般投資家(投資家、取次者経由)の玉の動きと金との鞘を見てみましょう。

 

国内白金・取引内容・値段推移(金と白金の価格差推移)

 

東京白金の一般投資家(投資家、取次者経由)は3,200円台に入ると、買い玉を減らし3,100円を割ってくると、買い気が強まる傾向があり、ここ最近はうまく回転しているようです。

 

続いてNY白金、ファンドの取組推移です。

 

NY白金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

さてNY白金ファンドは11月5日に45,870枚まで差引買残を増やし取組高も増加傾向にあったのですが、金の下落とともに、引っ張られる格好になりました。

 

東京白金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商白金 期先つなぎ足 日足

 

東京白金のチャートを見てみると、3,050円辺りはひとまず買ってみようという形で、本日(11月18日(月))の陽線で戻り始めそうでな格好になっています。ただ3,250円辺りは重たく、中々定着しない値段でもあります。

 

さて、ヘッジファンドの45日ルールというものはご存知でしょうか?

 

5月や11月の半ばに、話題になることが多かったりします。

 

丁度、11月6日から半ばあたりに向け、金や白金が下がったので、ざっくりと書いてみたいと思います。

 

45日ルールにかかわるヘッジファンドの決算日は、6月、12月末が多いとされています。 そして、この45日前にあたるのが、5月15日付近11月15日付近となります。

 

45日ルールとは、ヘッジファンドの出資者が、投資しているお金を換金する場合、決算日の45日前までにファンドに通知しなければならないという、この取り決めのことを言います。

 

ヘッジファンド」の場合、少数の大口の出資者に限定して資金を集める「私募形式」がとられているところが多く、出資者一人当たりの出資額が大きいため、1人の解約者が突然でただけでも、資産配分を大きく変える必要が出てきます。解約の通知を受けたファンドは、顧客に資産を返却するために、運用しているポジションを決済し、現金を用意しなければなりません。

 

解約の時期が固まることからこの45日ルールが市場に影響を与えると昔からいわれているんですよ。

 

しかし解約者が多いといっても、実際現金化するまで45日あるのですから、45日前に換金売りが増える45日前に換金売りが増えると言うのは、ちょっと違う感じがします。それともヘッジファンドは先回りして換金してしまうのですかねえ?

 

ヘッジファンドと言う得体の知れないものなので、ある種のうわさが立つことは、十分考えられます。今回の金の下げ米中問題進展株高によるリスクマネーへの資金の流出と考えたほうが、自然かもしれませんねえ。

 

 


商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム 当社ストラテジストのマーケット展望

 

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