取組高から考える相場(金と白金) 白金、南アの計画停電で高騰。2008年はどうだった?

2019年12月16日 投稿

 

12月9日から13日までのは前週末より21円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は5,956枚、売り越しました。

 

2019年12月13日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは2,842枚の買い越しです。

 

続いて一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

東京金は12月6日(金)の終値に対し13日(金)は21円値下がりし、5,956枚売り越す週となりました。トータルの差引買残も2,842枚まで減り利食いが進んだ格好になっています。

 

NY金のETFは価格が上昇するも、増減はほとんどありませんでした。

 

東京金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足

 

こちらは、11月13日の安値5,067円を割らず、堪えて戻りを入れている格好です。とりあえず、レンジ内の動きを継続中といった感じです。

 

NY金の日足チャートも見てみましょう。

 

チャート NY金 中心限月(20/02) 日足

 

こちらは、とりあえず1,450ドルを明確に割らず持ちこたえた格好です。しかし緩やかなダウントレンドが継続中で、10月中のもみ合いの下限が1,480ドル辺りで、これを上抜けて上のレンジに突入できるかといったところです。

 

続いてNY金、ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

12月10日時点でNY金の終値は1,468.1ドルと、3日の終値より16.3ドル安かったためNY金のファンドは28,138枚の売り越しとなりました。NY金のファンドは値段が上がると差引買残が増えて(買い)いき、値段が下がると減る(売り)傾向があります。持合いの動きをしたときにファンドは擦りがちになります。

 

NY金のファンド動向は取組高も増えていないので、それほど力があるように見えませんね。

 

 

続いて東京白金を見てみましょう。

 

12月9日から13日までの白金は前週末より136円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は12,074枚、売り越しました。

 

2019年12月13日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 白金(標準取引)

 

トータルは1,818枚の買い越しまで減りました。

 

9月25日以来の買い越し枚数です。その時も終値は3,280円でした。

 

続いて白金の一般投資家(投資家、取次者経由)の玉の動きと金との鞘を見てみましょう。

 

国内白金・取引内容・値段推移(金と白金の価格差推移)

 

続いて金と白金の鞘チャートを見てみましょう。

 

鞘チャート 東商金 期先つなぎ足 東商白金 期先つなぎ足 日足

 

白金は利食いが進みましたねえ、金との鞘もここ最近では縮んだほうなので、白金の売りも出やすくなった感じです。

 

東京白金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商白金 2月限 日足

 

三角持合いを上抜けて、9月5日の高値トライの格好ですが、13日(金)NY白金の外電が安く、少し嫌なチャートになりました。これがNY週末の利食いだけなら、再び高値トライに動くことになります。

 

週末に利食いが入ってトレンドの反対に動くことは結構あります

 

NY白金の日足チャートも見てみましょう。

 

チャート NY白金 中心限月(20/01) 日足

 

こちらは三角持合いを上抜けたんですけど、中に戻ってしまいましたねえ、NY白金が、ただの週末利食いの陰線ならば、再び高値トライに動く形ですねえ。

 

 

さて、ここにきて白金が上げ足を強めましたねえ、何があったのでしょう?

 

どうやら南アフリカの計画停電が影響したようですねえ、何故停電が白金価格を高騰させるのでしょうか?

 

2008年も停電で暴騰したので、その当時を振り返ってみましょう。

 

まずは白金の2008年当時の月足を見てください。

 

チャート NY白金 中心限月(19/10) 月足

 

2008年の急騰時南アフリカは一律10%の電力供給のカットという計画停電を行いました。それはすなわち、南アフリカの深い鉱山採掘現場での空調と排水はまさに電力に頼っており、電力の供給カットはライフラインが断たれるということで、最大手のアングロプラチナムの複数の白金鉱山が5日間に渡って操業できなくなりました

 

これにより供給不安が高まり、自動車メーカーなど大口需要家によるパニック的な備蓄買いも生じ、白金は歴史的高値(2,308.8ドル、7,427円)まで急騰したんですねえ。

 

その後の急落は、サブプライム問題に端を発したリーマンショックにより、世界的不況へ突入し、800ドル割れまで急落したんですねえ。特に米国の自動車ビッグ3の事実上の破綻にまで急速に悪化、最大の需要である自動車触媒の壊滅的状況からの急落となったんですよ。

 

この当時の暴騰と暴落はまず自動車触媒供給不足による暴騰、続いて米国自動車ビッグ3の事実上の破綻による暴落と、自動車メーカーによる相場と言っても過言ではありませんでした。

 

そして、今回の大規模な計画停電も白金の供給不足を想像させていますが、2008年の夢よもう一度となるでしょうか?まあ2008年は天国と地獄だったんですけどね。

 

ざっくりと南アの電力不足と白金の高騰理由を書いてみました。相場を考える上での参考にしてください。

 

 


商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム 当社ストラテジストのマーケット展望

 

掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。