取組高から考える相場(金と白金とパラジウム) 「ジョンソンマッセイ」ってご存知ですか?

2020年2月17日 投稿

 

2月7日(金)から2月14日(金)までのは前週末より27円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は1,617枚、買い越しました。

 

2020年2月14日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは1,137枚の売り越しです。

 

続いての一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

さて東京金は大きく動いてはいませんが、少しずつ上昇し、この1か月間のボックスの上限にきています。そしてこれを書いている2月17日(月)の朝は1月8日の高値5,574円を上抜いています

 

NY金ETF残高も利食いは出ず、少しずつ残高を増やしているのが分かります。

 

東京金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足 1月8日高値5,574円

 

東京金の日足はここにきて、1ヶ月間のボックスから、1月8日の高値を抜いてきています。セオリー的には新たな買いスタートの場面となってきます。

 

NY金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート NY金 中心限月(20/04) 日足

 

さてNY金の日足チャートを見てみると、東京金の日足チャートとは違って三角持合いの上限に来ているのが分かります。まだ持合いの範疇なので、何とも言えない位置にいます。

 

続いてNY金ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY金のファンド高い日に買って安い日に売ってと繰り返しています。取組高自体も大して増えていないので、エネルギーが溜まっているようには見えません。

 

続いて東京白金を見てみましょう。

 

2月7日(金)から2月14日(金)までの白金は前週末より22円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は298枚、買い越しました。

 

2020年2月14日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 白金(標準取引)

 

トータルは5,427枚の買い越しです。

 

続いて白金の一般投資家(投資家、取次者経由)の玉の動きと金との鞘を見てみましょう。

 

国内白金・取引内容・値段推移(金と白金の価格差推移)

 

東京白金は小動きが続いていますが、金との鞘もここ最近では開いています。金との鞘の揉み合い上限といったところですね。ちなみに終値先限ベースで一番開いたのが、去年の8月16日で2,307円です。

 

東京白金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商白金 期先つなぎ足 日足

 

ひとまず、3,400円割れは買われるけど、上まで買ってはいかない形で揉み合っています。ここで値段が固まるのか?といったところですね。

 

NY白金の日足チャートも見てみましょう。

 

チャート NY白金 中心限月(20/04) 日足

 

こちらは975ドル近辺で揉み合いに入っていますが、陰線と陽線が交互に出ており、「鯨幕相場」などといわれる形になっています。この形は相場の方向感が無いときに出現するといわれています。

 

続いてNY白金、ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY白金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY白金のファンド11週連続買い越した後、2週続けての売り越しとなっています。チャートがさらに下回るようだと、さらに売ってくることも考えられますが、持ち合っている間は大きく売ってはこない場面です。

 

最後にパラジウムの一般投資家(投資家、取次者経由)の玉の動きと金や白金との鞘を見てみましょう。

 

2月7日(金)から2月14日(金)までのパラジウムは前週末より424円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は112枚、売り越しました。

 

2020年2月14日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) パラジウム

 

トータルは272枚の売り越しです。

 

続いてパラジウムの一般投資家(投資家、取次者経由)の玉の動きと金や白金との鞘を見てみましょう。

 

国内パラジウム・取引内容・値段推移・白金との価格差推移・金との価格差推移

 

日々の値動きが激しいですねえ、ボラティリィティが高すぎるのとマイナー銘柄なので人気が付いていません。

 

続いて東京パラジウムの日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商パラジウム 期先つなぎ足 日足

 

東京パラジウムは、高値圏で三角持合いの上限に来ています。まだ持合いの範疇なので、どちらに抜けるか?といった局面のようです。

 

NYパラジウムの日足チャートも見てみましょう。

 

チャート NYパラジウム 中心限月(20/03) 日足

 

NYパラジウムも東京パラジウム同様、三角持合いの上限から陰線を引いた格好ですね。

 

どちらに抜けるまでは、といった状況です。

 

続いてパラジウムのリースレートを見てみましょう。

 

パラジウム・リースレート

 

リースレートはここにきて安定していますね。

 

 

そういえば、2月12日(水)に英国のジョンソンマッセイ社2020年の白金とパラジウムについてのレポートを発表したんですよ。

 

そのことについて書いてみたいと思います。

 

まずジョンソンマッセイ社とは自動車排気ガス浄化向けなどの産業用各種触媒や、貴金属化合物など化学品の製造・販売を行うメーカーで、イギリス・ロンドンに本拠を置き、世界30カ国以上で事業を展開しています。

 

そしてレポートの内容は需給についてなんですねえ、実需の大きな会社の発表なので、かなり注目されているんですよ。

 

今回書かれていたことです。

 

まずは2017年、2018年、2019年の白金とパラジウムの需要と供給の関係を表にしました。

 

白金の供給と需要 パラジウムの供給と需要

 

白金もパラジウムも2019年は供給不足で特にパラジウムの供給不足が目立っています。

 

白金は2019年に投資需要が伸びたことにより、若干の供給不足が起きた事が分かります。

 

そんな中2020年の市場展望も発表しています。見てみましょう。

 

まずジョンソンマッセイが発表した2020年の白金市場の展望です。

 

・2019年と同規模の投資需要が続かなければ、2020年の白金市場は供給過剰。

 

・使用済み自動車触媒のリサイクル量の増加は一時供給量の減少を補うのがせいぜいだが、投資を除く需要も増加より減少する公算が大きい。

 

・インドと中国ではトラックの白金使用量が増加すると見込まれ、これが自動車用白金需要にとってある程度の支援材料になるだろう。

 

・ガソリン車用排ガス浄化触媒のパラジウムを白金で代替することに対して、自動車会社の関心は高まっているものの、白金での代替が2020年に本格化するのは時期尚早。

 

・中国の宝飾需要は引き続き低調で、2020年にはさらに減少するであろう。

 

・ガラス繊維の新規生産設備のための白金購入ブームが一段落するため、産業用需要は減少するだろう。

 

 

続いてジョンソンマッセイが発表した2020年のパラジウム市場の展望です。

 

・自動車触媒需要が一段と増加することから、パラジウム市場の供給不足は2020年に拡大するであろう。

 

・中国と欧州の排ガス規制強化によって、自動車のパラジウム充填量が増加するであろう。

 

・自動車業界はパラジウム消費量の削減に努めているが、これが需要の増加の歯止めにはならないだろう。

 

・ETFのパラジウム保有残高は供給不足を補うには不十分である。

 

・生産能力などの諸要因により、供給量の価格への反応は鈍くなっている。

 

以上がジョンソンマッセイによる2020年の白金とパラジウムの市場展望です。

 

ジョンソンマッセイの発表はそれなりに注目されているので、相場を考える上で参考にして下さい。

 

 


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