取組高から考える相場(金) 金の「幻の高値」「上場前国内最高値」をご存知ですか?

2020年3月9日 投稿

 

2月28日(金)から3月6日(金)までのは前週末より11円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は12,729枚、買い越しました。

 

2020年3月6日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは21,480枚の買い越しです。

 

続いての一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

金の値動きが激しくなってきましたねえ、外部環境の悪化を考えると、キャッシュに変える人新規買いを行う人の出入りが目まぐるしくなってきています。NY金のETF残高を増やしてきています。

 

東京金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足 1月8日高値5,574円 3月2日安値5,423円

 

さて東京金は新型コロナウイルスによる急激な外部環境の悪化に伴い、他の銘柄の不足分を埋めるべく現金化の動きも進み、5,423円まで突っ込む場面がありました。そのあとは反発しとりあえず1月8日の高値5,574円を下値支持にしています。

 

NY金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート NY金 中心限月(20/04) 日足

 

NY金のチャートは3月6日(金)までですが、これを書いている3月9日(月)10時過ぎの時点では、1,700ドル近辺を競っています。高値は更新ですね。それにしても極端な値動きです。

 

続いてNY金ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY金のファンドの取組は、差引買残を減らしているものの、取組高は若干増えています。ここにきてパワーが溜まってきている感じがします。

 

さてがここにきて、注目を集めています。改めて国内の金価格について調べてみました。

 

金の取引所取引は1982年の3月23日からスタートしておりますが、TOCOM(東京商品取引所)金の上場来高値って2月25日に付けた5,913円なんですけど、幻の高値が存在してるんですよ。

 

それは、日本時間の2月24日(月)の振替休日で立会いの無かった18時頃に円建てで国内の先限だと6,030円くらいを付けているんですねえ。

 

そしてこの幻の高値が国内最高値ってわけではないんですよ。

 

その前の高値って幾らかご存知ですか?

 

実は上場する前の1980年1月に田中貴金属の店頭小売価格で6,495円という高値が存在しています。

 

田中貴金属 税抜店頭小売価格

 

この当時はドル円相場が230円くらいでドル建て金も875ドルまでの高値がありました。

 

この時に何が起きたかと言うとイラン革命をきっかけに起きた「第二次オイルショック」、それと旧ソ連がイスラム原理主義ゲリラを抑えるために起こした「アフガニスタン侵攻」がありました。そして緊張が高まり安全資産の金に資金が集まったんですよ。

 

1978年から金価格の上昇ぶりを見ると中々の緊張だったのが分かります。

 

しかし1990年代に入ると米国の好調な経済を背景にNYダウは3,000ドルから1999年には10,000ドル台まで上昇しそれとは反対に安全資産の金は売られる一方になりました。1999年8月には253.2ドルまで売られたんですよ。国内最安値は1999年9月にTOCOM(東京商品取引所)で836円(田中貴金属は917円)まで売られています。そして金価格の上昇トレンドに入ったのが2001年からになっています。

 

金価格が大きく動いているので調べてみました。相場を考える上で参考にして下さい。

 

本日は忙しくなってしまったので金しか書けませんでした。市場は中々のパニック的な値動きになっています。

 

 


-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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