取組高から考える相場(金と原油) コロナショック襲来?リーマンショック時の下げ率と期間

2020年3月16日 投稿

 

3月6日(金)から3月13日(金)までのは前週末より367円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は10,461枚、売り越しました。

 

2020年3月13日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは11,019枚の買い越しです。

 

続いての一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

に限らず相場全体の動きが非常に激しくなってきました。特に株と原油の下げがきつく、本来買われてもおかしくないまでもが、換金売りの対象になっている状況です。国内の金も下落がきつくさらに証拠金も大きく上がり、投げさせられている状況になっています。

 

NY金のETF残高も減り続けています。

 

東京金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足

 

続いて東京金の週足チャートも見てみましょう。

チャート 東商金 期先つなぎ足 週足

 

東京金NY株の暴落から換金売りの対象になり、戻そうとしてもNY株の下げ圧力が強すぎて、東京金は上昇ができない状態です。又週足を見ても2019年の8月から11月の揉み合いを下値抵抗にできるかの状況になっています。これを書いている3月16日(月)の朝もFRBが1%の緊急利下げの発表を受けた後であり、本来、金にとっての買い材料ですが上値は重く、外部環境の悪さが浮き彫りになっている状況です。

 

NY金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート NY金 中心限月(20/04) 日足

 

NY金の日足チャートも、換金売り投げ売りの様相になっています。これを書いている3月16日(月)の朝はFRBの1%利下げの報があり、1,540ドル近辺で推移しています。

 

続いてNY金ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

3月10日時点のNY金は1,660ドルの高値を付けていますが、先週末13日(金)の引値1,516.7ドルなのでかなり差引買残と取組高は大きく減っていると思われます。

 

続いて東京原油を見てみましょう。

 

3月6日(金)から3月13日(金)までの原油は前週末より6,960円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は1,469枚、売り越しました。

 

2020年3月13日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) プラッツドバイ原油

 

トータルは1,939枚の買い越しです。

 

続いて原油の一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動きを見てみましょう。

 

国内原油・取組内容・値段推移

 

さて東京原油は3月9日(月)朝にロシアの減産否定サウジアラビアの増産姿勢を受けて、大暴落となりました。1日で33%以上の下落は過去にも無いほどの下落率です。

 

又、市場には原油が余っているので順ザヤ化の動きが強くなっています。ちなみに今年最初の1月6日原油の2番限と6番限は2,880円の逆ザヤでした。

 

東京原油の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商原油 期先つなぎ足 日足

 

続いて東京原油の月足チャートです。

 

チャート 東商原油 期先つなぎ足 月足 2016年1月安値18,970円 3月9日安値20,940円

 

東京原油は3月9日に過去最大の大暴落をして、その後は25,000円辺りまで戻し上下に動いている状況です。2016年1月に18,970円の安値がありますが、とりあえず20,940円で止まっている格好になっています。今回の大暴落は新型コロナウイルスで原油が余っているところに、減産ではなく増産なのですから無理もありません。新型コロナウイルスの薬ができるか、終息の見通しが出れば原油の需要が高まってきますが、増産姿勢が足かせになってしまっているので、大きな買い相場になるには協調減産が必要になってくると思います。

 

さて相場の外部環境が、強烈になってきましたねえNYダウや商品の値動きが強烈です。

 

リーマンショックを思い出す人もいるのではないでしょうか?

 

※リーマン・ショック

2008年9月15日に、米国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を総括的に呼ぶ通称。

 

この時は、売りが売りを呼び、投げ売りやら、換金売りやら、強制決済やらととにかく売りが凄く、色々なものが恐ろしく下がり続けました。今回がリーマンショックのようになるのか?(コロナショック?)

 

それで、リーマンショック当時の株や商品の高値から安値を付けるまでの下げ率とその日時を調べてみました。

 

まずはNYダウと日経平均です。

 

リーマンショック前後の高値からの下落率 NYダウ 日経平均

 

続いて国内の金と白金と原油です。

 

リーマンショック前後の高値からの下落率 東京金 東京白金 東京原油

 

さて下落率がすごいですねえ、改めて振り返ってみると、こんなに下がるのかと思います。

 

商品も大きく下落するんですけど、安値を付ける時期がだいぶ違うんですよねえ、商品と株の特性の違いだと思うんですけど、この当時は商品が安値の到達が早いんですよ。

 

底値を付けるのに半年ほど時間を要したのですが、商品1ヶ月半から3ヶ月強で底値を付けました。

 

あくまでも個人的な想像なんですけど、時間のずれを説明してみます。

 

商品売り方と買い方が相対の形になるんですけど、株式は発行された株券の取り合いなので、因果玉の清算が進むのが遅いんですよねえ。

 

分かりやすく言うと商品は売り方と買い方が相対で人気が付けば取組高が増えていき、暴落や暴投をし、売り方や買い方が投げや踏みを行うと取組高が大きく減っていくので、因果玉が大分整理されたのかなあ?と判断がつきやすい部分があります。

 

株のほうは、カラ売りもありますが、基本的に買いしかできないので底を打つのに時間がかかるのかもしれません。

 

仮に株式の銘柄で因果玉を整理しないで、上昇を始めると戻り売り圧力が強くて中々上がらないんですよ、だから投げ終わるまで待ちたくなるんですよねえ。

 

相場は困っている人を苦しめるように動くのが常ですからねえ。その差が底を付けるまでの時間の差となって表れたのかもしれません。

 

ただ今起きている株の下げは(コロナショック?)、リーマンショックの動きより圧倒的に下げのスピードが速いんですよねえ、AIなどによる自動売買が主流になっているからかも知れません。今回のコロナショックはリーマンショックを超えてしまうのでしょうか?

 

ちなみにこれを書いている3月16日(月)朝の時点で分かっている、終値ベースで下落率の状況を表にしてみました。

 

まずはNYダウ日経平均の高値と安値の下落率です。

 

リーマンショック前後の高値と安値の下落率 NYダウ 日経平均

 

続いて国内金と白金と原油の高値と直近の終値の安値です。

 

リーマンショック前後の高値と安値の下落率 東京金 東京白金 東京原油

 

商品の大きな下げが始まってから、日にちがそれほど立っていないので、途中経過かもしれませんが、この状況で分かるのは、金が下げながらもとても強いことが分かります。

 

また、のほうはリーマンショック直近の高値から、半年かけて50%下落していたのが、今回のコロナショック?では3週間くらいで28%下げているのですから、AIの自動売買下落スピードを速くしているものと思われます。しかし下げが速い分因果玉の整理も早まるのですから考えようによっては、いいかもしれませんね。

 

今の状況は完全に新型コロナウイルスによって、不安感を煽られ経済が止まっている状況です。この騒動を終わらせるには、薬ができるかウイルスの終息見通しが出た時だと思います。そうすれば相場は息を吹き返してくるのではとも思います。今は1日のボラティリィティがとても大きいので振り回されないように気を付けてください。

 

最近はこれから来るチャンスを狙って、口座を開設する人が増えています。

 

 



-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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