取組高から考える相場(金と白金) コロナショック到来、リーマンショックに迫る勢い

2020年3月23日 投稿

 

3月13日(金)から3月19日(木)までのは前週末より175円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は1,659枚、売り越しました。

 

2020年3月19日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは9,360枚の買い越しです。

 

続いての一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

さて東京金は、3月17日(火)に付けた安値4,876円を当面の下値としリバウンドの様相になっています。しかし外部環境は落ち着きを見せることなく、むしろ悪化しています。本来、このような状況は金の買いにつながるところですが、外部環境が悪化しすぎて、までもが換金売りの対象になり、大きく下落してしまう日も存在してしまいます。値動きに振り回されてしまいそうです。取組高も証拠金の値上がりにより、大きく減らしています。

 

また、NY金のETF残高換金売りが続いているのが分かります。東京の取組高NY金のETFとどちらを見ても力強さは感じません

 

東京金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足 3月17日安値4,876円

 

東京金の日足チャートは3月17日の安値4,876円を下値に切り返しの様相になっています。まだトレンドラインを超えたわけではありませんが、安値を付けた日の陰線を、これを書いている、3月23日(月)午前10時時点で消している状況なので、安値を付けた日の高値5,232円を超えて終われるようだと4,876円が当面の下値候補になります。

 

NY金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート NY金 中心限月(20/04) 日足

 

NY金の日足チャートは、東京金の日足チャートと違って、1,450ドルを下値にできるか?といった感じですねえ、NY金だけで見ると決して切り返しとは言えない状況です。

 

続いてNY金ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

3月17日の段階では1,525.8ドルで終わり、取組高差引買残ともに減らしているので、整理商いが価格の下落とともに始まったのが分かります。今は1,500ドルを割っている状況なので、玉整理がさらに進んでいるものと思われます。

 

続いて東京白金を見てみましょう。

 

3月13日(金)から3月19日(木)までの白金は前週末より510円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は6,723枚、売り越しました。

 

2020年3月19日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 白金(標準取引)

 

トータルは11,087枚の買い越しです。

 

続いて白金の一般投資家(投資家、取次者経由)の玉の動きと金との鞘(価格差)を見てみましょう。

 

国内白金・取引内容・値段推移(金と白金の価格差推移)

 

白金の下落金との価格差の拡大が止まらないですねえ、白金の値段だけを見たら完全にコスト割れをしている状況なのですが、外部環境の激しい悪化自動車の売れ行き不振も重なり、買い手が不在の状況となっています。

 

東京白金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商白金 期先つなぎ足 日足 3月17日安値1,843円

 

東京白金の日足チャートはとりあえず3月17日の安値1,843円が下値候補となりますが、いまいち、力強さを感じません。ここらで日柄を要してしまうのかな?といった感じです。リーマンショック後の安値が2,278円でしたから、それを下回ってしまっているんですよねえ。価格の上昇には外部環境の落ち着きが必要かもしれません。

 

NY白金の日足チャートも見てみましょう。

 

チャート NY白金 中心限月(20/04) 日足

 

875ドル辺りを割ってから、下げが強烈でしたねえ、まさか600ドル割れが出るとは思わないですが、これも相場なんですよねえ、南アの、白金だけの採掘コストが900ドルくらいと言われていましたからねえ、これでは相当厳しい状況だと思います。ただ白金と一緒に採れるパラジウムが高い為、何とかなっているかもしれませんが、パラジウムも相当下落しているので、コストに見合っているかはわからない状況です。白金が再び上昇を始める為には外部環境の落ち着きは絶対条件ですが、もしかしたら、南アで新型コロナウイルスが感染拡大し、採掘ができないような状況が起きた時に、価格の上昇があるかも?しれません。

 

続いてNY白金、ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY白金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

こちらも金と同様、価格の下落とともに整理商いに入っている状況です。ただ、ここ1週間の下落も強烈の割には、玉整理がさほど進んでいないようにも見えます。

 

 

さて、激しい相場環境が続いていますねえ、NYダウなんて1日1,000ドル以上動くのが当たり前になってきました。コロナショックと言っても過言ではない感じです。

 

改めて※リーマンショック時とコロナショックを比べてみました。

 

※リーマン・ショック

2008年9月15日に、米国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を総括的に呼ぶ通称。

 

この時は、売りが売りを呼び、投げ売りやら、換金売りやら、強制決済やらととにかく売りが凄く、色々なものが恐ろしく下がり続けました

 

前回は終値ベースで下落率を算出しましたが、今回は場中ベースから下落率を算出してみました。

 

リーマンショック時の株と商品の場中高値場中安値の下落率

 

リーマンショック前後の高値からの下落率 NYダウ 日経平均

 

リーマンショック前後の高値と安値の下落率 東京金 東京白金 東京原油

 

今回、コロナショックの株と商品の場中高値場中安値の下落率

 

直近の高値と安値の下落率 NYダウ 日経平均

 

直近の高値と安値の下落率 東京金 東京白金 東京原油

 

リーマンショック時と今のコロナショック下落率を比べると、まだリーマンショックを超えていない状況ですが、リーマンショック時の、株の下落は安値を付けるまでに半年の時間を要したんですよ、今回のコロナショックがどれだけ長引くかはまだわかりませんが、リーマンショック時より、中々速いペースで下落しているのが分かります。

 

また商品リーマンショック時と比べると、白金原油は価格だけで言えばリーマンショック時の安値を下抜けていますし、下落率も大分出ているので、表に出ている安値が当面の下値候補となりそうです。だけがリーマンショック時の安値を抜けていませんが、金融緩和を世界中でやって、お金の価値が大分落ちてしまっているので、リーマン時に付けた安値2,104円は相場だから分かりませんがとても届かないと思います。

 

金も外部環境の波にのまれて下落をしましたが、下落率の小ささから見て強いことに、変わりはなさそうです。外部環境が荒れているうちは、一波乱も二波乱もまだまだありそうですね。

 

 


-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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