取組高から考える相場(金と原油) ここまで来るか、NY原油のマイナス価格、未曾有の事態

2020年4月27日 投稿

 

4月17日(金)から4月24日(金)までのは前週末より130円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は3,878枚、売り越しました。

 

2020年4月24日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは444枚の買い越しです。

 

続いての一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

さて、東京金なんですが、週末に5,995円まで上昇したこともあり、一般投資家(投資家、取次者経由)の玉はフラット近辺になりました。また24日は納会だった為、取組高を減らしています。そして東京金は、4月17日の高値が5,997円で週末は2円届かずの格好でした。

 

NY金ETF残高はここ1ヶ月間、ほとんど増加となっています。高い日もこれと言って利食いの売りが出てこない感じです。

 

東京金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足 4月17日高値5,997円 4月22日安値5,719円

 

続いてNY金の日足チャートです。

 

チャート NY金 中心限月(20/06) 日足 4月14日高値1,788.8ドル 4月21日安値1,666.2ドル

 

まず、東京金の日足チャート4月17日に5,997円の高値を付けたものの、そのあと失速となり調整に入るかと思われましたが、4月22日の安値5,719円から切り返し、再び5,997円の高値をトライしに来ましたが、4月24日は5,995円までで高値は抜けていません。

 

NY金の日足チャート4月14日の高値1788.8ドルを付けた後、調整が入り、4月21日に1,666.2ドルまで突っ込んだ後切り返してきました。1,750ドル台が定着できるか?といった局面のようです。

 

続いてNY金ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY金ファンドの取組は、算出基準日が4月21日で、この日がここ最近の安値だった為、取組高、差引買残を減らす格好になりました。こちらの取組を見ますと、NY金ETFとは違い、高い日に買い、安い日に売るというファンド特有の動きになっています。

 

続いて東京原油を見てみましょう。

 

4月17日(金)から4月24日(金)までの原油は前週末より4,700円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は1,600枚、売り越しました。

 

2020年4月24日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) プラッツドバイ原油

 

トータルは826枚の買い越しです。

 

続いて原油の一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動きと2番限月6番限月サヤ価格差)を見てみましょう。

 

国内原油・取引内容・値段推移

 

原油はここにきて再び激しい動きをしていますよねえ、7,190円下げた後、5,090円の上昇ですからねえ、1日で30%も下げるとはびっくりです。この暴落の原因はWTIの5月限史上初のマイナス価格を付けたことにあるんですけどね、これについては後述します。

 

2番限と6番限は少しずつ順ザヤが縮まっていますが、まだ開きすぎによる戻り程度の動きだと思います。

 

ファンド・投資信託と外国商品先物取引業者経由だけの取組推移を見てみましょう。

 

2020年4月24日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) プラッツドバイ原油4/24 プラッツドバイ原油4/17 プラッツドバイ原油4/10 プラッツドバイ原油4/3

 

先週はファンド・投資信託は下落とともに投げ外国商品先物取引業者利食いを入れた格好になっています。

 

東京原油の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商原油 期先つなぎ足 日足 4月22日安値15,710円

 

さて東京原油なんですが、4月22日に15,710円という安値を付けましたが、これって2002年3月以来の安値だったんですよ、リーマンショック後でさえ、2016年1月の18,970円が安値でしたからねえ、本当にびっくりしました。

 

続いてNY原油ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY原油の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

さてNY原油のファンドの動向なんですけど、NY原油はここ最近暴落なんですけど、差引買残と取組高は増やしてきているんですよねえ、資金の流入があるみたいです。ここまで下がると、何とかして価格を上昇させるだろうという人が増えてもおかしくありません。

 

そういえば、日本時間4月21日(火)朝、WTIの入電で、翌日に納会を控えたWTI5月限は、歴史上初めてのマイナス圏に沈んだんですよねえ、びっくりしましたよ。恥ずかしながら、僕はマイナスの値段が付くことを知りませんでした。取引業者の中には、途中で取引がストップしてしまう業者もあったそうです。

 

4月20日(月)WTI相場表

 

そしてNY原油の5月限は、受け渡し地の備蓄能力がわずかになってしまい、お金を払ってでも現物を処分せざるを得ない、未曾有の事態となってしまいました。

 

地上の備蓄施設が手当てできない企業はタンカーを利用し在庫を保管しているそうです。またロイターによると、海上で1億6,000万バレルの原油が漂っているんですって。

 

新型コロナウイルスの影響で一気に原油が余ってしまいました。

 

 

そういえば、このWTI、5月限のマイナス終値ってマイナスの値段を買って納会で現物を受けるお金が貰えるってことなんですよ。

 

仮に5月限-37.63ドルで買って現物を受け6月限の20.43ドルで渡すとします。

 

原油1,000バレル(約159㎘)を貰い、37,630ドルを貰える(手数料等は含みません。)計算となります。

 

そして、6月限20.43ドル1,000バレル(約159㎘)を渡すと20,430ドル貰える(手数料等は含みません。)計算となります。

 

これって凄いことですよねえ、1,000バレル(約159㎘)入れられるタンクを持っていると、5月限を受けて37,630ドル貰え、6月限を渡すと20,430ドル貰えるんですからねえ、合わせて58,060ドル(日本円で約620万円)です。(手数料は含みません。)信じられないですよ。ちなみに受け渡しはオクラホマ州クッシングで行われます。

 

また、NYには原油版恐怖指数というものが存在し、OVX指数(残念ながら、フジフューチャーズでは表示できません。)というらしいですよ。大きく動いている原油を取引する上で参考にして下さい。新型コロナウイルスの影響で初めてのことが起きたのでざっくりと書いてみました。

 

 


-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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