取組高から考える相場(金と原油) 金価格は再び6,000円台に突入、原油価格は上昇基調

2020年6月1日 投稿

 

5月22日(金)から5月29日(金)までのは前週末より59円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は4,844枚、買い越しました。

 

2020年5月29日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは11,942枚の買い越しです。

 

続いての一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

さて、東京金は5月15日に高値を更新した後、19日には、6,133円まで高値を更新する場面がありましたが、米モデルナが開発中の新型肺炎のワクチンが臨床試験で有力な初期徴候を示したことによりNYダウが900ドル以上吹き上がり金は一気に利食いが入る形となりました。その後は調整色を強めている間の一般投資家(投資家、取次者経由)は、買い下がりの形となりました。しかしこれを書いている6月1日の午前は6,000円台を回復しているので、一般投資家(投資家、取次者経由)は楽になってきた感じです。

 

東京金の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足

 

続いてNY金の日足チャートです。

 

チャート NY金 中心限月(20/08) 日足

 

まず東京金の日足チャートは、5月15日に高値更新の後、NYの株高を受けて、金は調整に入りましたが、6月1日には再び6,000円台に突入し出直りの形となっています。

 

NY金の日足チャートは、主要限月が6月から8月に変わり、15ドルくらい上ザヤのチャートになっています。それでも今は持合い中の形です。

 

続いてNY金ファンド取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY金ファンドの取組推移ですが、ここにきて、取組高を大きく減らしています。2019年6月18日858,867枚という取組高、以来の枚数になっているんですねえ、こちらはNY金のETFと違って、人気が付いていないのが分かります。

 

続いて東京原油を見てみましょう。

 

5月22日(金)から5月29日(金)までの原油は前週末より280円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は売り買い同枚数でした。

 

2020年5月29日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) プラッツドバイ原油

 

トータルは1,265枚の買い越しです。

 

続いて原油の一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動きと2番限月6番限月サヤ価格差)を見てみましょう。

 

国内原油・取引内容・値段推移

 

東京原油4月22日付けた大陰線を消し新たなレンジに突入しています。また2番限月と6番限月の順ザヤも4月22日には6,090円まで拡大していましたが、世界各国が経済を動かす方向に舵を切ってきたこともあり、原油価格の上昇とともに順ザヤが1,000円近辺まで縮まってきました。

 

東京原油の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商原油 期先つなぎ足 日足 3月25日高値27,740円

 

東京原油4月22日の大陰線を消し、それ以前のレンジに突入しています。当面は3月25日の高値27,740円が上値目標となりそうです。

 

続いてNY原油ファンドの取組推移を見てみましょう。

 

NY原油の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY原油取組高はここにきて、原油価格の上昇とともに大きく減ってきました。この形の価格上昇は踏み上げになっているので、4月21日辺りよりは、パワーが減っている感じです。

 

さて、巷ではリスクオンだと株や原油が買われそして金が売られリスクオフになると金が買われ株や原油が売られると言われています。

 

果たして、そのように動いているのか調べてみました。

 

ただ、東京時間の株や原油そして金の動きはあまり大きな動きはしないので、NYダウ終値前日比東京金夜間取引の終値前日比(朝5時30分)そして東京原油夜間取引の終値前日比(朝5時30分)で比べてみました。

 

それぞれを区切るには時間的に丁度いいし、夜間のほうが動くのでこちらにしています。

 

ルールはNYダウが前日終値より高く(安く)、東京金東京原油が前日終値より高ければ(安ければ)、同方向

 

NYダウ高く(安く)、東京金東京原油安ければ(高ければ)反対方向

 

また東京金東京原油のパターンも調べています。2019年6月13日から(データが中途半端ですみません。)2020年5月29日までの約1年間を振り返ってみました。

 

以下のようになりました。

 

まずは東京金朝5時30分前日比NYダウ終値前日比のパターンです。

 

東京金とNYダウ ※同方向は(共に上昇、共に下落) ※反対は(片方上昇(下落)、片方下落(上昇))

 

東京金NYダウ同方向109回反対方向116回という結果。

 

このトータルの結果を見ると、NYダウ逆相関そこまで強いというわけでは無いんだなあ、という印象を受けます。

 

しかし2019年は比較的逆相関が出ていて、2020年に入りコロナの影響で各国都市封鎖をしたり金融緩和を進めたりと波乱時には、相関性が崩れたのが分かります。

 

続いて、東京原油朝5時30分前日比NYダウ終値前日比のパターンです。

 

東京原油とNYダウ ※同方向は(共に上昇、共に下落) ※反対は(片方上昇(下落)、片方下落(上昇))

 

東京原油NYダウ同方向125回反対方向101回という結果。

 

こちらは、共にリスク銘柄ということもあり、同方向に動くことが、多く感じます。しかし、極端に同方向に動く感じは無いですねえ。

 

最後に東京金朝5時30分前日比東京原油朝5時30分前日比です。

 

東京金と東京原油 ※同方向は(共に上昇、共に下落) ※反対は(片方上昇(下落)、片方下落(上昇))

 

東京金東京原油は、2020年1月までは、比較的逆相関が強く出ていたと思います。コロナが騒がれた2月から4月までは、相関性が崩れ、5月に入りコロナが落ち着き、経済が回り始めたら、再び逆相関が出始めた感じです。

 

夜に相場をやる方も多いので、ざっくりと調べてみました。

 

平時ではリスクオンとリスクオフの相関性が出ますが、波乱時にはパターンが変わってくるということを覚えておいてもよさそうですね。

 

 



-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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