取組高から考える相場(金と原油) 原油価格30,000円到達後、達成感やコロナ第2波懸念で調整

2020年6月15日 投稿

 

6月5日(金)から6月12日(金)までのは前週末より30円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は3,307枚、買い越しました。

 

2020年6月12日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) 金(標準取引)

 

トータルは12,840枚の買い越しです。

 

続いての一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

 

国内金・取組内容・値段推移 NY金・ETF残高推移

 

まず、今週国内の東京金一般投資家投資家、取次者経由)は、5,964円と5,905円を買って、抱き合わせで利食いを入れている状況ですねえ、大きく動いていないので、それほど玉も動いていません。NY金ETFは6月4日から4営業日続けて売っていたのですが、6月10日からは再び買い始め、残高は更新しています。

 

東京金日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商金 期先つなぎ足 日足

 

続いてNY金日足チャートです。

 

チャート NY金 中心限月(20/08) 日足

 

東京金日足チャートNY金日足チャートは共に三角持合いの中にいます。NY金は一回下抜けたかのように見えましたが、4月21日に付けた1,662.2ドルを下回らず、堪えた形になりました。とりあえず、三角持合い抜け待ちの格好です。

 

続いてNY金ファンド取組推移を見てみましょう。

 

NY金の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

NY金の取組高増えてきませんねえ、差引買残もパッとしません。だからと言って、この状態でも金が崩れてはいないので、外部環境がパニックにならなければ、大きく売られる可能性は少ないのかな?とも見えます。チャートは三角持合い中なので、抜けてからの取組の変化に注目です。

 

続いて東京原油を見てみましょう。

 

2020年6月12日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) プラッツドバイ原油

 

 

6月5日(金)から6月12日(金)までの原油は前週末より2,560円値下がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は832枚、買い越しました。

 

トータルは1,566枚の買い越しです。

 

続いて原油の一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動きと2番限月6番限月サヤ価格差)を見てみましょう。

 

国内原油・取引内容・値段推移

 

 

東京原油6月8日に30,000円台に突入したのですが、そこで達成感が出てしまったのか、4日続けての下落となってしまいました。そしてNY原油も40ドル台達成もあり共に達成感が出た後の調整に入っています。そこにコロナウイルス第2波懸念がアメリカや欧州で出てしまったのも調整の原因になっています。

 

東京原油の日足チャートを見てみましょう。

 

チャート 東商原油 期先つなぎ足 日足 6月8日高値30,150円

 

 

東京原油4月22日に付けた安値15,710円から6月8日に付けた高値30,150円まで戻しを入れましたが、30,000円NY原油40ドルと共に戻りの達成感が出て、いったん調整の状況に変わってきました。25,000円辺り3月から4月初めまで揉み合ったところなので、下値抵抗として機能するか?という感じです。

 

続いてNY原油ファンドの取組推移です。

 

NY原油の大口投機玉(オプション取引を含む)

 

 

NY原油の取組高は、安値からの価格の上昇と共に減らしていましたが、取組高の減少もひとまず止まっている状況です。外部環境の改善があれば再び資金の流入があってもおかしくはないのですが、ここ最近の資金の流入は完全に値頃の流入だったので、再び力のある取組高になってくるかは厳しい感じがします。

 

ファンド投資信託外国商品先物取引業者経由だけの取組推移を見てみましょう。

 

2020年6月12日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) プラッツドバイ原油6/12 プラッツドバイ原油6/5 プラッツドバイ原油5/29 プラッツドバイ原油5/22

 

上記のカテゴリ別取組高表(週間増減)なので、週末営業日時点の取組を表にしていますが、ファンド・投資信託と外国商品先物取引業者経由の玉が一番膨らんだのが6月9日で下記のようになっていました。

 

2020年6月9日取引終了時点 カテゴリ別取組高表(週間増減) プラッツドバイ原油

 

 

ファンド・投資信託は6月10日から3日間で159,062枚の買いまで減らした形になっています。

 

※このファンド・投資信託の買玉は、過去にも書いたのですが東証に上場している、証券コード2038NEXT NOTES TOCOM 原油 ダブル・ブルETNという銘柄に連動しています。この商品を委託東証で買うと、野村證券が2038を売ってTOCOM原油を買うというオペレーションが発生します。ファンド・投資信託の買いは、結局2038を買っている人の玉ということになります。しかしこの銘柄はただ単に、売り買いをつないでいるのでは無く、前日に比べ高い日に買い安い日に売るといった野村独自の動きも入っているようです。

 

原油価格がコロナで下げ始めた3月9日は、取組高が40,210枚まで減りましたが、その後の暴落と底からの切り返しで人気化し、6月11日には209,726枚まで増えました。証券を行っている人達のパワーは凄まじいことが良く分かります。

 

 


-商品先物取引の登り方- 吉田文吾の知ってお得な先物コラム

 

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