取組高から考える相場(金と白金と原油) 金価格は7月1日高値6,202円を抜くことができるか?
6月26日(金)から7月3日(金)までの金は前週末より88円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は1,963枚、買い越しました。

トータルは8,975枚の買い越しです。
続いて金の一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動き、NY金ETF残の推移です。

さて、東京金の取組ですが、上昇した日が続き、6月22日から7日連続の売り越しでしたが、7月1日に高値を更新し6,202円を付けた日に買わされ、翌日には久しぶりの押し目が入り、そこで、3,000枚近くの買いを一般投資家(投資家、取次者経由)は入れました。
またNY金のETF残高も買い増しが続いています。
東京金の日足チャートを見てみましょう。

続いてNY金の日足チャートを見てみましょう。

まず国内の金日足チャートは7月1日に6,202円の高値を付けた翌日に包みの陰線を引いています。しかし、ここ最近の上昇で初押しらしきものにも見えます。
包みの陰線の売りと初押しの買い、どちらのセオリーが有効か?という場面ですねえ。
またNY金の日足チャートは三角持合いを上に抜け上昇トレンドが始まった格好です。
とりあえずは、トレンドラインからこぼれるまでは、買いについていくのがセオリーとなりそうです。
NY金、ファンドの取組は独立記念日の振替休日で発表はありませんでした。
日本国内の振替休日は日曜日の祭日のみで翌日振替ですが、米国の振替休日は土曜日が前日で日曜日が翌日になります。
続いて東京白金を見てみましょう。
6月26日(金)から7月3日(金)までの白金は前週末より39円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は65枚、買い越しました。

トータルは9,248枚の買い越しです。
続いて白金の一般投資家(投資家、取次者経由)の玉の動きと金との鞘(価格差)を見てみましょう。

国内白金はここにきて再び金との価格差が広がってきました。
最大価格差は終値ベースで4月24日に付けた3,367円に近づいています。
東京白金の日足チャートを見てみましょう。

NY白金の日足チャートも見てみましょう。

東京白金は2,850円台に入ると押し返されてしまっています。しかし金は上昇トレンドに入っているので価格差が広がっている状況ですねえ。
NY白金は三角持合いを右上に出て、上昇トレンドに入るかと思われたのですが、失速して新たな三角持合いを作っています。買い持ちの人はがっかりです。
NY白金、ファンドの取組推移は独立記念日の振替休日で発表はありませんでした。
最後に東京原油を見てみましょう。
6月26日(金)から7月3日(金)までの原油は前週末より720円値上がりし、一般投資家(投資家、取次者経由)は617枚、売り越しました。

トータルは258枚の買い越しです。
続いて原油の一般投資家(投資家、取次者経由)日々の玉の動きと2番限月と6番限月のサヤ(価格差)を見てみましょう。

国内原油の一般投資家(投資家、取次者経由)は差引買残を減らしてきましたねえ、ここまで減るのは、去年の12月30日の売り越しの日以来ですよ。
年明けのイランと米国の衝突で原油が吹き上がり、国内原油価格は45,320円まで吹き上がったんですよねえ、それからの一般投資家(投資家、取次者経由)は買い越しです。
途中にコロナショックで国内原油価格は15,710円まで今年の高値から約3万円下落したのですから、相当苦しかったと思います。
ファンド・投資信託と外国商品先物取引業者経由だけの取組推移です。

ファンドの原油は価格の上昇でも売り越しですから、証券コード2038 NEXT NOTES 日経・TOCOM原油ダブル・ブルETNの一般委託からの利食い売りが多かったものと推測できます。
東京原油の日足チャートです。期先つなぎ足と11月限の日足チャートを比べてみましょう。
まずは期先つなぎ足チャートです。

こちらを見ると三角持合いを右上に出ているようにも見えます。
続いて11月限の日足チャートです。

こちらの方はまだ、三角持合いを右上に出てないんですねえ、限月によって価格が違うので、見え方が変わってきます。
普通は期先のつなぎ足チャートを使うのが一般的なので、こういった見方をする人は少ないかもしれませんが、個人的には他の限月を見るのもありかなあ、と思います。
続いてNY・WTI原油の8月限日足チャートです。

NY原油は3月6日の安値42.17ドルと6月23日の高値41.63ドルの窓が中々埋まりませんねえ、かといって大崩れするわけでもなく、徐々に切り返しています。
上昇トレンドと41.63ドル~42.17ドルの窓が上値抵抗として挟まっている状況です。そろそろどちらかに動き出してもよさそうですね。
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